MOULTON TSR 9-SP オールペイント(その3)

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それでは、モールトン肝心要のリヤスイングアームピポットを見てみましょう。ピポットボルトの反対側にナットが掛かってますね。TSR だと右フランジ自体が雌ねじになってるんですがナットのタイプは初めて見ました。すでにこの時点でリヤアームにはガタがあります。

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ナットは、ゆるゆるに緩んでました。



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ナットを取ってみると、



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ガタガタもいいところ、フランジの穴がバカ穴です。



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これ実は、ナットに秘密があるようでして、



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裏側がこうなってまして、



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大きい穴の開いたフランジに、



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入り込むようになってました。なのでナットが完全に締まってないと固定されないんですね。



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スピンドルシャフト内径とボルトの太さも良い感じです。



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スピンドルを見てみましょう。



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スラスト方向にもスムースに動き良い感じです。ここで周りのブラスブッシュとのクリアランスを見てみます。


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先ず少しスピンドルを突き出します。



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そして平らなものでブラスブッシュと面一にします。



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反対側に突き出たスピンドルの出代をみます。爪の先がほんの僅か引っかかれば OK!です。これはベストですね。


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極端に言うとブラスブッシュよりスピンドルが少しだけ多い。



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これが少ないとブラスブッシュをフランジが直接押さえてしまいリヤアームは動けなくなるわけです。



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左右フランジの平行度もいいですね。



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もう一度組み直してナットを締めてみるとガタもなく動きも若干フリクションが掛かり文句なしですね。これは、組み付けの際、ロックタイト塗布で対処できるでしょう。このリヤアームピポットは、100点満点です。


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ブラスブッシュも抜きましょう。



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こいつの出番。



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スライディングハンマーで引き出します。



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抜けました。



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中を覗いてみると乾ききったグリスが、



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ああもったいない。このまま乗ってたらせっかくビシッとセットアップされてるブラスブッシュがすり減ってしまいますよ。パシュレー製フレームの特権であるグリスニップルが付いてるんですからここから新しいグリスを注入してあげて古いグリスをはみ出させれば何時までもメンテナンスフリーで乗れるのに。

ここ勘違いしている人が多くピポットボルトの周りをグルグル回ってるんではありません。ピポットボルトにグリスを塗るのは、錆防止のためだけです。ここが錆びてもリヤアームの動きに何の支障もありません。ナットを締めることによりピポットボルト、スピンドルシャフト、ナット、左右フランジ(リヤアーム)が一体となります。摺動するのは、ブラスブッシュ(メインフレームと一体)内径とスピンドルシャフト外径、ブラスブッシュ側面と左右フランジ内側ですから。

次回は、サスペンションフォークを