アレックス・モールトンのメンテナンス AM-GT Mk-2

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これがモールトンのリヤサスペンションです。ラバーコーンサスペンションといいイギリスの大衆車オースチンMini (現代のミニではなく昔のミニ)が採用しました。小さいながら広い居住性を求めたこの車は、重く長いコイルばねに対してコンパクトなゴムを使ったのです。これを開発したのがアレックスモールトン博士でした。

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リヤメカ変速不良の原因は、リヤスイングアームピポットのガタにあった。



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リヤエンド部で左右に30mm ほど動いてました。これだけ動けばチェーンもたまらず勝手に変速しますわな。



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ピポットのナットを目一杯締めこんでもガタは止まりません。



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ブラスブッシュとピンによるプレーンベアリングです。走行は少ないのにガタが出たまま乗っていたので急激にブラスブッシュが減ったのだと思われます。



ゲゲゲゲ・・・これは!

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何とピポットボルトが全ネジです。頭が皿ネジですからBB シェルから出ている右フランジのセンターは出ると思いますが、ピン内径とボルトのクリアランスがあり過ぎですね。これは構造上どうも出来ません。


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リヤアームなしでピンを取り付けてみます。



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ここはガチで締め付けます。するとフランジ、ピポットボルト、ナット、ピンがフレームと一体になります。ブッシュはリヤアームと一体になりますのでピンの回りを滑ることになります。


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ピンの長さ摩耗には問題ありませんが、ピン内径のクリアランス分360°位置が変わってしまいます。(今は重力で下に下がった状態で締め付けられている)これって専用ボルト作ったら売れるかも?


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ピポットリペアーキット8.000円(税別)



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新品ブッシュのスラストベアリングとして働く部分の厚みを測ったら2.51mm ありました。やはり大分減っていたようです。


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ピポットリペアーキットと共に調達したのがこのストレートリーマーでサイズ12.70mm。



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ブッシュを圧入すると内側に膨らみますので、12.00mm のピンが入るようにリーマーを通して整える必要があります。


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ブッシュの圧入にはプレス機械など必要ありません。万力で十分。



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丁度良いクリアランスでアッセンブリー出来ました。



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しかしモールトンのこの方法もう少し何とかならぬ物か?



ここはKIMORI が勝る!

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マジ凄いよ!↴
ロンスイ取付編 その2 KIMORI プロジェクト 20 【橋輪Blog】

明日につづく、