MASI 俊樹”流学32日目(俊樹カナダ人の同士と出会う)
ビールのおかげで熟睡できた。が、腰が非常にだるい。
すべり台で寝たからか?
コンタクトがぱっさぱっさになって目が怠い。
すべり台で寝たからか?
コンタクトがぱっさぱっさになって目が怠い。
サイコンもつかないので、距離もスピードもわからない。
ひらきなおってちんたら走る。
途中の村で、フランス最後の思い出にとパン屋兼ケーキ屋さんに立ち寄ってみた。
おばさんにラズベリー満載のタルトを指さして注文すると、後ろにいたじいさんが「おいおいそりゃあ女の子の食いもんだべ〜」
的なことを言われる(フランス語なのであくまで推察ですが(笑)
店の外で食ってみると、やはりうまい。さすがフランス!
気分も良くなったところで走り出す。
国境はまだかなーと走っていると前方から何かやってくる。
ママチャリに大量の荷物、ひげ面に安全ベスト・・・
ホームレス!?
手を振ってきたので手を振り返す。
そのまま通り過ぎていくところだったが、お互いに振り返って歩み寄っていく。
空き地に自転車を止めて話し出す。
2人ともいままで長期の自転車の旅人に出会ってなくて、興奮気味だ。
彼、マークはカナダ人で、ドイツから走り出して、フランスのボルドー地方で友人の結婚式に参加するために走っているという。
二年間自転車屋で働いていたらしく、なんか壊れてるとこあったら直してやるぜ!と頼もしい。
ライトのダイナモからUSBの電源も供給できる装置を搭載してやがったうらやましい!!
でも一つ疑問がある。
なんでこのチャリ選んだの?(笑)
大阪におじさんが住んでるらしく、なんどか日本にも来たことがあるらしい。
けれども覚えてる日本語は、
「猫」と「らっしゃーせー(いらっしゃいませ)」
だけで特にらっしゃーせーと言われた時は爆笑してしまった。
ふと彼は、茂みに目をやると、「おっ、ラズベリーじゃん」とつまみ食い。
今までいろんな茂みにラズベリーを見つけてきたが、食えるか確証を得てなかったため食ってなかったがこれでオレも食えるぞ!
マークはさすがカナダ人というべきか、食える野草をたくさん知っていた。
中でも、触るとかぶれるオレの天敵の草を食い始めた時はビビった。
「いいか、この草は普通に触ると痛いだけだが、こーやって揉むと食えるんだぜ。しかも、タンパク質たっぷりなんだ」
そういって彼は靴下を手にはめて葉をちぎり、食い始めた。
これで飢え死にの心配はないぜ!
(けどその雑草は食わないだろうな一生・・・)
人と話した後は本当に気分よく走れる。
特に同志と出会えたのはうれしかった。
風呂に入れないのはやっぱり共通の悩みだとわかったし(笑)
彼の話では、ベルギー、オランダ、ドイツは坂もなく非常に走りやすいらしい。
特にオランダは広い自転車専用レーンがあって坂も全くないし自転車天国だぜ!とのことだった。
オランダは行く予定なかったけど、そこまでいうなら行ってみようかなあ。
いつのまにか国境をまたいでいたのだ。
国境を越えればまた風景も少し変わる。
畑の作物は一緒だが、畑の作代わりの茂みもなくなった。
なにより道は急に平坦になった。
ブリュッセルまではあと30kmほどだ。
(32日目 走行距離はわかりません(笑)



