eTap

インドのスラム街からSRAMへの旅〜ブレーキ編(1)【橋輪blog】

みなさま、こんにちは。Yuboです。


前回に引き続き SRAM Red eTap 関連のお話しをさせて頂きたいと思います。


brakes
今回のトピックは SRAM のブレーキです。前回お話しさせて頂いたように、油圧式のディスクブレーキは採用しないことにしましたので、次に考慮すべきは、リムブレーキとしてキャリパー方式(正式な呼び方が分からなかったので、ここでは1本のボルトで固定するタイプとします)にするか、ダイレクトマウント方式にするかでした。

TRP_Product_RG957_black

キャリパー方式

dura_ace_r9100_direct_mount
ダイレクトマウント方式

ただし、結論から先に言ってしまうと、私が準備したフレームはダイレクトマウント方式にしか対応していなかったので、この段階でも選択の余地はありませんでした。

もしその際に、色々なブレーキを試したいと思っていたとしたら、カレラ AR-01 のような自由度の高いフレームを選択していたかも知れません。

carrera_ar-01


このフレームは、ブレーキの規格としてキャリパー式にもダイレクトマウント式にも対応するばかりでなく、フロントフォークを差し替えれば、スルーアクスル(つまりディスクブレーキの規格)にも対応できるという、珍しいフレームです。

小径車でも、こういう全部入りの完成車がリリースされたら、将来の選択肢が増えて長く楽しめるのに、などとつぶやいてみたり。。

さて、お話をダイレクトマウント方式に戻すと、ここで一つの問題に直面します。SRAM は長らくオンロード市場から離れていたらしいのですが、そのせいでしょうか。これまでSRAM はダイレクトマウント方式のブレーキをリリースしたことが一度もなかったんですね(2017年末時点)。

今月になって、突如 SRAM が S-900 というダイレクトマウント式のリムブレーキをリリースするというニュースが飛び込んできましたが、その記事のなかにも、SRAM 初のダイレクトマウント方式のブレーキ"... the first direct mount brake in the SRAM lineup ...")と明確に記述されていました。

sram-s-900


当該記事によると、S-900 は前後のブレーキのいずれでも利用できる仕様になっているようです。付属のブレーキパッドとして SwissStop Flash Pro が付いてくるようですが、間違いなくアルミリム用ですから、おそらくこれを使うアルミホイールのユーザは、セッティングさえ間違えなければよく効くと感じるでしょうけれど、それがダイレクトマウント式だからなのか、SRAM だからなのか、ブレーキパッドがいいからなのか、判断がつかないのではないでしょうか。。

個人的によかったと思えたことは、クイック・リリース (
snappy returnと呼んでいる?) が取り付けられていることですね。従来のダイレクトマウント方式では、必ずしもクイックリリースが取り付けられていませんでした。そのため、簡単にホイールを付け外しをしたい人にとっては、ある種のバレル・アジャスターとして、シマノの SM-CB90 などを利用する以外選択肢がありませんでした。

SM-CB90

ところが、これは橋輪さんに組んでもらってから分かったことですが、最近のワイドリム化に伴い、リム幅とタイヤ幅がほとんど等しくなってきたので、クイック・リリースは必ずしもすべてのリムブレーキに必須のパーツではなくなってきたようですね。実際、私自身もいったんは CM-CB90 を注文したものの、取り付けは不要だったという結果になりました。とはいえ、SRAM の S-900 は幅広いグレードに対応しているようですので、今後ダイレクトマウント方式で SRAM を組みたい人にとっては、とても嬉しいニュースですね。

私が組み付けをお願いしたのは昨年のことでしたので、上記のような SRAM の事情を知ってからというものの、慌ててサードパーティ製のダイレクトマウント・ブレーキを探し始めました。

今回はなるべくシマノとカンパニョーロのパーツは採用せず、どこまで組み付けられるか、といった目標(というか、むしろ野望)を掲げていたこともあり、105 から DURA-ACE までダイレクトマウント方式のラインナップを揃えているシマノ製品は、いったん考慮外としました。

ネットを散々探し回った末に、結果的に私が選択したのは、以下の TRP Brakes の ダイレクトマウントです。

  • T861(フロント用)
  • T851(リア用)

TRP_T861

〔TRP T861〕
TRP_T851

〔TRP T851〕

実際に調達してみたところ、しっかりとした箱に収められていて、中味を確認する前の段階から質の高さを感じました。前回ご紹介したように、海外のネットショップから SRAM のカセットが届いたときは、あまりの箱のボロさに呆れてしまい、長らく売れ残りだったものを割当てられたのか、あるいは何度も返品を受けた製品のリベンジマッチを申しつけられたのかと疑ってしまったくらいでした。

TRP_BOX1
TRP_BOX2

もしかすると、フタを開けなくても中味が確認できるということが、一つのポイントになっているかも知れません。輸入製品では避けられない課税や該非判定の一環として、中味を確認される可能性があることを前提としたパッケージングというものがあるとすれば、このように箱を透明にするという方法も有効な手段であるような気がします。

ちなみに、久しぶりに TRP のサイトにアクセスしてあれ?と思ったのですが、ドメイン名が trpbrakes.com から trpcycling.com に変わっていました。箱をみると、まだ trpbrakes.com のままですね。

また、写真でしか想像できなかったガッチリ感は、まさに思い描いていた通りでした。と言いつつ、見かけに反して、後にご紹介させて頂くように、このブレーキが一つの誘因となって、とてつもなく恐ろしい体験をすることになるわけですが。。。(汗)

その体験については、次回「ブレーキ編(2/2)」でご紹介させて頂きたいと思います!


〔インドの旅を振り返る〕

タイトルにある「インドのスラム街」というのは、もちろん後付けの思いつきでしたが(汗)それではまったくそういった場所に行ったことがないかというと、実はそういうわけでもありません。

たとえば、ニューデリーには昨年ご紹介したような立派な電車が走っていますが、世の中一般の事情と同様に、その路線には大きな駅も小さな駅もあります。私の知るインドのスラム街は、そうした路線の小さな駅で下車して赴いた際に見渡すことできるような風景です。

new_dehli1
こんな感じで細い路地が四方八方に広がり、子供たちや野犬が走り回っているようなところが間々見受けられ、写真の地区では日常生活に必要なインフラも十分ではないようで、排水設備すら整っていませんでした。また、ご覧のように路地はほとんど舗装されておらず、場所によっては50cmぐらい盛り上がっているような形で起伏の激しい場所もあります。

new_dehli2

これでも、もし道を通るのが歩行者のみであれば、まだ穏やかな街のままであったことでしょう。残念ながらそうした細い路地でも主役はモーターバイクです。事故が起きないのが不思議なくらい、人と人がすれ違うのがやっとの場所に、クラクションを鳴らしながらバイクが突っ込んできます(汗)

こんなところで夜道を一人で歩こうものなら、瞬く間に格好の餌食となってしまいそうです。ここは壁外の世界のようなもので、いつなん時、無垢の巨人のごとき輩が出現するやも知れません。。

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路地を出て国道に相当するような大通りはどうかというと、ここでも歩道と車道は明確に仕切られていないというところもあり、路肩には廃車なのか、生活の足として使われている所有車なのかも分からないような朽ちた車が散見され、混沌としている場所が多々見受けられました。

new_dehli4
スラム街の最後の写真としてご紹介させて頂きたいのは、今にも崩れそうな構造をした建物です。近くで見ても、どの柱で支えているのか分からないほど、見るからに恐ろしいビルでした。

GURGAON1

元々グルガオンという地区は、貧しい人たちが住んでいたデリーの一画だったそうで、少し道を離れるとがらりと風景が変わります。

GURGAON2

伝統的な屋台と近代的なビルのコントラストが印象深かったです。

GURGAON3

都会の生活に慣れてしまった日本人では、とても運転ができるような交通事情ではありません。ルールはあっても守られず、信号も少ないので、車同士のコミュニケーションは主にクラクションで行うようです。

GURGAON4
マナーの悪いのは車ばかりだと思いきや、歩行者は横断歩道の有無などお構いなしに、我が物顔で大通りを横切っていきます。


通勤ラッシュの時間帯にグルガオンからニューデリーの中心街に向かいましたが、おそらくこれが当たり前の光景なのでしょう。

それにしても、まったく無知とは恐ろしいものです。なにしろ、私はこんなところに tern verge P10 を持ちこんで街中を走ろうとしていたわけですから(汗)

インドのスラム街からSRAMへの旅〜カセット編【橋輪blog】

インドのスラム街からSRAMへの旅〜カセット編


みなさま、こんにちは。以前、何度かこちらのブログで記事を書かせて頂いていた、Yuboです。最初のタイトルから意味不明な、ちょっと苦しいスタートとなってしまいましたが(汗)何卒ご容赦ください。。

昨年インドに赴いた際に記事をアップさせて頂いて以来、およそ半年ぶりの投稿となります。当時はインドにtern verge P10を持参して道中のよもやま話をご紹介させて頂きたかったのですが、その後、短期出張などで兎にも角にも仕事の方が忙しくなってしまして(汗)、橋輪さんともしばらく疎遠になってしまいました。。。

sankyo
その埋め合わせといったらナンですが、鮮度が命のブログネタとしては、もはやインドの渡航話をご紹介するわけにもいかず、誠に僭越ながら別のテーマを掲げて記事の投稿を再開させて頂きたいと思います。渡航話については折を見て少しずつ共有させてください(汗)

ganesa
さて、心機一転して次の企画として考えたのが「SRAM Red eTapでいってみよう!」というものでした。私が電動式として触ったことがあるのは、Ultegra 6800系 Di2ぐらいですが、導入当初はその素晴らしさには感動すら覚えたくらいでしたので、もちろんシマノ製品に思い入れがないわけではありません。

ultegradi2
もし予算が許すものならは、次のステップとしては、ちょうど時期的にも旬なDURA ACE R9100系やUltegra R8000系を選択するところですが、それではネタとしては面白みがないので、敢えて日本ではマイナーなSRAMを選んでみることにしました。

sramred
使い始めたばかりの私が語るのもなんですが、SRAM eTap については常に勉強の日々で、購入前に商品情報を調べてみたり、実際に使ってみたり、そしてきっと近い将来何らかのトラブルに遭遇したりした場合でも、常に新しい発見があります(たぶん)。ですが、橋輪さんには、そういった心躍る日々を迎える前の段階で、とりあえず何も考えずに「組み付けは eTap でお願いします!」と伝えただけでした。

とどのつまり恥ずかしながら、グループセットに何が含まれているかもろくに確認せずに、eTap の注文をお願いしてしまったわけです。正直なところ、この段階で初めて具体的にグループセットの構成について調べ始めました。下記の画像がネットから適当にとってきた、SRAM Red eTap のショートケージの最小限のグループセットです。

sram_red_etap_groupset

SRAM Red eTap Groupset

一般的なコンポーネントの枠組みに限定してピックアップしてみると、この構成には左右のシフターと、前後のディレイラーしか含まれていませんね。SRAM 初心者の私がいうのもなんですが、実際には最小限のeTapのグループセット選択にあたり以下の2つの指標があります(社長、間違ってたらコメントください)。

  1. ブレーキはワイヤー式にするのか、油圧式にするのか
  2. カセットはどれぐらいのレンジを使うのか

SRAM が最初に eTap をリリースした際には、上記のような選択肢はなく、後からHRD(油圧式)シフターがリリースされたことにより上記1の選択肢が生まれ、またWiFLiをリリースしたことにより上記2の選択肢がうまれました。

sram_red_etap_groupset_wifli

SRAM Red eTap WiFLi Groupset

etap_hrd_brake

SRAM RED eTap HRD

油圧式はいつか使ってみたいですが、とりあえずスルーすることにしたので、1については検討の必要性がなくなりました。2についてはずっと使い続けてきた11-28Tではない選択肢を求めて色々考えてみた結果、WiFLiの方を選択しました。

ですが、ここでまた失敗をやらかしてしまいました。WiFLiのガイドプレートは長いため、私は以下の表な形で11-25Tから11-32Tに対応しているものと思っていたので、これと組み合わせるカセットとしては11-25Tを購入しました。

sram_red_cassette1_update
ところが、ネットでよくよく調べてみると、どうやら11-25TとWiFLiとの相性はよくないようなのです。SRAMも11-26Tから11-32Tの範囲で組み合わせることを推奨しているとかいう情報もありました。したがって、おそらく実際には以下のような組合せが推奨されるのではないかと思います。

sram_red_cassette2_update

いずれにしろ、正確なことは分からなかったので、11-25Tと11-26Tを比較してみたのですが、よく見ると違っているのは25Tと26Tの歯だけではないですか!だったら、このローの一枚だけ使わなければ、今度カセット交換用に11-26Tを購入して、一枚だけ差し替えれば11-25Tも11-26Tとして生まれ変わるかも、という淡い期待を頂いたのでした。

とりあえず私にはメーカーの伝がないので、こんなバカな質問をするのは気が引けたものの、他に調べる手段もないので、やむを得ず橋輪社長に尋ねてみたところ、「SRAMのカセットはシマノみたいにバラの組合せではなく、トップ以外一体型だからダメでしょ」とのあっさりとした回答が。。

まじっすか!と思って、早速自宅にもどってから確認してみました。

DSC_2446

えーほんとに?

DSC_2447

確かに一体型になっているが

DSC_2448

ちゃんとRedって書いてあるし

DSC_2449

ギアの隙間にはゴムが入ってる。。。ところが

DSC_2451

ほんどだ!11Tの一枚しかとれない!

したがって私の目論見は完全に崩れ去り、やむを得ず11-25Tは返品することにしました。先ほどの表に追記すると、以下のように11Tだけが一枚で他の10枚が一体型になっているようです。

sram_red_cassette3_update
ちなみに、以下の箱は11-28Tと11-32Tのものですが、ご覧のように11-32TにはWiFLiという表記がある一方で、11-28Tはありません。その心は「WiFLiのみ対応」ということを示しているようです。11-28TはShortでもWiFLiでも使えるからなのか、何も書いてません。

DSC_2317

DSC_2445
では11-25Tではどうなっていたかというと、すいません、そんなことをよく確認する前に、とっとと返品してしました(汗)したがって、結局のところ未だにWiFLiでどこまでいけるのか、その答えは棚上げになったままです。


カセットの選択が概ね決まったところで(結局11-28Tに戻ってしまいました)、この段階でコンポーネント関連で別途調達しなければならなかったのは、残りは以下のような部材でした。

  • クランク
  • チェーンリング(インナー&アウター)
  • ボトムブラケット(いわゆるBB)
  • チェーン
  • カセット
  • 前後ブレーキ

次回はこの中からどれかをピックアップしてお話させて頂きたいと思います。

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