アレックス・モールトンのメンテナンス

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先生から依頼されたアレックス・モールトンのメンテナンスです。「ぼくにモールトンの整備なんか出来るのかな?」なんて不安もありながらパーツが揃ったので恐るおそる始めてみましょうかね。

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こちら先にメンテナンスを進める Alex Moulton AM-GT Mk-2。依頼内容は、コンポーネント入れ替えとリヤメカ変速不良です。


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分割式フレームだ。



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DURA-ACE のフルコンポが搭載してあります。



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そしてもう一台は、Alex Moulton SUPER SPEED。こちらは DURA-ACE Di2 への電動化とラバーコーンリヤダンパーの交換。


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こちら軽量化に特化した非分割構造。



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先生お気に入りのGOKISO ハブ装着であります。



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SRAM RED のフルコンポ。先生何処走って来たのか解りませんがドロドロに汚れてます。そしてこのREDを最初の AM-GT Mk-2 へ移植します。

SUPER SPEED は、これで止まってます⇒ Shimano 輪界に、もの申す!




AM-GT Mk-2 のメンテナンス

メンテナンスに入る前に気になっていたことを。以前GOKISO にハブセットを注文する際、ラインナップ中にアレックスモールトン専用と言う表記が気になっていた。こちらの2台AMシリーズは、ごくごく普通でエンド幅フロント100mm リヤ130mm です。そして先生も所有するダブルパイロンを代表とするNEWシリーズがフロント71mm リヤ130mm と言う特殊なサイズです。71mm はともかく100/130mm が何故モールトン専用かですが、モールトンはフロントリヤ共にエンドの厚みが4mm と非常に薄いことだと解りました。GOKISO は、ハブシャフトを4mm 以下で製作してモールトン専用としているようです。

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ハブは、DURA-ACE を組んでるようですね。ちょと気になっていたのでフロントホイールを外します。



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何かシャフトに加工を施してあるのか?



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この厚みが4mm。



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エンドに生えたピンは、通常フォークの返しのようなクイック脱落防止策か?



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ハブをセットしてみると面一ぐらいまで来ていますが大丈夫なのか?



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リヤも見てみましょう。



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六角部の面取りを見る限りカットしたような様子はありません。極普通の130mm DURA ハブです。



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リヤエンドにハブをセットしてみます。



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シャフトの方が全然飛び出してますね。これではエンドは固定出来ませんね。ではどうして止まっていたんでしょう。


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クイックに秘密がありそうです。上が先生のモールトンに付いていたDURA-ACE クイック。



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ナットがDURA のものではないですね。



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筍バネの逃げが下のDURA より深いことが解ります。



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レバー側は元々深いようです。



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RIDEA のクイックで試してみましょう。



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これも浅いですね。



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全く締め込めませんね。

てことは、筍バネの逃げが深いクイックを探せば普通のハブでも何とかなちゃうってこと? じゃGOKISO もモールトン専用のクイックを作れば良かったんじゃね? それじゃ〜、クイックばかりが売れちゃうもんね。商売商売!

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明日は、ラバーコーンサスペンション付リヤアームの分解を