アレックスモールトン

先生のモールトン SUPER SPEED Di2 その5 【橋輪Blog】

モールトン博士が発明したラバーコーンの秘密

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以前にも書きましたがイギリスの大衆車モーリスミニに採用されたラバーコーンサスペンションは、アレックスモールトン博士が発明したって話は有名です。では何が凄いかってお話しです。

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ハイドラスティックユニット 32.000円(税別)
モールトンのリヤサスには、ソリッドラバーコーンと、こちらの液体を封入させたタイプがあります。


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下側にはフレームにねじ込むネジ山。



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168g とヘビー級な部品。



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交換は至って簡単。



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アルミナットを外し、



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本体を緩めるだけ。



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外したハイドラスティックユニットを見てみる。何やらファイバーワッシャーが付くネジが。ここからオイルを入れるのか?


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オイルが噴き出すと期待してポンプで圧を掛けてみたが、



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何も起らない。やはり壊れているのか? 真っ二つにカットして内部構造を見てみたいものだ。JCL日本切断研究所なる会社があって何でも綺麗に切断してくれるらしい。ワインボトル相当で1カット1万円だって。(後に先生に聞いたところ転倒した際にゴムが剥離してオイルが出たそうな)



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こちらハイドラスティックだが内部構造がどうなっているやら知るすべがない。二つの部屋があって流体が行き来しているらしい。フレンチバルブからエアーを入れるが、エアーサスペンションではないので固さの調整は出来ないらしい。むしろ流体の移動を促す目的のようだ。よってコーン状のソリットラバーだけの動きをぼくなりに説明してみたい。

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ただのゴムブロックに力を加えると黄色の曲線を描くゴムの弾性。これをコーン状にすることにより青の直線となるモールトン博士のラバーコーン。体重50kg の人と100kg の人が乗っても弾性が変わらない秘密がここにある。この直線に近づけるものは、近未来には出てこないだろうと工業界は言っている。


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今、50kg の人が乗車して1G が掛かっているとする。黄色線で囲まれラバーの底の部分が下のアルミの皿と接触している。この状態から衝撃を受けると更にラバーが圧縮される。


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次に100kg の人が乗車。赤線の部分までラバーが潰れる。アルミの皿の半分ぐらいまで接触面積が広がっている。


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もうお分かりだと思おうが、50kg の人と100kg の人では、最初の接触面積に違いが現れるということ。お相撲さんのへそは、小さな子供の指1本でも凹むが、腹全体を凹ませるには大人が体当たりしてもしんどいのと同じメカニズムだ。


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能書きを垂れたところでアッセンブリーに移ろう。



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あら!DURA 11速のチェーンが在庫切れ!



先生のモールトン SUPER SPEED Di2 その2 【橋輪Blog】

モールトンDi2 ディレーラーハンガーアダプターを製作する?

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昨日の絵に誤解がありましたので書き足しました。製作したアダプターにリヤディレーラーを取り付けるのではなくて、アダプターをリヤディレーラーとリヤエンドの間に挟み込むのです。リヤディレーラーを浮かせるだけであればワッシャーでも良いのですが、Bテンションボルトの受けを作るために 5mm ボルトで回り止めが出来るこんな形を思い付きました。これって A6063 あたりの柔らかめのアルミ材を使ったとしてもヤスリの手作りでは丸一日掛かるでしょう。それを元に耐久性のあるスチールで製作する? 量産したらレーザーカットと曲げの型代だけでも30万円? ともあれ何mm 浮かすかを検証せねば。

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エンド内側とリヤディレーラーの10mm 取付ボルトの先端を合わせるとこんな感じ。



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根本にはネジ山がないから2mm ほどの余裕があるように見える。



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Sugino チェーンリングスペーサー BK 1.600円(税別)
内径10 / 外径15 / 厚み0.5mm  5枚セット


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大変便利なものを見つけた。これで0.5mm 飛びに測れる。



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先ずは4枚 2.0mm 入れてみる。



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面からは少し引っ込む感じ。



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レンチを掛けて回して行くと3山掛かった。



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Bテンションボルトの当たりを見るとエンドに掛かるのは1/3ほど。こりゃ危ねーな。



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次ぎに3枚 1.5mm にしてみる。



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丁度面一だね。



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Bテンションボルトの掛かりは半分まで増えた。



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大分トップに近づいたぞ! これならアジャスト量で行けちゃうかも?



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そこらにあるもので繋いでみる。



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ジャンクションAからはバッテリーと右STI。今はフロントディレーラーは無視。



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最後にジャンクションAからリヤディレーラーへと繋ぐと・・・・・あれ、今少し動いたような気が?



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ドンピシャ来てるじゃんか? 何で1.5mm で行けちゃったの?



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ジャンクションA でアジャストモードに、



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思いっきり行き過ぎでんじゃんか!



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もっかい1枚抜いて 1.0mm でも大丈夫じゃん。Bテンションボルトの掛かりも増えるし。



シマノさんに嘘つかれました!

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最初にこれ見た時、絶対 2mm 以上無いと駄目だと思って絶望してたもんね。

何だよ〜、リヤディレーラーがただトップに行ききってなかただけじゃんか! シマノさん曰く「出荷時は、トップ(パンタグラフが一番縮んだ状態)の位置になってます」って言ってたじゃん。(今まで取り付けてきたのはULTEGRA Di2 も含めて全てトップで出荷されていたが)やっぱり縮み切ってなかったんだ。やっぱさっき電気入れた時少し動いたもん。ずるいよ! 危ねーな、モールトンに30万円投資するとこだったじゃんか!

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先生、申し訳ありませんでした。悩んでないでもっと早くテストすべきでした。


先生のモールトン SUPER SPEED Di2 【橋輪Blog】

先生のモールトン SUPER SPEED Di2

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Di2 リヤディレーラーのお蔭で作業が止まっている先生のモールトン SUPER SPEED Di2。ない頭振り絞って考えたこと。

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クランク、STI レバー、 フロントディレーラーまで装着が終っているが、



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リヤディレーラーだけがどうしようもない。



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4mm エンドのお蔭でトップ位置がここだ。



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しかもBテンションボルトの当たりは4mm エンドの真ん中にドンピシャで、キモリの時の様に1mm ワッシャーなどでは全然追いつかない。


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トップギヤとガイドプーリーを一致させるべく取付ボルトを緩めて行くと、



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ここまで離れてしまう。



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この隙間を埋めるスペーサーはどうだろう。



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マッドガード取付用の5mm 穴がある。こいつを使って、
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モールトンDi2 ディレーラーハンガーアダプターなるものを作ったらどうか?



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問題は、相手はアルミではなくステンレスってところが強みだが、この10mm 取付ボルトのネジ山が何巻掛かるかだ。

本当に誰かやった人いないの〜?


本日は、モールトン輸入元ダイナベクターのモールトン研究室へ【橋輪Blog】

本日は、モールトン輸入元ダイナベクターのモールトン研究室へ

本日は、モールトン輸入元ダイナベクターのモールトン研究室へお邪魔して来ました。研究室長の富成次郎さんとは20年ぶりの再会。モールトンに関する色々なお話を聞かせて頂きました。そこでぼくが興味を持ったのが、ダブルパイロンを含むお城(モールトン城)製のハイエンドではなく、英国パシュレイ社でライセンス生産されるもの。今後発売を予定しているそれは、日本人の使い方からするとオーバークオリティーな補強トラスを減らし軽量化したフレーム。しかも価格は30万円を切ると言う。お城製でもライセンス生産でも使っているサスペンションは同じものなので、これは良いかなと思いました。そうそう完成間近のダイナベクター・モールトンDV-1 のプロトタイプにも試乗させて頂きました。オリジナルで設計したアンチノーズダイブ式の新型フロントサスペンションがとても良い動きをしていたのを付け加えておきます。

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富成次郎氏の通勤用 Moulton APB。かなり古いモデルだ。ママチャリタイプのアップハンドルが特に良い。(階段の上は神田明神)



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オーソドックながらこちらも良い動き。



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これに乗らせて頂き一瞬で思い出したのが、映画「大脱走」でジェームス・コバーンが盗んだ自転車で逃走するシーン。気負いなく何処まででも走って行けちゃう感じ。この楽しさが自転車の原点だなと思う。



以下、2012.3.18の記事より

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95年RED BARONエアショーの表紙を飾った航空ファン

7月号は竜ケ崎で、10月号は、その後北海道にフェリーしてショーを行った記事。
たしかこの前にもう一冊あったはずだが見つからない。
4月18日にプレスオンリーの記者公開にダイナベクター(アレックスモールトン総輸入元)の富成次郎さんと行った時の記事だ。(次郎さんは、筋金入りの戦闘機マニア)
パイロットジャンプスーツを着て行ったら、スティーブ・ヒントンに「おまえもパイロットか」と言われ握手を受けた。
Vector.Y氏のLA便りからY.橋輪の”おたく”便りに【橋輪Blog】


20年ぶりの再会だったが、やはり最後は飛行機の話。意外と飛行機好きって周りに居ない物で、マニアックな話になるとお互い尽きないのである。

あ、次郎さんランチご馳走様でした。ビールも!

GOKISO クライマーハブ・アレックスモールトン適合モデル(装着編)【橋輪Blog】

GOKISO クライマーハブ・アレックスモールトン適合モデル(装着編)

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昨日ご紹介したGOKISO クライマーハブカーボンホイールを装着するアレックス・モールトン AM-SPEED S です。こちらのオーナー I さんも先生と同じくダブルパイロンも所有。何時もお父さんと二人でツーリングを楽しんでいます。今回のメニューは、ホイール交換に伴う駆動系のクリーニングと調整&フロントサスペンションスプリングをハードからスタンダードへと戻す作業です。しかし、またもやモールトンのメンテナンス。モールトンの代理店ではないのに。骨ほね自転車(KIMORI)があると骨ほね自転車が寄ってくるのか?

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フォークからはグリスが流れ出ていますね。



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SPEED S のラバーコーンは、オイルが入ってないソリッドタイプ。



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CAMPAGNOLO ATHENA のフルコンポ。



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車体は綺麗にしていますが、流石に駆動系は手付かずか。



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変速も同期していないよう。



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カンパのハブは、エンドどうなってんだろう?



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早速外してみまひょ!



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ホイールサイズは17インチ。ベロシティーのリムでモールトン特有のオフセットタイプ。どんな効果があるんだろう?


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これはハブシャフト旋盤で落としてありますね。



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ところでうちカンパの工具なんてあんの?



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あった!



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Lifu ♯09B3 カンパ対応カセットロックリングツール 1.100円(税別)



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KIMORI のシングルスピードにMICHE(ミケ)のBB 組み込む時に使ったやつだ。



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ピッタリ!



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おー、カセット外れて良かった。



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プーリーも行っときましょうか。



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ごってり埋まってますな。



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ピンのグリス溜まりの溝の方向。



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ガイドプーリーの方は内側だ。



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これ分からなくなるからな。



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同じように見えるが一応。



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洗ってる間にどっちか分かんなくならない様にタイラップをガイド側に。



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完璧にリフレッシュ。



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洗ってみたらアッパー、ロワー、回転方向の矢印があったのね。微妙に形も違う。



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リヤディレーラーもクリーニング完了。



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これも1mm ぐらいのワッシャー嚙ましてるね。テンションの切り欠きがギリだ。



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カンパのカセットとフリーも一か所しか合いませんが、



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トップギヤだけ何処でも付いちゃう。



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一か所だけ背が低い歯の流れからここだろうな。



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ロックリングを付けて完成。



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次フロント行ってみよう。



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クランクは抜かずにクリーニング。てか抜き方分かりましぇーん?



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フロントディレーラーもクリーニング。



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チェーンリングは、STRONG LIGHT。



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インナーリングにネジ切ってあんのね。



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5アームの取付け一部がクランクにネジ切ってあるタイプ。これネジ入って行かねっす。



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ロックタイトがびっちり固着してます。



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こいつの出番。



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ヒートガンで十分に炙る。



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スチールのチェーンリングボルトをタップ代わりにするもダメ。



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地道にこそぎ落とすしかないか。



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ようやく入った。



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チェーンリング取り付けに格闘すること1時間。



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こんなクランクならいくらでもあるがカンパはね。焦った焦った。



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リムテープとバルブエクステンダー取付。



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ブレーキシューもカーボン用に交換。



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 フロントディレーラー、リヤディレーラー調整して本日はここまで。



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フロントサスのスプリング入れ替える前に一度この状態で乗って頂きます。

GOKISO の乗り心地は如何に!

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