Moulton TSR-9 FX

”お城で作っていないモールトンはダメなのか?” その17【橋輪Blog】

ストレートリーマーを考える

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今回使った12.7mm のストレートハンドリーマーは、1本6.000円もする。だが完全に貫通させて使うには少し太すぎるような気がする。0.1mm 飛びでラインナップするが、では12.64mm のスピンドルに適するようにブッシュを削るには何ミリのものを買ったら良いのか。このF.P.TOOLS という製品では、12.5 / 12.6 / 12.7・・・・と並ぶ。0.1mm 単位でテストするなら1回ごとに6.000円も掛ることとなる。工具箱の底から何やら古い道具が出てきた。アジャストリーマーだ。

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6サイズのアジャスタブルストレートリーマー。油汚れでドロドロだったが、チェーンクリーナーに一晩漬けておいたらその構造が見えてきた。


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5本出てきた内の12mm サイズは残念ながら一番使い込まれており再使用は不可だった。



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先端のレンチを掛ける部分はもはや四角ではない。



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アジャストナットもスパナが舐めて掛らない。



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せっかくなのでその一つ下のサイズを見てみよう。



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11mm to 12mm とある。これ1本で1mm の範囲で調整可能だ。先ほどのストレートリーマーであれば10当分に分けても66.000円掛る工具がこれ1本で済むことになる。しかも1/10mm 飛びではなく無限大に調整可能だ。しかも現在の価格で8.000円と割安。


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分解してみる。左右から刃を挟み込むようにナットが二つ。



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刃は。溝に嵌るように付いている。



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全部で6枚の刃。以外にも錆びていなかった。



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この斜めの刃がミソで、



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右に行くほど刃が飛び出す仕組み。



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これでは分かり難いので模型を作ってみる。



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これが12〜13mm 用アジャストリーマーとする。シャフトには、黄色の刃が嵌るようなピンクの溝が切ってある。



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この斜めの刃が溝に嵌ると外周は平行になる。これで外周は、12.0mm。



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右側のナットを緩め左側のナットを締めて行くと刃は坂を上りつつ平行移動しながら外に出ていく。ここまで来ると大よそ12.5...mm。
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これが13.0mm 地点ってわけ。

しかし昔の人は良く考えたもんだよね。脱帽するわ。これ1本買ってみる価値はあるな。ところで12mm to 13mmだが、あんなに朽ちるまで橋本輪業、何に使ってたんだろう? てか紙切って模型なんか作ってる場合じゃねーよ!「少し前に進もう」って全然脱線しちゃってて進んでいませんね。すいません。

汚い工具が出てきたでは、済まされない性能な工具なもんで、

”お城で作っていないモールトンはダメなのか?” その16【橋輪Blog】

旋盤のことは置いといてと

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旋盤のことは置いといて少し前に進もう。スピンドルが長いのは分かっている。固くて抜けなかったスピンドルはブッシュを圧入した際、ブッシュの内径が太ったのか、そこに無理矢理押し込んであったのか?スピンドルを良ーく見てみると・・・・ 原因はスピンドルにあった!

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片側に打痕があった! 傷があった方に抜き出せば素直に抜けたのかもしれない。



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左側のブッシュに傷のない方からスピンドルを差し込んでみたら、あら優秀じゃないですかスルッと入りましたね。



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右側は10mm ほど入ったところでストップです。傷がついたスピンドルを引き抜いたためにバリが出来てしまったのか?



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スピンドルが12.64mm なので指定された12.7mm のストレートリーマーで修正するが、12.7mm では大きすぎる気がする。特にハンドリーマーは、使い方が難しく、ぼくのようなへったっぴが使うとすぐに13mm ぐらいになってしまう可能性も大。



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リーマーを通すのでは無く、バリをさらう感覚で作業してみた。



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ちょっとさらっただけで素直に入ってくれた。



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ストレートリーマーと言っても全部ストレートではない。中央に走る刃先を見てもらえば分かるように先端は先細りになっている。まあこうなっていないと入らないが。使ったのは切粉が付着している先端の部分だけ。このリーマー1本6.000円ほどするが、0.1mm づつ小刻みに欲しくなる。

明日も、リーマーのお話をもうちょっと

”お城で作っていないモールトンはダメなのか?” その15【橋輪Blog】

やはり来たか?骨ほね自転車が骨ほね自転車を呼ぶ!

リヤサスピポットで作業がストップしたTSR。最早、工作機械の旋盤を購入するしかないかと「モノタロウ」とか調べたらどんなスペックなのか見当も付かない。卓上ミニ旋盤なら10万円ほどで買えそうなのだが、こういう物は通販では絶対買いたくない。そして100万円出してもテクニックは付属してこない。田端の古道具街でも歩いてみるか。などと思っていたら一通のメール。アレックスモールトンとキモリに興味があるという。来た来た、ぼくの予想通り骨ほね自転車は骨ほね自転車を呼ぶのだ。最近【橋輪Blog】にモールトンの記事を書き始めたのにヒットしたようで、キモリは、知らなかったみたい。彼の要望は、モールトンだったらお城製で、キモリだったらCOLOSSUS HR。しかもHRにALFINE 11 Di2 が取付可能かとの問い。すっきりしたルックスで乗りたいのだとか。

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KIMORI COLOSSU HR のリヤエンド幅は、130mm でドロップエンド。ALEINE は、135mmでトラックエンドだ。



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KIMORI COLOSSUS Single Speed



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キモリにもトラックエンドがある。このエンドをHR のPSTA リヤアームに135mm 幅で移植すれば可能かも。



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またこんなタイミングで超超コアなOX PECO が、モディファイのためお預かり中なのだ。



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ALFINE 11。



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アルフィーネは、32ホールと36ホールがあるから36H を選択し一穴飛ばしで24H リムに組みました。これならカーボンリムも選択可能。


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こちらはALFINE 11 Di2 ユニット。



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あまり目方は測りたくなかったが、



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スーパーヘビー級の2.25kg。




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シフターの問題だがアルフィーネブランドでは、油圧ディスクDi2 のST-R785 しか今のところない。だがご心配なく、DURA-ACE Di2 / ULTEGRA Di2 のSTI レバーでも ALFINE Di2 が動かせます。左はブレーキレバーの仕事しか与えられないのでダミーとなりますが。

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すっきりさせたいのならSW-R610 スプリンタースイッチでは。残念これはSTI に繋がないと仕事しません。


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良いのが出たんですよ。SW-R9150 サテライトシフトユニット。こちらジャンクションA に直接繋げば作動します。



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すっきりさせたいのならば、ゴツいSTI はやめて、この小柄なブレーキレバーで親指シフトが良いんでは?


何か KIMORI の話になっちゃった


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KIMORI COLOSSUS HR


”お城で作っていないモールトンはダメなのか?” その14【橋輪Blog】

TSR のリヤサスペンションを検証する 5

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「TSR のリヤサスペンションを検証する」も(5)に至った。大きな問題を抱えながらも他の部位に現実逃避してきたが、もう逃げられない。厄介なのは、新品のピポットリビルトキットを取り寄せたとしても直る可能性は無いからだ。

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びくともしなかったスピンドルを抜く。



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ボルトナットは、何でもプーラーに早変わりで便利。



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カラー替わりのボックスのコマ。



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これでナットを締めて行けば、



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はい抜けて来ました。結構硬かったな。



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左右のブッシュが平行でないような?



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左側のブッシュが傾いでるね。



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プレスして奥まで入れて上げました。



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スピンドルは、まだ入りません。



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これは、12.70mm のストレートリーマーを通せば解決すると思われる。


その前に寸法を当たってみよう

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ブッシュの外々が54.15mm。



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スピンドルが54.97mm だからブッシュから片側0.41mm ずつ出ることになる。これは明らかに出過ぎだ。



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続いてフランジ内々を測ると54.84mm。



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これでは、54.97mm のスピンドルは、容易には入らない。



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次にフランジにピポットボルトを入れてブッシュ側面に接触できるか見てみよう。(先ほどの数値と違うのは塗装の具合)



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ここからボルトを締めて行くと54.21mm まで縮んできた。



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更に締めこんで行くと54.11mm。これなら54.14mm のブッシュを十分に押し付けられる。



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平行度は出せないが元の状態よりは遥かに良いはず。



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このスピンドル今のところやりようがある。これがブッシュ外々と同じ寸法だったら動きが相当渋くなり、少しでも短かったらTSR のリヤサスはリジットとなる。さてと、どうやって何ミリ削るかだ?

次回につづく、


”お城で作っていないモールトンはダメなのか?” その13【橋輪Blog】

TSR のリヤサスペンションを検証する 4

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モールトンバイシクルには、様々なシートピラーサイズが混在する。パイロン系のΦ27.2に、AM系の完全に孤立したΦ34.9 / Φ35.0。クロモリでは、SST のΦ31.6 とTSR系Φ31.8。この中で完全独立系のΦ34.9 / 35.0 は、フレームキットにシートピラーが付属し、完成車のTSR系には、Φ31.8 が付属する。混乱しそうなので纏めてみた。以下に現行モデルのシートピラー径を示す。

【Φ27.2】付属なし
DOUBLE PYLON / SUNGLE PYLON / AM-SPEED

【Φ34.9】フレームキットに付属
NEW SERIES / AM-GT Mk.3 / AM-20 Mk.2 / SUPER SPEED

【Φ35.0】フレームキットに付属
AM-SPORTIF

【Φ31.6】付属なし
SST-20

【Φ31.8】完成車に付属
TSR-9 SP / TSR-9 FX


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これが完成車TSR-9 FX に付属する特殊サイズΦ31.8 のシートピラー。



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シートチューブ内には、アルミのシートパイプシムが挿入されている。



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これは、SST-20 用のシートパイプシム。TSR とSSTは、同じクロモリでシートチューブ内径が同じなので少し厚みがある。


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これでΦ31.6 に変換できる。



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TSR のシートパイプシムを抜いて、



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SST 用を挿入。



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これでアフターマーケットのシートピラーが装着可能となります。

ぼくは今回このモデルのプチモディフアイにおいて、軽量化は求めないので交換しないが、重たいヤグラの付いた太くて長いシートピラーの交換は、このモデルのダイエットに大きく貢献するだろう。

そろそろ本題に進もうか


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