Moulton TSR-9 FX

Moulton 自分好みの TSR その3 【橋輪Blog】

Moulton 自分好みの TSR その3

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その2から1か月以上も開いてしまった。間違って取り寄せたオーバーサイズのNITTO クロモリアヘッドスペーサー。1インチサイズを再度取り寄せて作業開始です。「え!取り寄せに1か月も掛ったの」 いいえ、モールトン仕事が詰まってまして色々と忙しかったんであります。

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1インチサイズNITTO クロモリアヘッドスペーサー。



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細身ですっきりしてるでしょう。



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NITTO UI-75 80mm 25.4 ステムをようやく装着できます。



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あれれれ?そうかこっちもオーバーサイズで取り寄せちゃったんだな。やべ〜なこりゃ!


こいつがある!

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Dixna ロードAヘッドステム1”カラー 300円(税別)
1インチを1 1/8インチに変換できるカラー。何故かこうゆの在庫あるんだよね。


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これでオーバーサイズに変換。



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あらあら底なし沼のように沈んで行きます。そうか全ての付けが回ってくるのね。



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ガラクタの中から1インチの普通の肉厚のヘッドスペーサーを探す。



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丁度良さげなのが一つありました。



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これで良し。



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ステムよりコラム又は、ステム1”カラーの方が低くないといけませんよ。これコラムが低すぎるけど。



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でもクイルがコラムに届いていればOK!



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フ〜、汗かいたが何とか装着できました。また恥じさらしちゃいましたね。アヘッドステム調整法はハンドルバー付けてからね。

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明日は、ピカピカのリヤディレーラーを装着


Moulton 自分好みの TSR その2 【橋輪Blog】

Moulton 自分好みの TSR その2

自分なりにイメージしたパーツを集めたが、ブレーキレバーだけはしっくりしたものが見つからない。誰かクラシカルでハイクオリティーなブレーキレバー知っている人いましたら教えて下さい。それでは早速作業開始!

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この辺のブラックパーツを削除。アヘッドステムの正しいセット法も解説付きで、



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グリップ外しは、高圧エアーガンがあると簡単ですね。



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ハンドルバーを取り外し、



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ステム脇のボルトを緩め、



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トップキャップボルトを5回転ほど緩めれば、



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スレッド付きトップキャップが抜けてきます。



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はい、ステムが抜けました。



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カーボン柄のコラムスペーサーとはこれでおさらば。



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そしてこちらを組込みます。NITTO クロモリアヘッドスペーサーのダルめっきです。渋い選択でしょ。しかし”ダルめっき”ってどういう意味なのか知ってますか? 一般には、サテライトニッケルメッキという物で、ピカピカのクロームメッキとは違い鈍く光るどちらかと言うとグレーの塗装に見えます。これは完全にNITTO用語で、ダルブライトと呼ばれていてカタログには、「ダルめっき」や「スーパーダルめっき」と記載されています。


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あれれれれ・・・・・



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何かへんです。



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外径同じなのに?



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内径ガタガタ。



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あらやだ、1ヶ630円もするのにオーバーサイズ取り寄せちゃった。肉薄だったのね。



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早くもずっこけトータルリコール!


Moulton 自分好みの TSR 始まる 【橋輪Blog】

Moulton 自分好みの TSR 始まる

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Moulton TSR-9 FX  220.000円(税別) 完成車
試乗出来ます
(試乗には身分証明書の提示を頂いております)

一通りの検証と整備を終えたTSR-9 FX。今度は自分好みの1台に近づけるべくプチモディファイしてみる。
完成車で全てがいい自転車など有り得ないと思う。悪いわけではなくとも自分の好みに合っているかどうかだ。これが面白いところでパーフェクトであったら想像力が湧いてこない。こういう作業は楽しいもので完成形に近づくにつれ「あ〜もう出来上がってしまうのか」と思ってしまうほどだ。

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チョイスしたパーツ群。完成形を想像するだけで実に楽しい。



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先ずは、このコクピット回りから攻めてみよう。ブラックパーツは極力排除の方向性。



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シルバーのフラットバーは、そこいら辺にあったもの。若干スイープの付いたクランプ径25.4mm、長さ460mm。



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NITTO UI-75 80mm 25.4   6.300円(税別)



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NITTO クロモリアヘッドスペーサー 20mm ダルメッキ 630円/1ヶ(税別)



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GIZA PRODUCTS TK-001S Top Cap シルバー 300円(税別)


さあ、最高の楽しみを始めよう!

明日につづく、

”お城で作っていないモールトンはダメなのか?” その22【橋輪Blog】

モールトン TSR-9 FX 整備完了!

22回にも及んだ ”お城で作っていないモールトンはダメなのか?”  シリーズも結果を出す時期が来た。第一回の ”アレックス・モールトン始めました” の章で、「おー!モールトンですね! あっ、これお城で作ってないやつですね」 って言われちゃう事に対して、今ははっきり答える事が出来る。「はい、パシュレー製ですよ!」と。

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最後の最後で気が付いた。フロントサススプリングに少しプリロードを掛けようとスパナで回したその時、300°位から反発が起き手で押さえていないとスパナが戻ってしまう。更に回していくとブルンと力が抜けまた300°付近で反発が出てくる。スプリング末端の処理が悪く引っかかるのだ。黒いグリスにまみれたスプリングには異常がないと判断して見ていなかった。やはり新車時に分解洗浄しスプリング末端をグラインダーで仕上げてあげないといけないようだ。


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リヤサスペンションは完全に生まれ変わった。フロントがソフトなリーディングリンクに対して固いイメージのリヤサスは、突起物を乗り越えた時、フロントがソフトに吸収し、次にリヤタイヤが通過する際、ゴツンと突き上げられる印象が強かった。故にサスの前後バランスが悪く、リヤが固すぎると感じていた。これがきっちりとした整備をした後は、リヤもソフトになり違和感を全く感じなくなった。ピポットの調整でこれだけ良い動きに変わることを実感した。


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サドルを押しただけでもラバーコーンの潰れ方が違うのがわかる。



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草花に囲まれたモールトンを見ていると上品な気分に浸れた。しかしその上品な乗り心地は、確かな整備の本でしか生まれないのは確かだ。ぼくは今、このブリティシュバイクの所有感に満ちている。


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ぼくの完全ノーマル整備済 Moulton TSR-9 FX 試乗できます
※試乗には身分証明書の提示を頂いております

”お城で作っていないモールトンはダメなのか?” その21【橋輪Blog】

TSR リヤサスペンションは、クライマックス

例の「フレームを押さえてリヤアームをこっちに。スラストのクリアランスを全部こっち側に取る」って方法で左側だけに厚さの異なるシムリングを入れ替えて塩梅をみる。シックネスゲージで測定した値は、0.80mm がペケで0.70 と 0.75mm が合格。果たして理想の動きが再現できるのか。

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先ずは、0.80mm を入れてみた。ピポットボルトを締めこむとリヤアームが動かない。次に、0.75mm でセット。リニアに動くようにはなったが、やはり手を放すとその場でストップ。



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続いて0.70mm でテストすると手で軽く触れていればその場に居座るが、放した分だけ「ストン」ではなく「スーッ」と下がってくる感じ。これベストなんじゃね!


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左右0.30+0.05で0.70mm の組み合わせ。



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0.05mm は紙のように薄い。



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薄いシムを外側にすると装着が難しくなるので(シムの内径がスピンドルに掛り難くなる)0.05mm を内側にする。装着方法はグリス貼り付け式。ブッシュとスピンドルにはグリスを塗布せずリヤアームフランジ装着時のシムずれ防止だけにグリスを使う。


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パシュレー製には、親切にグリスニップルが付いているので後から十二分にグリスが充填できるのだ。毎回シムを挟んで組付けるのは面倒かと思えるが、定期的なグリスアップをしていればブッシュ交換の時期が来るまでオーバーホールは皆無となる。反対に”お城製”では定期的なピポット分解給油が必要となってくるだろう。


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ピポットボルトは、AM-GT のようなセルフロックナットではないので緩み止めのためにロックタイトを使う。ボルトにではなく雌ねじ側に(青く見える)塗布した。


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ピポットナットはガッツリ締めでOK!完璧なリヤサスペンションに仕上がった。



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ロックタイトまみれで顔を出すピポットボルト先端。これがグリスをしこたま充填した後に突っ込むとボルト先端がグリスを押し出しロックタイトの効果が全く無くなるのだ。


これでピポットブッシュの行は、完了となるが何時か試してみたい事がもう一つある。それはスピンドル内径とボルトの太さの僅かな相違だ。こんな物がある。

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ストリッパボルト(胴部研磨タイプ)

こいつも良い仕事をしそうだ!
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