アレックス・モールトン

MOULTON SUPER SPEED(その5)【橋輪Blog】

ボトムブラケットシェルの仕上げ

さてと今日からは、自転車屋としては高額特殊工具のオンパレードです。今夜は、ボトムブラケットシェルの仕上げを。モールトンのボトムブラケットは、BC1.37×24 JIS 規格となっています。

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HOZAN(ホーザン) C-405 RL-軸BBタップ 55.863円(税込)


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BC1.37×24 の正ネジ逆ネジタップの1対です。



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先ずは、BB タッピングです。左右同時進行で作業して行きます。



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熱加工により歪んだネジ山を整えます。



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ここで例のステンコロリン赤の登場!



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「ステンレスが豆腐になりました」だって。



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本当だ。豆腐のように切れて行く。(超大げさ)



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切削終了。



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次にBBシェルのフェイシングを行います。



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ステンレスフレームは、未塗装のためマジックインキでマーキングします。



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UNIOR(ユニオール)ボトムブラケットフェイシングツール  63.720円(税込)



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こちらがフェイスカッター。



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BSA / Italiam に対応するアタッチメントが付属。



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先ずは、ドライブサイドにセット。



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身長にカッターを回します。



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全周に渡りマジックインキが消えましたね。



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続きましてノンドライブサイド。



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これでリヤアームセクションは全て終了であります。

明日は、DAHON のあのモデルに NEW カラー!

MOULTON SUPER SPEED(その4)【橋輪Blog】

完璧なリヤスイングアームピポット

内径16mm のシムリング各種がモノタロウより届いた。何時ものことだが、この足し算法は、ぼくにとって都合がよい。逆にスピンドルが長すぎるとかブラスブッシュのツバの厚みが多すぎるとかでは、旋盤加工が必要になってくるからだ。もっとも”過ぎる”場合では、お城でも組込みようがないが。

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インターネットがなかった時代には特殊なシムリングを入手するのは至難の業だった。でも凄いよなモノタロウ。当日出荷と翌々日出荷が混じってしかも4個口で配達されてるのに送料は1回だけだもんね。どうなってんだろう?


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これは、ダイナベクター富成次郎氏お勧めのステンレス材の切削作業に最適な”ステンコロリンス赤”プレー。


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隙間0.55mm を予測して0.5 / 0.05mm それと微調整用に 0.01 / 0.02 / 0.03mm を取り寄せた。



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先ずは予測した0.55mm を2枚で。勿論0.05mm の薄い方を奥ね。



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にゅるって、いい感じでフランジが入る。



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本締めしてみます。



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まだガタが残る感じ。



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そこで0.03mm を追加で0.58mm にしてみる。



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今度は若干の抵抗を残しつつスイングしてガタも無くなった。



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0.58mm で行きましょう。



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今度は本組だからグリスを塗布して。左右のブッシュ間に開いた隙間をグリス溜りとしてたっぷり盛った。


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ハイドラスティックの取付。



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ガタがなくスムースな動きの完璧なリヤスイングアームピポットとなりました。

明日につづく、




MOULTON SUPER SPEED(その3)【橋輪Blog】

モールトンステンレスフレームの弱点

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リヤスイングアームピポットに追加するシムリングの調達の間に他の作業をしておこう。ビカビカに光るモールトンのステンレスフレームですが、長年放置するとロウ付け部の色が変色して来てしまいます。まるで古いトランペットのようです。

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これがロウ付け部分の変色です。


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磨きに入る前にフロントフォークを分解しておきます。



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プリロードアジャスターのロックナットを緩め、



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スプリングプリロードを最弱にしておきます。



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次にボトムリンクのボルト。



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左右4本抜きます。



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バンプストッパーボルトは、少し上から力を掛けて抜きます。



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ボトムリンク分解完了。



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サブフォークが外れました。



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ピストンも綺麗にしておきましょう。



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グリスまみれのスプリングが出てきました。



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はい、ここでリューターとフレキシブルジョイント。



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さー磨いていきますよ!



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ブリッジ左側を磨きました。金に近いシルバーの輝きです。



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蘇ったでしょ!



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頑張り過ぎるとこうなります。



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ビカビカであります。でも丸1日かかるよ。歯科技工士にはなれないけどモールトン専門の磨き屋でもやろうかな。スーパースピード10万円、ダブルパイロン20万円なんてね!

次回につづく、


MOULTON SUPER SPEED(その2)【橋輪Blog】

何時もモールトンは、ピポット修正から

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モールトンに触る経験が浅いので何とも言えませんが、ピポットに関して点検してそのまま組めたのは、2018年モデルのパシュレー製のTSR だけでした。

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各部の寸法を測っておきましょう。スピンドル長さが55.10mm。



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ブラスブッシュのアッセンブリー寸法が54.59mm。



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普通にツバ付きのブラスプレーンベアリングが左右から圧入されています。



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先ずは、BB シェルから立ち上がるフランジの平行度を確認。上の方ではガタがあり、



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下方で無くなる。



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更にこの位置で止まるってことは、上に向かって開いているってことです。



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ちょっと万力で修正掛けてみます。



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ヌルッっと入って自然落下しない絶妙な距離に修正出来ました。



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次にスピンドルよりブラスブッシュがどれだけ低いかです。



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大きめの平ワッシャーをフランジに見立てます。



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左側を奥まで密着させスピンドル、ブラスブッシュの両側面を面一にします。



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当然スピンドルがブッシュより飛び出しますね。



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そして右側フランジとの間を隙間ゲージで測定しようってわけ。



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左右に押し付けてみると目視でもクリアランスが見えます。



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さて何ミリの隙間ゲージが入るでしょうか。



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0.5mm はすんなり入っちゃいました。



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0.05mm を追加します。



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2枚合わせて0.55mm がしっくり来ました。計算上は、0.55mm のシムリングを入れれば解決。



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スピンドルの外径が15.85mm。



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ブッシュのツバ外径が22.22mm。てことは内径16mm 外径22mm のシムリングが欲しい。



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ぼくのシムリングコレクションに内径16mm はない。



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モノタロウに発注であります。

モールトンオーナーさんこの測定方法はお勧めですよ。隙間ゲージ一つで出来ますからね。クリアランスが多くてもフルトルクで締め上げてあればフランジが曲がりガタは出ませんからね。でも動きは渋いよ!

次回につづく、



MOULTON SUPER SPEED【橋輪Blog】

MOULTON SUPER SPEED

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モールトンのラインナップ中で最も軽量化を図ったモデルです。総ステンレス製非分割フレーム、スーパースピードの組立が始まります。

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オーダー頂いたのは、先日 Dynavector DV-1 を完成させたばかりの I さんです。



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眩い輝きを放つ総ステンレスフレーム。



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橋輪プライスカードはフレームセットで、1.004.400円(税込)となっていますが現在価格は、1.058.400円(税込)と上がっています。


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先ずは、モールトン最大の欠点、リヤスイングアームピポットから見て行きましょうか。



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このボルト特殊であります。


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レンチサイズは、6mm でなければ 8mm でもない。



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普通6.8.10mm と続きますが、7mm であります。



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ところがこれ片側が全然緩みません。



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接着剤の感じがしますのでヒートガンで炙ってみます。



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かなりチンチンに暖めて、ようやく緩みました。



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やっぱ予想通りの結果であります。



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左右のピポットボルトを緩めただけでエンドで5mm ほど左右に動いてしまいました。



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見ただけでもフランジとブラスブッシュに隙間があるのが分かります。



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分解してみましょう。



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構成部品はこれだけです。何でこんな単純なのにちゃんと組んでこないのか?



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スピンドルの雌ねじにはロックタイトがびっちりでした。



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ノルトロックワッシャー使ってるんだったらロック剤要らないと思うんだけど。



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この構造だから片側が抜けて共回りしたら始末に悪い。



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ボルトは、10mm の



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ピッチ1.5.



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さてとまたここから始まるか。

次回につづく、


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