アレックス・モールトン

MOULTON APB ハンドル交換の依頼「完成編」【橋輪Blog】

MOULTON APB ハンドル交換の依頼「完成編」

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ハンドル交換ってことでパーツを集めた。NITTO のロングステムにブルホーンバー逆付けのスタイル。さー組み付けていこう。

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NITTO ブルホーンバー B266AA 340mm 4.800円(税別)



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NITTO テクノミックステム 280 SL 25.4  100mm 8.800円(税別)



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DIA-COMPE ブレーキレバー DC189 SL  7.000円(税別)



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BROOKS MICROFIBER BAR TAPE ブラウン 4.000円(税別)



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Dixna レバーハンドルマウント SL  4.300円(税別)
(厚さの異なるシム2セット付属)


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NITTO ロングステムは、これだけの調整幅がある。ブルホーン逆付けのため突き出しは、長めの100mm。


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NITTO のハンドルツール。



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クローズドクランプに重宝する。



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340mm は、超幅狭。



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ブレーキレバーの取り付け。



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突き出し100mm は正解だった。



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バーコンマウントは、付属の薄いシムでバーに、



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シムなしでバークランプ部、



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厚いシムでスレッドステムに取付可。



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ドロップバーからバーコンを取り外す。



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この位置に決定。



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シフトケーブルアウターは、アウター受けまで90°と角度がきついため軟らかいシマノのリヤディレラー用を使う。


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シフトインナーケーブルをセット。



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ブレーキケーブルは、長さを決めたら一度外して、



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カットした両端をグラインダーで仕上げる。



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セット完了。



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バーテープは、両端斜めカットね。



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想像していたスタイルになったかな。



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試運転してみた。なかなか好きなポジションではないか。サドルを目いっぱい後ろに下げた方がいいのとフロントリヤのハブにガタが出ている。それとリヤスイングアームピポットがガタガタだ。次は、重整備だな。

次元〜ん、で〜けたぞ〜!


MOULTON APB ハンドル交換の依頼【橋輪Blog】

MOULTON APB ハンドル交換の依頼

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MOULTON APB のハンドル交換をお願いしたいとメールが届いた。「橋本さん、覚えてますか?昔バイク屋時代に風切りに【次元大介44】と書いたヤマハの SR 400 でよく遊びに行ったものです」「ああ覚えてるよ」「へ〜、次元大介って44才なんだ?」「違いますよフォーティーフォーマグナムですよ!」って会話したやつだろう。

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スティーブマックイーンがまたがっているバイクのフロントフェンダーに立ってるのが風切り。前側のナンバープレートだ。でもこのバイク大間違いで、ドイツ軍からかっぱらったなら BMW じゃなければいけないのに BMW じゃスタントができないのでイギリス製のトライアンフ使ってんだよね。


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ドロップバーをやめてゆったり乗れるポジションにしたいとのこと。



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その前にこれヘッドがおかしなことになってるよ。短いステムつかんで片手でハンドル切るのが、ぼくの力じゃやっとだ。よくこれで乗ってたな。


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ヘッドパーツは、STRONG LIGHT。



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早速分解してみよう。



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え〜、テーパーローラーベアリングだ!こんなの今もう無いだろう。なんかこもモールトン、戦前のバイクの臭いがする。



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アッパー側は、粘り気がまだあるものの、ロワーはカピカピで、最早グリスではなく完全硬化しない接着剤のようにこびりついている。


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ベアリングは、漬け置きにしよう。



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これは、ウエスで拭き取れるレベルではなく、マイナスドライバーでこそげ落とした。どんなグリス使うとここまでなるんだ?モリブデン系っぽい。


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奇麗にクリーニングしたヘッドパーツ。ローラーケージは、茶色の樹脂だった。



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グリスを塗る前に仮組してみる。



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大丈夫そうだ。


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錆び防止でコラムと、



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スレッドにもグリスを塗る。



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ワンの中にもたっぷりね。



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昔モーターサイクルのヘッドベアリングもみなボールベアリングだったから、こぞって TIMKEN のテーパーローラーベアリングに入れ替えたっけ。こちらの方が大きな荷重に耐えられるからね。これでヘッドが復活。それでは本題に入ろうか。

明日につづく、



S さんの MOULTON SST 売ります!【橋輪Blog】

S さんの MOULTON SST 売ります!

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多数のコレクションを持つ S さん。モールトンは憧れの1台でしたが、もう家に置く場所がなく手放すことを決めたそうです。納車は、2021年3月で、走行距離は、1000km に満たないそうです。完成車価格は、約720.000円でした。フルクリーニング済であります。

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現金オンリーの 520.0000円でお願いします

車体のスペックはこちら  ⇒ Moulton SST




戻ってきた S さんの MOULTON SST(その3)【橋輪Blog】

戻ってきた S さんの MOULTON SST(その3)

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全てのクリーニングが済んだところで、まだ走行距離は1000km に満たないが、予防接種を打っておこう。

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次のメンテナンスが何時になるかわからないので、リヤスイングアームピポットにグリスアップしておきます。


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これがパシュレー製にしか付いてこないグリスニップル。先端にチェックボールが仕込んであり内部から逆流しない構造。


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これが今回購入したグリスガンで2.000円と激安。ASTRO PRODUCTS 恐るべし。



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専用ノズルが付属する。



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見てこの迫力で2.000円。てか、ニップルにタイプするガンがこれしかなかったってのもあるが、以前使っていたコンパクトタイプは、空気入れのように後ろからプッシュロッドを押し込むタイプで圧送するのにえらい力を要したので新調したわけ。小は大を兼ねないのであります。


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ノズルの先端がみそでニップルに噛みついてなかなか外れない。ここが緩いと圧送する力に負けて抜けてしまうのであります。


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別途購入したカートリッジグリスは、400g で460円。



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ノズルをセット。



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自転車屋さんで使ってるグリスガンは、せいぜいこんなもん。



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カートリッジグリスをセット。これは便利。昔は、手詰めだったんで手がぐにょぐにょになった。このグリスが無くなるのは、何年先だろうか。



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ポンピングすると勢いよく飛び出ます。



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ガツンと装着。



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こんな重たいものがぶら下がってもビクともしない。まるで馬の注射だ。



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数回ポンピングするとブッシュの隙間からグリスがはみ出てきます。



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ブッシュの隙間の汚れたグリスを押し出し新しいグリスが出てきました。クリアランス調整は、納車整備の時点できっちり出していますので、この予防接種を定期的にすることで一生涯メンテナンスフリーとなります。


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しかしこんな大きなグリスガン持ってる自転車屋はそうはない。現在では、乗用車の整備でも足回りのボールジョイントやプロペラシャフトのスパイダージョイントにグリスニップルはないから使わないだろうな。使うとすれば大型トラックや重機の整備だろうな。

さて明日は、写真が撮れるかな

戻ってきた S さんの MOULTON SST(その2)【橋輪Blog】

戻ってきた S さんの MOULTON SST(その2)

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昨日の洗車に続き本日は駆動系のクリーニングをします。

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この辺は、流石に水洗いじゃ無理です。



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各々のパーツを外してクリーニングしていきます。



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フリー付近に付着したオイルも奇麗に。スポーク1本1本磨き上げます。



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リフレッシュ!ビカビカであります。



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S さん、「マイクロシフトのバーコンとシマノ105の相性かな。たまに変速噛み合わないときがあります」と言っていましたが、シフトケーブルの初期伸び(伸びと言いますが、インナーケーブルは伸びる材質ではありません。新たに作ったアウターケーブルのエンドキャップが、シフトダウンの度に圧縮され座ってくるためアウターケーブルが短くなるんです)でしたね。アジャスターで張ってあげたら正常に戻りましたよ。

明日につづく、



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