アレックス・モールトン

先生の MOULTON APB その3【橋輪Blog】

フロントサスペンションの分解に苦戦

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再生産されたAPB のリペアーキットを発注するため先ずはフロントフォークを分解します。何故なら前期と後期型では、スプリングとピストンの太さが違うのだそうです。初期のモールトンによくある事のようですが、スプリングの下に入っているピストンがコラムに固着してしまい作動不良を起こすそうです。こうなるとスプリングが抜けないハプニングが・・・・・・

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ヘッドパーツは、全く問題無し。



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ボトムリンクを分解すれば、ピストンはサブフォークと共に抜けてくるはず。



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あら? ピストンがない!



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本来ならばこのスプリングアジャスターと呼ばれる部品のボールジョイントにピストンが嵌っていて、一緒に抜けてくるはずなんです。


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てことは、コラム内にスプリングを抱え込んだまま固着したピストンが居るってこと?



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では、コラム内がどうなっているのか汚い絵で解説しよう。



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構成部品は単純で、先ずコラムを貫通するピンが入っている。上から覗くと右のようになる。



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そしてクラウンレースのあたりにピストンがあり、(これがコラムと固着しているとみられる)



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そしてその間にスプリング。サブフォークが沈んでくるとボールの付いたスプリングアジャスターを押しピストンがスプリングを圧縮する仕組み。


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上から見るとスプリングは、このように見える。



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もしピストンの固着がなければ、ピンを避ける半円の中に入る棒があれば、汚いグリスとともにピストンとスプリングは、ドロッと出て来るだろう。ところが動かぬピストンは、その棒をハンマーで叩いたところでスプリングが吸収してしまいビクともしない。


人には見せたくないSST

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何かその辺にあるもので解決できないか? ママチャリに使うカゴの足だ。



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こいつでSST(特殊工具)を作る。



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先端のハブ軸が通る部分は、先ほどの半円にドンピシャ。



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スプリングに到達する長さに圧縮代をみてマーキング。



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こんな形に曲げてみた。カゴの足と言えど万力、5ポンドハンマー、軍手必須ですから。



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底辺の部分を少し凹ませたのには意味がある。



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次に用意したのはドライバーとタイダウンロープ。



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No.3 のプラスドライバーが絶妙にフィット。



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そしてドライバーとSST(と言ってもカゴの足)に掛けます。体重を掛けながらフルボトムの状態までタイダウンを締め上げます。この時タイダウンが滑らないよう底辺を凹ませておいたのです。


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今、スプリングは、フルボトムでバネが線接触をおこし最早バネではなく一つの塊です。



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この状態でSST の底辺に一発くれれば・・・・



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大成功!



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ピストン径を測ると20.41mm。初期が20.2mm で後期が22.2mm なので初期型のリペアーキットを注文です。


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ピストンを洗浄してみると現在のタイプと違いカッチっと強く嵌り込むものではなく、ただの臼でした。


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固着したピストンが何とか外せて一安心。このSST は、人に見られぬ所にしまっておこう。

おそまつ!

先生の MOULTON APB その2【橋輪Blog】

先生の MOULTON APB その2 状態を把握する

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ライトや鍵、サドルバック、ペダルなど付属品を外しました。



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この状態で目方を測ってみると、



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13.22kg となかなかのヘビー級。



持った瞬間ずっしりと感じる MOULTON APB。測ってみると13.22kg あった。後続となる TSR が、11.27kg だから如何に軽量化が進んだ(約2kg)かが分かる。

先生「これはポタリング用だからフラットバーのままで行くんで、あまり気合を入れなくてもいいですよ」とは言っていたが、せっかく整備するのだから乗って楽しいものに仕上げなければ、またガレージに仕舞い込むこととなり兼ねません。

APB は完成車での販売だったはずですが、コンポーネントを見てみると当時は無かったものが搭載されていますので一度何処かで交換されたようです。整備と同時に軽量化も進める予定ですが、見た目の軽さも重んじてブラックパーツを全てシルバーパーツに変更しようと思います。

先生〜、勝手に進めてすいません。


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クランクは、Shimano ALFINE 45T。こちらは、Sugino で行きますかね。



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異常にに重いクランキングは、BB なのかチェーンなのか?



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リヤディレーラーは、Shimano SORA で、10 Soeed カセット。



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オリジナルは、V ブレーキですが Shimano BR-CX50 カンチに交換されています。カンチは雰囲気的に残したいのですが、乗ってみると全然効かない。



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ブレーキレバーは、Shimano BL-R550-R / L です。ブレーキが効かないのは、レバー比が合ってないのでは。シフター、Shimano Tiagra 10 Speed。



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あらぬ方向を向いたフロントディレーラーブラケット。APB で画像検索してみたらこれと同じタイプのフレームが1台だけ見つかった。何か取付ブロックがあるのだろうか?



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先生こんなところに六角レンチ隠してますね。



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これは、分割フレームを繋げる大ナットだが、ハイトルクロックリングなる部品が出ているので交換したい。



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ハンドル周りも全てスチール。



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クイルステムは、NITTO あたりで探しましょう。



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太いスチールのシートピラーは、Φ35.0。



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一般車タイプのヤグラは頂けませんな。AM-SPORTIF が確かΦ35.0 を使ってたかな。



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BMX のようなホイールは、交換しましょう。



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勿論リーディングリンク式フロントサスペンションもオーバーホール。



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クラシカルなダストブーツが付く。




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リヤサスペンションも然り。



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ラバーコーンは、生きているか。




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スイングアームピポットも恐らくダメだろう。


それでは、パーツチョイスに入る前に基本的な車体整備と行きましょう



船長プレゼント

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船長もやっと休暇となりお菓子と例のお守りを送って頂きました。



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賞味期限1週間の「生もみじ」饅頭は、もちもちな皮の触感が絶妙です。



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そして例のお守りも12ヶ届きました。

”しまなみ大山神社限定ろんぐらいだぁすコラボお守り、守る輪” ご来店頂いた方に「守る輪見ました」でプレゼントします。


先生の MOULTON APB 【橋輪Blog】

先生の MOULTON APB

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モールトンを5台所有するロールス先生のコレクションです。購入されたのは、平成4年の8月25日とありますから26年も前の車体ですね。パシュレイ社でライセンス生産された現行モデル TSR の前身であります。これがかなりの年数ガレージに眠っていました。

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MOULTON  A.P.B  ALL PURPOSE BICYCLE とある。



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フレームは、分割できるタイプでクロモリパイプ。



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それにしてもゴツいホイールが付いてますね。



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タイヤは太いし、米式バルブだし。



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リムも相当なワイドリム。



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先生、購入当時の資料やカタログをお持ちでした。



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AM7 や



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AM5 ぼくの知らないモデルです。



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フレームカバーなるものがあったんですね。



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当時(1992年7月15日現在)のモールトン価格表が入ってました。ラインナップは少なくフレームセットが3モデル、完成車がこの APB を含む6モデル。APB を見ると228.000円と今の TSR とほぼ変わらないんですね。


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資料には、「マウンテンバイク[AM-ATB]は製造中止となり、新たに他社(Pashley 社=英国)のライセンス生産品である[MOULTON APB] All Purpose Bicycle が発売されました」とある。と言うことは、APB の前身が ATB でマウンテンバイクだったのか。どうりでリムが太いと思った。APB がオール・パーパス・バイシクルなら ATB は、オール・テレーン・バイシクルなんだろうな。


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APB 用前後サスペンションリペアーキット。

昨年モールトン社が、APBのサスペンション部品の再生産をしました。この機会に眠っていたAPB を整備してあげようということに。

こんな古い部品再生産するなんて、流石、英国!


Dynavector DV-1 SRAM eTap Frame【橋輪Blog】

Dynavector DV-1 SRAM eTap Frame

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Dynavector DV-1 の SRAM 無線通信変速機 eTap 専用フレームが出来上がったとの報告を受け ANDOZA B2 ホイールセットを引っさげ、ダイナベクター本社へと撮影に出向いた。シフトケーブルのアウターカップが一切ないそのプレーンなフレームは、ポップなマットイエローのセラコートを纏っていた。

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持参した ANDOZA B2 17インチホイール。



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ANDOZA ホイールにチェンジ中のダイナベクター富成次郎氏。思わず「ANDOZA カッコいいね!」と。



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ダイナベクター本社にて。



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先にご紹介した重圧なサンドグレーから比べて非常にライトなイメージ。パーツを全てブラックアウトした仕様も似合いそう。


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SRAM Red eTap Shifters



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SRAM Red eTap Front Derailleur



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SRAM Red eTap Rear Derailleur



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DV-1 の一番の特徴ともいえるスポークテンションフレーム。



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強靭な塗膜を持つセラコートの表面にはステッカーが貼れないので、ロゴは塗装で表現されている。



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新たにデザインされたヘットバッチは、リベット止めとなった。



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アンチノーズダイブ機構を持つフロントサスペンション。スプリング上部には樹脂カバーが追加された。これでフォークを形成する部品点数は、82点か。


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MADE IN JAPAN に拘った結果、リヤのラバーコーンもモールトン製ではなく独自で製作された。だがフロントサスペンションのリニアな動きに対し、まだまだハードなので硬度を変えて作り直すそうだ。


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眩い輝きを放つ ANDOZA ホイール。


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カセットは、SRAM eTap コンポに合わせて RED を組んで行った。


 
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カラーラインナップ

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ネービーブルー

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サンドグレー

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イエロー

これで DV-1 のスタンダードカラー3色が揃いました。(オプションにてカラーオーダー可)フレームセットの価格(機械式も同価格)ですが、税込499.500円でご案内した発売記念特別価格のファーストロッドは完売したそうです。セカンドロッドの受注からは、約10万円ほどの価格アップとなります。

DV-1 BIG チャンス!

橋輪では、発売記念特別価格にてご予約頂いておりますお客様分の他に、発売記念特別価格にてご案内できるフレームセットの発注枠がもう一本ございます。このチャンスをお見逃しなく!

Dynavector DV-1 の詳細は、⇒ こちら




Dynavector DV-1 屋外撮影編 【橋輪Blog】

Dynavector DV-1 屋外撮影編

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セラコートカラーチャート

昨日アップした Dynavector DV-1 の記事中で間違いがありましたので3点訂正しました。フロントフォークの部品点数が60点と書きましたが、まさかの80点でした。マットガードに関しましては、後日専用品を製作予定だそうです。新たなデザインとなるヘッドバッチは、パーカー鋲によるリベット止めになるそうです。

 さて、今回お預かりした車両は、サンドグレイというカラーとなりますが、これに加えイエロー、ネイビーブルーの3色展開となります。またオプションでセラコートカラーチャートよりセレクトが可能です。現在ダイナベクターでは、SRAM eTap コンポ搭載の DV-1 をアッセンブリー中で、eTap 専用フレームも同価格での発売となります。気になるリリース時期ですが10月末よりデリバリー開始。それでは皆様ご予約お待ちしております。


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住職の DV-1 ライドインプレッション

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ロードから MTB、ミニベロ、フォールディング、KIMORI など10台以上を所有する住職に試乗して頂きました。


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「いや、これいいですね」 「モールトンは、社長のTSR に乗らせてもらいましたが、これは全然違いますね」 「戦闘力ありって感じですよ」 「良い自転車って真っ直ぐ進むんですよ、ペダルを踏む力が逃げないって感じでスピードがどんどん乗って行きますね」 「それとアンチノーズダイブは、初めて経験しましたが凄いですね。ノーズのダイブを押さえながらもサスが働いてますね」 「あとは、長距離乗ってみないと分かりませんが、私にはフレームがちょっと硬いかな、フレームのスポークテンションをもう少し下げて乗ってみたいですね」 「とにかくこれは、間違いなく良い自転車ですよ!」 「私のコレクションに加えたい1台ですね」 「また社長〜、ヤバイもんばっか乗させないで下さいよ〜!」


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あれ、住職 DV-1 予約してかないの? 「すんごく欲しいっすけどね、ZIPP 808 80mm ディープカーボンホイール買っちゃって、今金欠なんです」 ですって。

40万円のホイールだって、スゲーや!

明日は、KIMORI COLOSSUS HR 5号機の進行状況を




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