アレックス・モールトン

ロールス先生のダブルパイロン(その4)【橋輪Blog】

肝心要のリヤスイングアームピポット

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モールトンは何時もここで悩まされる。今までまともだったのはパシュレー製の TSR だけだ。このダブルパイロンをアッセンブルしたメカニックは、ちゃんと処理をしてくれているだろうか?

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ピポットボルトを抜いてみると何時ものブラスブッシュではなくフレクシターであった。



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ブラスブッシュをベアリングとして滑らすのではなく、スチールのスピンドルパイプの回りにゴムを溶着させその捩じりを使ったトーションピポットスイング機構である。



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NEW シリーズに採用されているフロントサスペンションと同じだ。



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ゴムなので給油の必要はない。I さんのオレンジダブルパイロンをメンテした際このイモネジを給油口と書いたが、ゴムの位置決めをするこの方式の名残だったことが分かった。


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フロントサスのフレクシターのこれと同じだ。



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ピポットボルトは、皿頭でセンター出しする方式でフランジの並行度も良い。



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ピポットボルトとスピンドル内径とのクリアランスも良好。



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やはりこの頃からもヘリサートが入れられ(お城で)ていた。



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ピポットボルトを抜いてリヤアームを半分ずらしリヤアームがぶら下がってる状態。左右フランジ間の距離とスピンドルの長さも絶妙に良い。


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横剛性もいいみたい。ゴムブッシュだから多少はよれているんだと思うが、治具にあてがうなどしなければ分からない程度に文句なし。


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ゴムブッシュが右回転左回転に捻じれる量は、リヤエンドで10cm ぐらいしかないが、



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ハイドロラスティックラバーコーンの作動量からすれば十分。

ロールス先生のダブルパイロンは、2013年モデル。となると2004年デビューの初期型からフレクシターリヤピポットを採用してたのではと推測する。先生長年に渡りかなり乗り込んでおられると見えるが、ゴムブッシュにへたりは全く感じない。これ半永久的な耐久性があるかもしれない。流石はモールトン博士40年の集大成である。だが突然翌年の2014年モデルの I さんのオレンジダブルパイロンで全く同じフレームながらフレクシターを止めブラスブッシュを採用。これは酷い代物だった。合いもしないブラスブッシュを無理やり押し込んだこのモデルは、その後マイナーチェンジされる過渡期の2014年だけにあったようだ。ピポットをマイナーチェンジしたその後のモデルは、”オッサン”の2017年モデルのイエローダブルパイロンに見たが、これは更に酷い構造であった。工業製品であれば年月と共に良い方向へと向上するのが当たり前の中どんどん悪い方に悪化するのは信じ難い。

何故に申し分のないフレクシターリヤピポットを止めたのか?

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モールトン DOUBLE PYLON のメンテナンス 2 【橋輪Blog】


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MOULTON DOUBLE PYLON を組む 3【橋輪Blog】





ロールス先生のダブルパイロン(その3)【橋輪Blog】

カンパ専用クランクツール

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Park Tool CBP-8 BB ベアリングツールキット 17.050円(税込)

遂にクランクの分解へと入って行くが、絶対にこれが必要になってくる。カンパのウルトラトルク及びパワートルクのクランク抜き&ベアリング着脱工具であります。それでは昨日からの続きを。

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フロントディレーラーとブレーキキャリパーを外す。



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これらは、クランクと共にまとめてクリーニングだ。



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しかしガタもなくよー回るクランクですこと。



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さて問題のスーパーレコードウルトラトルククランク。ドライブノンドライブ共にクランクアーム一体となった中空シャフトがBB シェル内中央で1本のフィキシングボルトでセレーション結合されている。そして左クランクを抜き取る際ベアリングツールが必要になるのだ。取り合えずフィキシングボルトを緩めるところまでやっておこう。


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左右のクランクシャフトを繋ぐフィキシングボルトのレンチサイズは10mm。あいにく8と11mm しか持ち合わせがない。


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仕方なく長手方向がボールポイントになっていない L 型ヘキサゴンレンチを使う。



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14mm のメガネレンチをハンドルとして使う。こういうの「2丁掛け」と言って整備業界ではご法度な作法だ。おっとっと・・・・・


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スーパーレコードのウルトラトルククランクは、クロックワイズ(時計回り)で緩む。すなわち逆ネジ。そしてパワートルククランクは、カウンタークロックワイズの正ネジ。「えいっ、」っと緩めてフィキシングボルトを回していくと・・・・・



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突然左クランクがクルリと回った。



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あら取れちゃった!



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ウルトラトルクってこうなってたのね。ノンドライブサイドにはウェーブワッシャー。



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そしてドライブサイドにはサークリップ。



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これを外します。



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こちらも手で引き抜くだけで外れちゃいました。



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ドライブサイドは、ウェーブワッシャーではなく位置決めの C リング。




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BB シェルにはカップだけが残るってことみたい。



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しかもこのカップ外径44mm 16ノッチだからシマノの工具が使えちゃう。



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ちょっと養生しておきましょう。



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24mm のメガネっでよいっとクロックワイズね。



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フェイスカットしてあった模様。ここはこのまま納めちゃいます。

気が付いたら新たな道具の手配なしで分解出来ちゃったみたい。

明日につづく、





ロールス先生のダブルパイロン【橋輪Blog】

ロールス先生のダブルパイロン

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ロールス先生よりモールトン・ダブルパイロンのフルメンテの依頼を受けました。先生大の走り屋でありますが、お掃除は大の苦手であります。

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ホイールは、カーボンリムを組まれています。



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フロントハブのみダブルパイロン専用70mm GOKISO ハブ。



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コンポは、カンパスーパーレコードフルコンポですが、カーボンリムのためブレーキキャリパーにはオフセットブレーキシューがセットされてます。


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内側に入り込んだブレーキレバー。白のバーテープは、やれていませんが他の色に変更しましょう。



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カーボンクランクも泥だらけです。先生雨の日でも平気で走りますからね。



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BB シェルから生える雑木林も泥だらけ。



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ロウ付け部の変色も相当気になります。



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フレームナンバー 130706 から2013年モデルであることが分かる。



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リヤスイングアームピポットは、フロントサスと同じフレクシターかも?



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スーパーレコードここまでドロドロで乗ってる方珍しいと思います。



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先ずは、チェーンカットから。ええインナーローでこんなに弛んでいいの?

ロールス先生からの依頼は、オールメンテはお任せでホイールを ANDOZA にチェンジ。

それと気になるこれをリクエスト

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MOULTON SUPER SPEED(その13)【橋輪Blog】

MOULTON SUPER SPEED(その13)

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前回の「その12」でフレームのアッセンブリーを完了した MOULTON SUPER SPEED。そのビカビカステンレスフレームに合わせるホイールは、やはりビカビカのアンドザ・リミテッドニッケルエディションであります。

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ANDOZA HAWK B5 Limited Nickel Edition

F/R Set  188.333円(税別)

20インチ(406)100 / 130mm

F.406  16H  650g / R.406  16H  790g
チョイスしたホイールは、B5 のシルバースポークバージョンであります。


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何かタイヤウォーマーみたいでしょ。



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相変わらずファミリーなホイールカバーであります。



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スタジオチックに撮影してみました。ビカビカ度が半端ないでしょ!

今後は、コンポーネントの指示待ちであります



MOULTON SUPER SPEED(その12)【橋輪Blog】

MOULTON SUPER SPEED(その12)

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これって絶対入る気しない。カタログ通りに見ればイタリアンのリーマーが、30.1mm でワンが、30.2mm だから嵌め合い公差は、0.1mm。Park Tool HTR-1 ヘッドチューブリーマー工具のマニュアルを見ると嵌め合い公差は、0.3mm 以上ではフレームが破損する恐れあり、0.05以下では保持力が保てないとある。イタリアン30.1mm のカッターで仕上げたのでスーパーポリッシュ30.32mm だと公差0.22mm。スタンダードで30.26mm だと0.16mm。どちらも許容範囲に収まってるようだがスーパーポリッシュは圧入出来ない。これはもう TANGESEIKI に問い合わせるしかない。すると全てのスーパーポリッシュの在庫を実寸して頂いたようで、やはりバラつきがあったようだ。聞くと6061-T6 アルミ材を磨き上げてるのではなくメッキ加工しているそうだ。TANGE が図面通り正確に製作しても外注であるメッキ工場が何ミクロン載せてくるかによって差が出てしまったようだ。スタンダードの30.26mm に近い物を選りすぐって送ってもらった。

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今度は、普通に圧入でき一息!




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NITTO クロモリ A ヘッドスペーサー CP 10mm  500円(税別)
ヘッドスペーサーもスーパーポリッシュに合わせた CP 仕様。ある程度組み上げて見なければ分からないが、コラムカットする前に30mm ほど余裕をもっておこうかと。



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Moulton Wishbone ステム 160mm  100.000円(税別)
スーパースピードは、スレッドレスヘッドなので普通のアヘッドステムが使えるが、10個以上ものヘッドスペーサーを入れるのは忍びないし、やっぱこっちの方が断然カッコいいってことで高価なウイッシュボーンステムを選択。これだけで良い自転車が買える。



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これでほぼフレームのアッセンブリーが終了

ビカビカであります!





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