ポーランドに入国した俊樹、その後は
12/12 5:18
大きい道に戻るが、道は依然として森の中に続き、辺りは静寂に包まれていた。
30kmほど走ったところで最初の町にたどり着いた。
すると道はいきなりガタガタになり、人工オフロード化した。
町には活気がなく、古ぼけた建物が並び、時折通る人々の視線もなんだか冷たい気がした。
すると思いがけず美しい街並みで、ほーぅと小さくつぶやいてしまう。
近くのレストランに入りたいがいかんせんまだ物価の感覚がつかめていないし(ユーロよりは安いが)そもそもちょっと恥ずかしくて入れない。
仕方がないので来た道にあったマックに入る。
「ジュインドブリィ(こんにちは)」
カードで支払いをして商品を受け取る時は、「ジェンクイェン(ありがとう)」と言う。
ポテトをかじりながら生存報告を済ませ、友人の近況をチェックした。
ポテトを喰い終え、メインのバーガーを二つ食って、でかいコーラを干すと胸やけと満腹感で、ああ飯食ったなぁという気になる。
地図を見るとZielona Goraという街にキャンプ場が有りそうだ。
4時ごろ到着し、キャンプ場を探す。
町を右往左往していると、後ろから爆音を響かせて猛スピードで走っていたバイクが赤信号に気づいて急ブレーキをかけて吹っ飛んでいった。
生きててよかったね。と目で語りかけてキャンプ場探しを続行。 
やっと看板を見つけてたどり着くとなにやら様子がおかしい。
誰も、いない・・・?
これは、閉業したのか!?
この辺で野宿しよう。
ちょうどよく林の隣に植林したばかりの背の低い木が立ち並ぶ開けた場所があり、そこにテントを張る。
あいかわらず蚊が多い。
腰を下ろし、買ってきた味付き肉を焼いていく。
パンと肉を交互に胃に放り込んでいき、満腹になったのでテントでごろごろしていると不意に雨が降り出した。
と急いで外にある荷物をテントに放り込み、仕方がないので眠ろうとする。
その音を聞いているとふと思いついた。
全身を一気に雨がつつむ。
12/12 5:18
薄暗い森の中はいつまでも寝ていられそうだ。
眠いを目をこすりながらテントからはい出して朝飯を食う。
ほどなくするとどこからともなく「ぷぅ〜ん」と聞こえてきた。
パチン!とたたくと手の中には蚊が。
気が付けば周囲を無数の蚊に取り込まれており、たたいてもたたいても攻撃の手を緩めてくることはなかった。
止まっていると食われちまう!と全身を動かしながら朝食タイム。
なんとか被害を最小限に抑え、急いで森を出る。
大きい道に戻るが、道は依然として森の中に続き、
時折通る車だけが唯一の音だった。
30kmほど走ったところで最初の町にたどり着いた。
すると道はいきなりガタガタになり、人工オフロード化した。
町には活気がなく、古ぼけた建物が並び、
そそくさと逃げるように走り町を出た。
何の予備知識もなく入国してしまったがために、見る物すべてになんだか恐れを抱いてしまう。
しかし、そこから少し行った大きな街に着くと、その恐れも解消された。
Krosno Odrzanskieというこの街は特に観光地でもなさそうで、特に長居する気もなかったのだが、ふと歩いてみる気になって中心部に行ってみた。
すると思いがけず美しい街並みで、
同じ形の建物がきれいに肩を寄せ合って建ち並び、色の違いが目に楽しい。
少し先に目をやれば時計塔が顔を出している。
路地裏に入っていくと、崩れてしまった建物が悲しげに、しかし堂々と建っていて、それも良かった。
店先で遅い昼食をとる人々を眺めていると腹が減ってきた。
近くのレストランに入りたいがいかんせんまだ物価の感覚がつかめ
仕方がないので来た道にあったマックに入る。
事前に調べたポーランド語のメモを片手に列に並び、やがて自分の番が来た。
「ジュインドブリィ(こんにちは)」
というと、店員のお姉さんは少し驚いたような顔をしたあと、嬉しそうに「ジュインドブリィ」と返してきた。
やった!通じたぞ!と心の中で小さくガッツポーズをして、バーガーを二つ注文する。
カードで支払いをして商品を受け取る時は、「ジェンクイェン(ありがとう)」と言う。
お姉さんは最初の1・5倍くらいの笑顔を見せてくれた。
席に着き、せっかくマックに来たのだからと試しにWIFIを繋いでみると、無料のWIFIがあり、久しぶりのネットを楽しむことができた。
ポテトをかじりながら生存報告を済ませ、
ポテトを喰い終え、メインのバーガーを二つ食って、
町を出て、先に進む。
地図を見るとZielona Goraという街にキャンプ場が有りそうだ。
4時ごろ到着し、キャンプ場を探す。
町を右往左往していると、
生きててよかったね。と目で語りかけてキャンプ場探しを続行。
いきなり現れたキン○マ屋さんに度肝を抜かれた。(たぶん食堂)

やっと看板を見つけてたどり着くとなにやら様子がおかしい。
誰も、いない・・・?
引き返して看板をチェックすると赤いテープで斜線がひいてある。
これは、閉業したのか!?
まさかの閉業で泣く泣くその場を離れ、先に進む。
クラクフ方面に向かう道を地図で探し、小さい道をいくつか繋いでいくと具合がよさそうなのでそこを通っていく。
小さな集落を通り抜けていくと、林と農地が交互に出てきた。
この辺で野宿しよう。
ちょうどよく林の隣に植林したばかりの背の低い木が立ち並ぶ開け
あいかわらず蚊が多い。
腰を下ろし、買ってきた味付き肉を焼いていく。
見た目辛そうなのだが、食べてみると辛くなく、様々なハーブが香ってうまい。
フォークがいつの間にかどっかにいってしまったのでナイフで刺して海賊風にいただく。
パンと肉を交互に胃に放り込んでいき、
マジかよーめんどくせぇな
と急いで外にある荷物をテントに放り込み、
大粒の雨がテントをたたく。
その音を聞いているとふと思いついた。
この雨、シャワーにしたらいいんじゃね!?
半裸になって外に飛び出す。
全身を一気に雨がつつむ。
体にたまった汗や泥が落ちていく。
ひゃー気持ちいいー!
とその瞬間!
ずごーん! とでかい雷が近くに落ちた。
邦人男性、林の中で半裸で変死!!
となったらやばいので、服を着てテントに潜り込み、機関銃のようにテントを撃つ雨と、何度も鳴り響く雷におびえながらなんとか眠りについた。
(54日目 走行距離106.42km)