俊樹の旅日記

”MASI 俊樹”流学58日目(マチェックとウォッカをあおった俊樹)【橋輪Blog】

        ”MASI 俊樹”流学58日目

 マチェックとウォッカをあおった俊樹、その後は

2人でウォッカ2本を開け、ぶん殴られたかのような睡魔に襲われて眠ったあと、一度も起きることもなく昼前に目覚めた。

頭の内側で駄々っ子が暴れているかのようにガンガンと痛む。
 
やっとのことで起き上がり、キッチンに行くとマチェックも起きだしてきて非常に体調が悪そうだ。

こいつ昨夜は「トシキ、しってるかい?酒はね、色がついていないほうが二日酔いになりにくいんだ。だからウォッカは最高なのさ!」
みたいなこと言ってなかったっけ?笑
 
 

2人してつらそうにしているのを見て女の子たちは苦笑。
 
マチェックは最初にあった時よりも不機嫌そうな顔をしていたが、つるつるの頭を揉みながらこの部屋の住人一人ひとりの名前とアパートの住所を書いて、「いいかい、これがオレたちの名前と住所だ。いつだって遊びに来てもいいぜ。また飲みにこいよ!」
と言ってくれた。
 
書き終えると、ふらふらと立ち上がり、固い握手を交わして彼は仕事へ出かけて行った。
 
彼の背中を見送りながら自分もここを出発しなければいないことを思い出し、だんだんとさみしさがこみあげてくるのを感じた。
 

でも、いつまでもここにいるわけにはいかない。オレも立ち上がり、ゆっくりと荷物をまとめ始めた。
 
そして、最後の雑談を終え、昼過ぎにアパートを出ることにした。
 
急な階段をMASIを担いで降り、荷物を取り付けて準備はできた。
 
カミラとカロリーナは悲しげな顔をしてくれた。
 
2人は「気を付けていってらっしゃい!また連絡頂戴ね!」

といって、最後にハグをしてくれた。
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また会おう!と言って、MASIにまたがり、走り出す。

振り返るたびに二人は手を振り返してくれた。
 
 
2人には本当によくしてもらった。

あの田舎道の偶然の出会いがこんなにもつながって、たくさんの笑顔と、喜びと、会話が生まれるだなんて。

2人のおかげで最初は不安だったポーランドが大好きになった。

また来ようという場所がひとつ増えたのを感じた。
 
 

 
アパートを出て、スポークを直さなければならないのも忘れ走り続けた。

走り出すと、悲しみは幾分、薄れた。目の前の道はまだ見知らぬ風景につながっているのだ。
 
そう、なにがあるかわからないからこそ楽しい。

だから走り出す。

自転車旅には一分一秒に変化があり、感動がある。それを得るには走るしかない。
 
 

道はやがて街を出て、再び田舎道に戻った。

収穫時期を迎えた畑にはのんびりと働く農夫たちがいた。
 
 
そう、寝れるところがない!!!
 
 
陽はどんどん傾いていき、やがてあのアパートがある街のはるか向こうに沈んでいった。

月の明るい夜だった。

道路端に掲げられた十字架を見つけ、その茂みに飛び込んでいく。

道路までは3メートル。

寝れるのか?寝れるのか?

もう、めんどくさいからいいや!とテントを張り、腰を下ろす。
バーナーをセットし、鍋に水を張って鶏肉をぶち込んで煮ていく。
 
まだ、出発から数時間だというのに、みんな元気かなぁなんて考えていると、
 
 
バッシャーン!と鍋が倒れた。
 

ちくしょおおおおおお!
 

三秒ルールで再び鍋に放り込み、やり直し。
 
が、しかしまたバシャーン!
 
なんでこんなにぐらぐらしてんだよおぉこのくそバーナーが!!!と思わず叫びだしそうになるのを必死にこらえ、生煮えの鶏肉を喰う。
 
こんなことなら出発は明日の朝にすればよかった・・・・
 
 
時折行きかう車のライトに照らされながら、浅い眠りを繰り返す、まさに天国からいきなり地獄な夜だった。
 
(58日目Wroclaw〜Skorogoszcz 85.39辧

             明日につづく、

”MASI 俊樹”流学57日目(俊樹、酔っ払ってカミラのアパートで目覚める)【橋輪Blog】

カロリーナのクラスメイト、カミラを紹介して貰った俊樹
              酔っ払ってカミラのアパートで目覚める

 
静かな部屋にひとり目を覚ました。


音が何もなく、街の息遣いすらも聞こえない。
 
もしかしたらみんな出かけてしまったのではないかと思い部屋を出るが、女の子のアパートなのでほかの部屋を覗くわけにもいかない。

少しぼーっと過ごし、一度アパートを出て外の空気を吸いに出た。
 
人通りもまばらで、気温もそんなに高くない。

少しプラプラして戻ろうとすると入口のドアが開かない!
 
見た目は古びたこのビルもしっかりオートロックだったのだ!ポーランド、侮りがたし!!
 
ケータイでカミラに電話をかけようと思ったが、電池が一瞬で切れてしまい大ピンチ!
 
 
ビルの前で待機し、ほかの住民の出入りをひたすら待った。

15分ほどしてようやく住民が通り、スッと後を追って侵入に成功した。

もちろんものすごくいぶかしげな顔をされたのは言うまでもない・・・。
 


部屋に入ってホッと一息つくとカミラが起きてきた。

朝食にパンケーキを焼いてくれると言ってエプロンを身に着け、小麦粉と卵を混ぜていく。
 
起き抜けだというのに笑顔は絶えない。
 
一枚ずつ焼いていく後姿を眺めながらゆるりと会話をしている。
 
 
なんだか・・・・
 
 
新婚さんみたいじゃね!!!!?笑
 
 
くぅー、しあわせだぜ!!
 
             彼氏がいなきゃな

2人で腰かけて朝食を食べていると、カロリーナが実家から帰ってきた。

後ろにはいかついスキンヘッドの男が立っている。
 
うわこわっ!なんだこいつは!?
と思ったら、彼氏のマチェックという男だと紹介される。

見た目のいかつさに加えて、落ち着いた妙に雰囲気のある男だったので仲良くなれるかな?という印象だった。
 
が、カロリーナはまるで赤ん坊に話しかけるように彼を扱う。
 
そしてそれにとろけたような顔で応じるマチェック。
 
 
ラブラブやんけ!!

悔しい!!
 
見た目に反してかわいらしい男だとわかり一安心。

緊張もほぐれにこやかに話していく。

昼前になると彼は仕事に行くと言って立ち上がり、「今夜はウォッカを飲もうぜ!」

と誘われ延泊させてもらうことに。
 
 
ほかの子たちもバイトに行くそうなので、カロリーナがブロツワフを案内してくれることになった。
 
 
どこにいくの?

と訊ねると、

「日本庭園があるからそこにいきましょう!」

と行ってバスに飛び乗った。

 
10分ほどバスに揺られ、到着。
 
チケットを買い
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中に入っていく
 日本庭園1




日本庭園2

 

中には池があり、
日本庭園3

鯉が泳いでいたり、端っこには滝があったりと本格的に作りこまれている。
 
それもそのはず、90年代後半に日本から庭師を呼んで作った庭園なのである。
 
一度は洪水により多くが流されてしまったそうだが、すぐに日本から修復のため庭師が駆けつけ、現在の状態になったそうだ。
 
 
橋の上でカロリーナと鯉を眺めていると花嫁と花婿が写真撮影に訪れていた。

しばらくそれに見とれた後、カロリーナとマチェックもああいう風になれるといいねーというと

「もちろん!」と無邪気に笑った。
 
 
しばらく庭を歩き回った後、街の方へと歩くことにした。
 
ブロツワフの街を流れる大きな川の側はよく整備された公園が続き、ゆるい川風に吹かれながら歩くのは心地好かった。
 

ブロツワフは大学がいくつかあるようで、それらの校舎が散在していた。

その横を通ると、カロリーナが、「そういえば、毎年学校で仮装パーティがあって、いろんな恰好をする人がいるのよ!中にはレッドブルの缶になったりね。

時々全裸の人がいるのはいただけないけど・・・」
この時ふと、柏祭りレポの橋輪ブログにいた全裸の兄ちゃんが瞬時に思い浮かび大いに笑った。
 
           実はあれ塾の先生です

途中でショッピングセンターにより、食料調達を済ませた。

今夜はポーランド料理を作ってくれるそうだ。
 
会計を済ませると妙に重たい荷物を自然と一人で持つことになった
 
アパートまでは15分ほどの距離である。
 
手に食い込むビニール袋に思わず顔をしかめる。

悠然と歩いているカロリーナ。

 
レディファーストって怖い・・・・。
 
欧米人男性すげぇ。
 
 
大汗をかきながらアパートに到着し荷物を下ろしたときはだいぶホッとした。
 
その夜、カロリーナが作ってくれたちっちゃいハンバーグ的なのと、ピエロギーという餃子に似た(味は全く違うが)パスタ的なものを食べながらみんなの帰りを待った。
 
おなかが落ち着いたところでこ「これ食べてみる?」といって出されたピクルスのようなものはものすごくまずかったので、こんどお返しに梅干しでも送りつけてやろうと思っている。
 
                  いいね!


そんなこんなでマチェックが帰ってきたのでウォッカタイムに入ることに。

普段ウィスキーが好きで飲んでいるが、ウォッカは飲んだことがない。
 
「覚悟はできているか・・・?」

なんてマチェックが神妙な顔をして言う。
 
みんなでショット一杯分をくっと煽る。

口の中で一気に香りが弾け、飲下すと喉を焼いていく。
 
 
ぷはーっと一気に顔が熱くなってきた。

女性陣はうえーっといった感じですぐにジュースを飲む。
 
マチェックは「な!うまいだろ!」と笑いながら平気そうな顔をしていた。
 
 
そのまま続けて飲んでいると、女性陣はあきれてしまったようで寝るわといってキッチンを出た。
 
2人は程よく酔いが回ってきたのでひたすら飲み続ける。
 
一時間ほどで一本開けてしまい、もう一本買いに外に出る。

酔いが回ったのか、彼は自身の生い立ちを話し出し、一通り話すと前を見据えて黙って歩いて行った。

部屋に戻り、飲みなおしていると、彼は不意に広島に行ってみたいと言い出した。

原爆の爪痕が見たいと。
 

そのとき妙にじーんと来て、なぜか涙が一つこぼれた。


この国も大戦中にナチスの手によって多くの人々が虐殺され、恐怖の渦に巻き込まれた。

その国に生まれ、複雑な家庭に育ち苦労をしたマチェックの言葉に心を揺さぶられた
 


少しの沈黙の後、どちらともなく「飲もうぜ!」となり、さっきよりもひときわ大きな声で笑いながら酒をあおり続けた。
 
(57日目 ブロツワフ観光)

”MASI 俊樹”流学56日目(ポーランドの姉妹んち(の畑)で目覚めた俊樹は)【橋輪Blog】

”MASI 俊樹”流学56日目(ポーランドの姉妹んち(の畑)で目覚めた俊樹は

「好きな時間に朝ごはんを食べにいらっしゃい」

その優しい一声のおかげかゆっくりと眠れ、テントを片付け始めたころにカロリーナが迎えに来た。
手には途中畑で収穫してきた野菜がある。
 
彼女は手にしたニンジンをかじりながら
「遅いから先に進んじゃったかと思ったわ。」
と言って笑っていた。
 
2人で並んで歩き、家へと入っていく。
道中、あんなにきれいな星空は初めて見たよ。というと少し誇らしげな顔をして笑っていた。
 
みんなに挨拶し、朝ごはんの前にシャワーを浴びさせてもらった。
久しぶりにきれいになり、いい気持でメシをいただく。
 
10時には出発しなきゃなぁと思っていたが、姉妹にフェイスブックを教えたり、世間話みたいなのをしていると予定時刻はとっくに過ぎてしまった

まあいいやと開き直り、お父さんと地図を眺めている。
 
今まで通ってきた道を見せ、これからの道を見せていると、オーストリアがものすごい山だらけということに初めて気づき、お父さんは「お前こんなとこ通るの!?とんでもない山だよ?」といって目を丸くしていた。
オレは少しビビりながらも、こいつがあるから大丈夫!と太ももをパチンッとたたいた。
 
 
いったん席をはずしていたカロリーナが戻ってきた。

手にはケータイを持っていて、こう訊いてきた。

「ここから少し行ったところにWroclaw(ブロツワフ)という街があって、私はそこの大学に通っているんだけれど、もしよかったら行ってみない?友達と暮らしてるアパートに泊めてあげるわ。」
 
「その友達がすごく日本の文化が好きで、ぜひ来てって言ってるのよ」
 


非常にうれしいお誘いだったが、少し迷った。

この時すでにヨーロッパに入って40日だがまだ半分も進んでいない。ビザの残りは50日だから少しペースが遅いように思える。
 
う〜ん、う〜んとうなりながら悩んでみたが結局

「面白そうだからいくわ!」

ここまで来たからもうペース云々よりも面白い方に突っ走ろう。
 


カロリーナはもう一日ここに居なければならないそうで、明日の朝ブロツワフに着くという。
そのため、カミラという友達の電話番号とアパートの住所を教えてもらった。
 


さて、と腰を上げると、お昼ご飯にといってタッパーに大量の玉ねぎとトマトのスライスをもらった。

そして、ひとり一人と硬い握手を交わして玄関へ。
 
出がけにお母さんが、「ここの場所を地図にちゃんと記しておくのよ!そしたらまた来られるでしょ!」といって笑っていた。

オレも笑顔でわかった!という。また来たいなぁと思いながら。
 
何度も振り返りながら団地を出て、再び田舎道を進んだ。
 
 
 

本当にバスが来るのか怪しいバス停で何度か休憩し、少し大きな街のベンチに腰掛けて昼飯を食う。

タッパーをバッグから取り出し、塩と胡椒で味をつけてひたすら生野菜を食っていく。
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玉ねぎが辛い・・・
 
パンにチョコクリームをつけ、口の中を中和して頑張ってみたが、結局2/3ほど食って残してしまった。

生玉ねぎばっかりこんなに食えるか!(笑)
 
 
そこからは小さな町がいくつもあり、都市部に近づいてきたことを実感した。
 
 
ようやくブロツワフに到着。

石造りの橋を渡る途中、ふと右手を見ると傾き始めた太陽を川面が反射して目に鮮烈に飛び込んできた。
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古めかしい門のようなものをくぐるとさっそく全裸のお兄さんがお出迎え。
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近くの看板に目をやるとその下に何かある。
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ちっさいおっさんだ!
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街を歩いていくとまた見つけた
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なんだなんだこの街は!?
こういうさりげない像がたくさんある街は初めてで妙に気持ちが高揚してきた。
 


それはさておきカロリーナの友達と合流すべく電話をかけてみることにした。
 
見ず知らずの女の子に英語で電話をかけるのはとても緊張する。
ゆっくりとボタンを押し、電話を掛ける。
 
数回の発信音の後カミラが出た。
「トシキね!話は聞いてるわ!どこにいるの!?」
テンションが高い。
 
    テンションが高いのは”俊樹”おまえだろ!

おかげで安心し、ツーリストインフォメーションの前で待ち合わせることにした。
 
路上に地図がいくつもあり、それをたどって歩いていく。
 
街の中心部は色とりどりの建物がしっかりと肩を寄せ合って立っている。
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広場には噴水があり、レストランは路上にテーブルを並べ、黒服に身を包んだ楽器隊が陽気な曲を客に聴かせていた。
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ほどなくしてツーリストインフォメーションを見つけその前にたつ

まだ来る気配がないのでそそくさと制汗剤を撒き、ミンティアを二粒口に放り込んだ。

これで準備万端だぜ・・・
 
5分ほどして女の子が一人近づいてきた。

初対面だがすごくニコニコしていて緊張の色は全くなかった。

「Hi!やっと会えたわね!私カミラよ!」
 
ひゃー、めっちゃいい!!

だがしかし舞い上がる気持ちを抑え、頭の中で(カミラ、カミラ、カミラ・・・)と繰り返した。
調子に乗るとすぐに名前を忘れてしまうのだ。
 


自己紹介もそこそこに歩き出す。
 
歩きながらも彼女はたくさん話していて、顔には常に笑顔があふれていた。
 
「今日は友達も遊びに来てるから、夜はバーに行きましょう。」
 
よっしゃー、酒が飲めるぞ!!
 
2人で他愛のない話をしてアパートに到着。インターフォンを鳴らすと友達の男と女が出てきてくれた。

自転車を二階に運び込まねばならず、男とオレとカミラで必死こいて階段を上った。
 
「こ、こんな重たい自転車よく漕いできたわね・・・」
と息せき切って徐々に登っていく。


この時なぜか誰も荷物を下ろすという頭がなかった。
 
汗だくになりながらなんとか運び込み、お茶でも飲みましょうということに。
 
お茶を飲みながらみんなと自己紹介をし、軽く飯を食わせてもらう。
 
日が傾き始めたので飲みに行くことになった。
とりあえず準備をするためにチャリを押し込んだ部屋に行く。


 
チャリに歩み寄っていくとソファの上に何かを見つけた。
 
お、お、お、おぱんてぃやんけ!!!!!!
 
 
野球選手の集中力が極限まで高まり飛んできたボールが止まって見えるように、その時オレは一瞬が数時間に感じるくらい集中した。

いや、それはむしろ一度にたくさんの処理をしようとしたためにパソコンがフリーズする現象に似ているかもしれない。

いくつもの妄想、そして行動の選択肢が生まれ、それに伴うリスクなどを計算する。
かつてないほど頭を使った気がする。
 
しかし、オレはハッと我に返る。
いかんいかんいか〜ん!ダメ!ゼッタイ!!
そして、何も見なかったかのようにバッグから財布と上着を取り出し、冷静沈着、いたって平静を装い外に出た。
 
 
4人で道を歩いていく。

名前はすっかり忘れてしまったのでA男とB子とするが、2人はカップルでB子は日本語能力検定を受けるほど日本好きらしい。
 
日本に関する質問に答え、日本語には方言みたいなのあるの?ポーランドだと山間部と都市部だとまるで別の国の言葉みたいになっちゃうのよ。

と言ってきたので、吉幾三の歌でも歌っていっちょ笑いを取るか!
と思い、意を決してうたった!
 
が、「???車の音で何も聞こえなかったわ。」
と言われ撃沈。
 
恥ずかしいので二度目はありません。
 
 
そんなこんなで夜も更けてきたところでバーに到着。
 
落ち着いた雰囲気の店内にイケメンバーテンダーが一人。
各々飲み物を手にして乾杯。
 
ほどなくして2人女子が増え、テーブルは日本で飲んでる時よりも格段に華やかだ。
(普段は男ばっかり集まって日本酒を黙々とあおっている)
 
 
連日の移動のせいか、旅に出てから酒にだいぶ弱くなってしまい、ビール二杯でだいぶまわってきてしまう。

何を話したかよく覚えていない・・・

夢見心地で時間はすぐに過ぎ去っていき、23時ごろ、店を出る。
 
 
そして集合写真を撮ってもらい、
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また会おうと言って解散。

カミラとオレは酔い覚ましついでに散歩してから帰ることに。
 
歩きながらカミラはこの街にまつわるおとぎ話のようなものをいくつか聞かせてくれた。
 
この街にちっさいおっさんが多い理由は、彼らはこの街の消防団員のような役割をしており、いたるところで火事がないか見張っているらしい。
 
街の中心にある教会の尖塔が倒れた時には、天使がそれを支えたため死傷者はなかった等々。
 
 
街頭は、古めかしい建物を淡く照らし、夜空とのコントラストを引き立てている。
 
人気の少ない川沿いの道をゆっくりと歩き、夜風に酔いも程よく冷めて非常にいい気分だ。

隣には女の子、最高のシチュエーション!
 
 
これでこの子に彼氏がいなかったら完璧だったのに!!(号泣)
 
 
そうして二人は部屋に帰り、酔いも手伝ってスッと眠りについた。
 
(56日目 〜Wroclaw 94.77km)

”MASI 俊樹”流学55日目(さて逆ナンされた俊樹は如何に)【橋輪Blog】

”MASI 俊樹”流学55日目(さて逆ナンされた俊樹は如何に)

「あなた、英語は話せる?

うん。

「よかった。どこからきたの?」

日本から飛んできて、スコットランドからトルコまで走るんだ!

「すごいわね!! ところでポーランド語は何か話せる?」

うん ! ちょっと待ってくれ!

と言って、メモを取り出しながら挨拶の言葉を読み上げる。
 
すると、すごいすごい!と喜んでくれた。
 

ひとしきり話したあと、ほんの少しの沈黙を挟んで連れの女の子とポーランド語でなにやら話し出した。

ものすごく早口で全く何をしゃべったのかわからなかった。
 
話終えると、

「あなた今日はここで寝るつもり?」

と訊いてきた。

ちょうどいいベンチが並んでるし、ここは居心地がよさそうだねと答えると

「まあとりあえずウチでお茶でも一杯いかがかしら」とうれしいお誘いが。
 
二つ返事で行くといい、三人で広場を出た。


 
英語すごい上手だけど、どうやって覚えたの?と訊くと、

「う〜ん、特に勉強はしなかったんだけど、聴いてるうちに覚えちゃったのよね。耳がよかったのかしら。」

といって少し笑った。

 
そいつはうらやましいねぇ。オレなんかもう10年勉強してるけどこんなもんさ。

授業とか先生が近くにいるときしか英語で話さないしね(笑)

というと、

「それ私たちも一緒よ!先生が来た時だけ英語になるよね。で、遠ざかったら小声で普通に話しちゃうの。」
 
どうやら我々は似た者同士らしい。
 
 
のんびり10分ほど走っていると、目の前にいきなり団地が現れた。

ポーランドではこういった森の中や、畑の真ん中に突如としてなんの前触れもなく団地が出現する。

近くにスーパーも駅もないのに。
 
 
2人は姉妹で、話している方はカロリーナ、先を行く方はアガタといった。
 
階段の前に着くと、ひょろっとしたおじさんが出現し、パパさんらしく、笑顔で迎えてくれた。
 
MASIを停め、家に上がらせてもらうと日本の団地とそっくりな間取りで、きれいに片づけられていた。
 

お母さんも現れ、約束通りにまずはお茶をいただく。

お茶をすすりながら話をしていく。

家族で英語を話せるのはカロリーナだけで、彼女一人が通訳になって会話をしていった。
 
お父さんはフランスで働いているらしく、こっちの方がわかるだろうとフランス語で話してくれるのだが・・

やっぱりぜんぜんわかりません(笑)

 
なにか食べる?と聞かれたので、遠慮なくごちそうになることに。
 
最初はパンとハムと果物をいただく。
 
それらを食べ終わると、お母さんが早口で何か尋ねてくる。

ん〜、何を言っているんだろう?と考えながらもう一度繰り返してもらう。

今度は身振り手振りが加わった。
 
どうやらもう少し食べる?的なことを訊いているようだ。
 
言葉の合間を縫って、「タク(はい)」と答えると、また何かを作り始めてくれた。

それを見ていたカロリーナは嬉しそうに、トシキはポーランド語が分かるようになってきたのね!と言った。
 
さっぱりわからんけどね☆
 
 
次に出てきたのは、見た目普通のロールキャベツ。けどポーランド伝統料理らしい。

とりあえず食ってみると、中は肉だけでなくなにか別のものが入っていた。
 
なにこれ?うまい!
 
というと、「そうでしょうそうでしょう。だってお米が入っているんだもの。」
とのこと。
 
へぇ、主食のコメも西洋に来たらこういう使い方をするのか。
 
 
最後に、コンソメスープにオリーブオイルとパスタを入れたスープをいただいて食事を終えた。

その後も話していると、日はとっくに暮れてしまい、いつの間にか夜が訪れていた。

      おっと俊樹、久々のお泊りか?

 
「もう遅いから、うちの畑でキャンプして、明日の朝、ご飯を食べて出発しなさいよ。」

うれしい一言をいただいた。

     「うちの畑」? 外か? マジ!

そうだよな娘さん二人だもんな〜
                                そうだな、俊樹は外で間違いなし!

 
最後に写真を撮ろう!ということになって、カメラが向けられたので、ちょっと待ってくれ!ヘアーを直してくる!というと一同爆笑。
どうせ撮るならイケメンに映りたいもの。
 
途中帰宅してきた弟くんをカメラマンに家族と写真を撮る。
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そして、姉弟そろって畑まで案内してくれた。

外は昼間の熱気がうそのようにピンと張りつめた冷気を帯びていた
 
弟君はオレのチャリを押してくれ、なにこれ!?くっそ重い!!とびっくりしていた。
 
畑までの道中、カロリーナに、あの時なんで話しかけてくれたの?
と訊ねてみた。

すると彼女は、「だって、最初にすれ違った時、あなた笑顔だったんだもの!」
と言った。
 
そうか、笑顔か。笑顔ってだいじだなぁ、こうしていい出会いにつながったし。
 
そんなことを言いながら、畑に着き、ライトで照らしてもらいながらテントを設営。

またあしたといって別れた。


 
みんながいなくなったあと、何気なく空を見上げてみた。
 
すると、そこにはいまだかつて見たことない、プラネタリウムさえちゃっちく見えてしまうような、満天の星空があった。
 
思わずすげぇ!と声を上げる。


大小、無数の星が真っ暗な夜空を埋め尽くし、それぞれが明滅を繰り返す。

天の川は色濃く流れ、これなら織姫と彦星も出会えるなとうなずいた。
 
借りたマットを地面に敷き、寝袋に包まって夜空を眺め続けた。

気温は10度を下回っているようだった。夜露がすぐに体を濡らした。


 
白い息と星空に見とれながら、今日の出来事を思い浮かべる。

偶然出会った人に、こんなにも良くしてもらった。

そして、こんなにも美しい星空を見ることができた。

自分は、なんて幸せなんだろう。

旅をしていてよかった。

これからも、もっと走って、出会って、笑いたい。

そう思った。
 

繰り返し吐き出される白い息とは裏腹に、心はいつまでもあったかかった。
 
(55日目 走行距離98.54km)

”MASI 俊樹”流学55日目(俊樹、逆ナンされる)【橋輪Blog】

 ”MASI 俊樹”流学55日目(俊樹、逆ナンされる)

雷雨は夜のうちに収まり、目を覚ますといつも通りの平穏な空が広がっていた。

濡れてしまったテントと寝袋を少し干して、昨夜食いきれなかった肉の残りを食う。
 
朝からなかなかヘヴィな食事だが、力がみなぎるようだった。
 
 
道はどんどん田舎道になり、人も車もほとんど見かけない。

特に迷うような道でもないので頭の中が暇だった。
 
 
そういえば最近自分の写真撮ってないな・・・と思い、なんかカッコよくとる方法はないかと考えてしまうくらいに。
 
走行中の写真とか、凛々しくて良くね!?けどでっかい三脚は持ってないから・・・
 
とこんな感じで撮ってみる。
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     バーテープが大分いい色になってきたな!


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うーむ。微妙だ。
 


進んでいくと、なんだか新潟っぽい風景の道に。

川と草原と整備された広い道。

草原が田園なら新潟そのものって感じ。
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なんだかなつかしいなぁ。
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ちょっとしたことが日本を思い出させる。
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そこまで恋しいってわけじゃないけれども。



 
そこから小さな集落を一つ越えると巻き藁の究極形に出会った!!
 
今まで見てきたものはだいたいテキトーに散乱していたが、こいつはすげぇ!!
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巨大な巻きずしのようだ。
 



無駄にテンションが上がってきてMASIと写真を一枚。
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日がだいぶ傾き始めたころ、道路端に停車して用を足し、再び走り始めると、前方から二人組がやってきた。

ローラースケートとママチャリの二人組の女の子だった。
 
あぶねぇー、あとちょっと早かったら完全に立ちしょん目撃されてたぜ・・・
 
そんな冷や冷やを覚えながらも、久しぶりに人間が現れた喜びから、すれ違いざまに笑顔でハローと挨拶をする。
 
久しぶりに声を出したせいか、かっすかすの嗄れ声しか出なかった。

おかげで相手から返答はもらえず、残念至極。
 

 
まあいっか、と走っていき、野原にベンチを置いた広場が現れたので休憩することに。
 
一息つきながら、今日はここで寝るかなぁなんて地図を眺めながら考えていると、先ほどの女の子たちが来て、遠慮がちに話しかけてきた。
 

「あなた、英語は話せる?

              おっと!きたー!

でも、タイミングがずれたら”返答”どころか”変態”だったな!

               明日につづく、
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