KIMORI

KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その26)【橋輪Blog】

奥が深かった新型フロントディレーラー 4

シフトワイヤーの遊びを排除する事だけを一番に考えてきた。せっかく張りアジャスト機構が付いたんだからこれを後の初期伸びが出た際に使いたいではないですか。最初の状態では、取り付けの時点で調整幅の殆どを使ってしまいますからね。

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案の定、張り調整スクリューは最小限しか動かさずに済みました。



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良く見て下さい。今インナーギヤの状態ですが、赤矢印の張り調整スクリューが付くインプットリンクは、ほぼ真横を向いてますね。それとHI / LO アジャストスクリューですが右側のHI 側の方が多くねじ込まれています。


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これがシマノディーラーマニュアルにある図です。アウターにシフトしたあとトリム分だけ戻した位置でインジケーター(E)(D)のラインが合うまで張調整スクリュー(C)を締めこみなさいと言っている。


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インジケーターを見てみましょう。ブラケットのラインにインプットリンクのラインが全然届いていませんね。でもここからラインが一致するまで張り調整スクリューを締めて行ったらアウターにシフトした際に思い切りに外にチェーンが脱落するでしょう。ま、これは無視していく予定でしたので気にせず続けます。


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若干のHI /LO スクリューの調整だけで普通に変速します。

ただフロント変速の操作力が重いのと変速スピードの遅さが気になりましたが、オーバルリングはこんなもんだろうと。あと、トリム操作ですがインナー側では少ししか動きませんがアウター側は動き過ぎで、アウターへのシフトからトリム分を戻しただけでケージがチェーンをインナーに引きずり下ろそうとばかりに攻めてきます。幸いトリム操作をしなくともアウターロー、アウタートップでチェーンがケージと干渉しませんでしたのでベストセッティング出ちゃった感じかな? トリム使わなくていいなら越したことないなんて言い聞かせてみましたが、どうにも納得の行く仕上がりではありません。


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ふとスタッフタケシが組んだ橋輪オリジナル DAHON Helios 22 Shimano 105 に目をやると、あれフロントディレーラー新型の FD-5801 じゃん。

橋輪オリジナル DAHON Helios 22 Shimano 105

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今までヘリオス22 105 は、RD-5800 と FD-5800(旧型ロングアーム)で組んでいたのですが、105でもフロントディレーラーのみ新型の FD-5801 が出たためこちらを組付けています。シートステーがすぐ真上に来る折り畳みでは、ロングアームに比べ非常に有利ですね。フロント変速性能も素晴らしいですね。流石は、シマノ toシマノの真円リング。


ゲゲゲゲ・・・・・! そうではないかも?

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フロントディレーラーを良く見るとアウターリングにシフトしてあるにも関わらず張調整ボルトの角度を見て頂ければ分かるようにインプットリンクが随分上を向いていますね。箱から出したままで取り付けマニュアルに沿って調整したとタケシ。HI / LO アジャストボルトが異常に手前に抜き戻されてるところを見るとシートチューブが太いDAHON ではマニュアル通りに行かないことを察する。(こちらDAHON 編はまたの機会に) あれ、ぼくのセッティングと大分違うみたい? よく言う「素人さんが分かりもしないのにグリグリいじるからですよ!」 って声が何処からか聞こえてきそう。

インプットリンクの傾きを見て自分の間違いに気付く

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インプットリンクの動きです。ケージが動いていないのは、ケージをアウターの位置にしっぱなしにするオレンジのつっかえ棒が入っているからです。


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これを簡単な図にしてみました。毎度汚い絵ですいません。緑の板がインプットリンクでピンクの糸がインナーケーブルだと思って下さい。


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緑の板の左側の丸がインプットリンクのヒンジです。



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インプットリンクは、ヒンジを支点に回転運動をします。



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ワイヤーに直角なAの付近がストローク最大になりCに近づくほどストローク量は小さくなります。Cではワイヤーが一直線となりストローク出来ません。



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右Aの水平な位置がワイヤーの遊びを極力なくしたぼくのスタート位置です。



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そしてBは、タケシセッティングのスタート位置でもあり、ぼくのアウターへの変速終了位置でもあります。



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Cが、タケシセッティングのアウターへの変速終了位置で、どちらも45°動いたこととします。



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するとストローク量はこんなにも違ってくるのです。ぼくのA〜B間の方は同じシフターのストロークで沢山の距離をケージが移動するので操作力が増えます。故にアウター側でのトリム量も増えたわけです。一方タケシセッティングのB〜Cでは、同じシフトストロークでもケージの移動量が少ないですから操作力が軽いと言えます。オーバーストロークに制限を掛けて使うより、その範囲までのストロークはあるが、それ以上は動かないよって幅で使った方が効率がよいのは確かです。




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アウターへシフト後トリム分戻した位置でインジケーターのラインをきっちり合わせる。これ大事でさっき言ったスタート位置を決めるのがこのラインです。これが合っていないとシフター1ノッチで動くフロントディレーラーのケージ移動量がシマノが望むのより多くなったり少なくなったりしてしまうからなのです。



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HI スクリューは、LO スクリューより締めこまない。これ基本でございます。再調整の結果は明らかで、フロント変速の操作力は大幅に軽くなり、変速スピードも速まりました。「あれ、これ楕円リングだったっけ?」てな具合に!


長々とシマノ新型フロントディレーラーに付いて書いてきましたが、ぼくには関係ないなんて思わないでくださいよ! 105にも来た新型の波、Tiagura / SORA もこうなるのは時間の問題かも。皆さんシマノさんのマニュアルに従って正確に組んで下さい。あ〜あ、また勉強させて頂きました。

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最後にバーテープを巻いて完成か。



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フレーム傷保護のこれもね。UNEX フレームプロテクター 350円(税別 2ヶ入り)




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サスペンションエアバルブキャップは、赤だな。でも今在庫がKCNC しかないので止めておきます。尖がってんだこれが。



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取り合えずシュワルベの透明なやつ。

明日は、完成お披露目編を!


KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その25)【橋輪Blog】

奥が深かった新型フロントディレーラー 3

良からん方向に突っ走り始めた ULTEGRA FD-R8000 フロントディレーラーの調整だが、今夜のお話は正解なので覚えておいて欲しい。いらんところまで分解して初めて分かることであります。

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遊びをなくしたことからインプットリンクがパタパタしなくなりワイヤー取付ボルトが締めやすくなった。気をよくしたもんだから更にこんなことを思いついた。ワイヤーを手前に引くのではなく張調整ボルトの下を通してから上に引っ張れば、取付ボルトにより絡み付くし、更にワイヤーも張れるグッドアイデア!

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これが通常の引き方。



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良かれと思ったアイデアだったが、これはダメな引き方である。張調整が半分しか効かない事態となったのだ。



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ケーブル張調整ボルトを締めこんで行くとアジャストバレルが回転しワイヤーが張る仕組み。



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ワイヤー取付ボルトで挟み込む溝の範囲に注目して欲しい。これは手前に向かって末広がりの溝ではなくて、通常のディレーラーにある1本の溝にするべきだと思いますがシマノさん!



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AからBの範囲が選択可能だ。ぼくがやったのがBのライン。このBのラインから張調整ボルトでアジャストバレルを回して行くとどうなるか?


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ワイヤーがインプットリンクのボディーに干渉してしまうんです。これが半分までしか調整できなかった理由です。黄色のAのラインは余裕で右下に抜けてますね。


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もう一つこれ、ワイヤー取付ボルトを締めるときの注意。張調整ボルトは緩んでいますがアジャストバレルが出てきていますよね。


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この状態からワイヤー取付ボルトを締めると右ネジですからアジャストバレルは、自然に回されて閉じますが、



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同じくワイヤーも奥へと送られて緩んでしまいますよ。



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アジャストバレルを完全に閉じてから、



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この方向にワイヤーを引っ張りつつ締めこむのが正解。

さて独自で突っ走っているフロントディレーラーの調整でフロント変速は、ちゃんと動くのか?

明日につづく、

KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その24)【橋輪Blog】

奥が深かった新型フロントディレーラー 2

調整に入る前に ULTEGRA FD-R8000 フロントディレーラーのディーラーマニュアルを熟読します。がこれ、やってみないと意図が掴めませんよシマノさん。

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「チェーンガイド外プレートと最大チェーンリングの隙間が1〜3mm になるよう調整します」とある。



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次に「ロー側調整ボルトを調整しチェーンガイド外プレートとチェーンリングの面を揃えます」とここまでは従来通りですが、



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次に「ワイヤーを取り付け初期伸びを取る」えっ もうワイヤー付けちゃうの?



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問題はこの部分。「ブラケットのインジケーター(B)とインプットリンクのインジケーター(A)が合うようにケーブル調整ボルト(C)でケーブルの張を調整します」 「ケーブル張調整が完了したらチェーンを取り付けて下さい」 

て書いてあるんだけど全く理解できない。チェーンが無ければローのスタート位置が決定できないと思い、この部分は無視して独自に進めてみた。まー、組み終わってからこのインジケーターの位置がどこに来ているのか見ればいいやぐらいの軽い気持ちでね。


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先にチェーン付けちゃいました。はいスタートはインナーローですね。



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内側のケージとチェーンの間隔を詰めて行きます。



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左側のLO アジャストボルト(イモネジ)を締めこんで行けば、チェーンに近づいてきます。



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内側の黒い樹脂のスキットプレートとチェーンの隙間は、0〜0.5mm です。ですから触っていてもOK!



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ここで初めてインナーケーブルを繋ぎますが、ワイヤーを引っ張るとインプットリンクがパタパタ動いて困ります。そこで打った手。


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ワイヤー張調整用キャップスクリューを示した赤矢印でインプットリンクの動きを見て下さい。このように出荷時には遊びが出るよう調整されています。



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ワイヤーはこのように通りますが、



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取付ボルトにレンチを掛けて締め付けようとすると、



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勿論押し付けて締めるものですからインプットリンクがパタンと下がってしまう。



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このまま締め付けると今ワイヤーが張っていますが、



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遊びの分を持ち上げるとこのように弛んでしまいます。これがやでやでどうしたかっていうと、



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HI 側アジャストスクリューを締めこんで行ったのです。



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LO 側のアームは、アジャストスクリューに当たって止まっています。HI 側は遊びがあるわけです。



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HI 側アジャストスクリューを締めこんで行くとやがてHI 側のアームと接触します。それ以上締めこむとLO 側にも影響が出ますから寸止めで止めておきます。(気を使ってるつもり)


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上の遊びがある状態からスクリューを締めこんで行きますと張調整用のキャップスクリューが真横を向くほど倒れてきます。これで遊びは、ほぼゼロ。してやったぜ! だがこれが後に大恥をかくことに・・・・

明日につづく、


【2018 FUJI 入荷情報】
本日、以下のモデルが入荷しました
PALETTE:オールカラー


KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その23)【橋輪Blog】

奥が深かった新型フロントディレーラー

FD-R9100 DURA-ACE、FD-R8000 ULTEGRA、FD-5801 105 シリーズ新型フロントディレーラーは、かなり奥が深かった。それでは、ちょこっとだけリヤディレーラーの調整に触れてから新型フロントディレーラーを見て行きましょう。これから新型コンポ組もうって方は必見ですぞ!

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シャドーとなった新型RD-R8000 リヤディレーラーですが調整方法は従来型と変わりません。



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トップとローの位置はチェーンを取り付ける前に設定していますので大幅な調整はいらないと思います。先ずは、トップ位置からシフターをダウン方向へ1クリック。


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クランキングしながら次のギヤに登るまでケーブル調整ボルトを緩めて行きます。



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まれに最大スプロケットへの変速が固く感じられる場合があります。



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チェーンを装着する前の調整では、ロー側スプロケとガイドプーリーの刃先同士を一直線に合わせていますので、シフターが最後の1クリックまで行かない状態になる場合があります。この時はLO アジャストスクリューを時計の針で10分ほど緩めて若干のオーバーストロークを作ってあげましょう。勿論作りすぎるとスポークの間に落ちてしまいます。

細かな解説はこちらで ⇒ こちら


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さて新型フロントディレーラーを見て行きましょう。



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リンクカバーに付いては、「もやい結びなフロントディレーラー」の行で説明しましたので、インナーケーブの張調整が出来るアジャストバレルを分解してみましょう。


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奥の黒い部品がアジャストバレルで手前がワイヤー取付ボルト。この二つは、ボルトを締め付けることで一体になる。


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右から刺さる六角レンチでワイヤー調整ボルトを締めこむとアジャストバレルを押す仕組み。



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アジャストバレルに締めこまれたワイヤーが回転し張を調整。



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外す必要もありませんが、ボルトも抜いてみます。



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雌ねじ部分に白いグリスが付いているように見えますが?



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何かポロッとプラスチック片が出てきました。



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グリスではなく部品だったのですね。ピンセットで元に戻します。




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緩み止めのナイロンナットの働きをさせていたんですね。テーブルの上で良かったです。バイクスタンドだったら完全に無くすどころかその存在すら知らないままでした。ま、ここまで外す人もいないと思いますが・・・・・

明日につづく、


【2018 FUJI 入荷情報】
本日、以下のモデルが入荷しました
BALLAD R ブリティッシュグリーン
BALLAD R シャンパンゴールド
HELION R ブラック
HELION R シャンパンゴールド

KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その22)【橋輪Blog】

カンパでシマノは動くのか?

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さーここで、I さんの KIMORI COLOSSUS HR 5号機に誠に勝手ではありますが、一つ実験に参加して頂きましょう。手前は、お馴染み S さんの DAHON Mu SLX です。レーコンカプレオ11速カセットに興味深々の S さん、カンパで動かせるのなら取り付けたいと希望。早速テストしてみました。さて結果は如何に?

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ブレーキレバーに DIA-COMPE GC07H を使用していましたが、つい最近カンパの ATHENA 11 Speed に変更しました。


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ブレーキレバーとしての機能しか持たせてありませんが、シルバーのレバーが気に入っているのと赤のブラケットカバーが付けたかっただけです。


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シフトは、シマノのバーコンで操作。せっかくブレーキレバーにシフター機能があるのなら使いたいという心境であります。



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リヤディレーラーは、マイクロシフトです。



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カセットは勿論トップ9T のカプレオ。



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カンパのケーブルもあったのですが、どうせ1回で捨ててしまうのなら沢山あるシマノのシフトケーブルでテスト。(これが後の祭りとなる)



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インナーケーブルはシフター下側より挿入。



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アウターケーブルを装着。



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2台一つに纏めるので長めのケーブルで。



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これを5号機のリヤディレーラーRD-R8000 へ繋ぐ。



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カプレオ9速カセットを10速105 のコンポで動かせた経験から、僅かな期待を込めて実験に臨んだが、結果は惨敗。全く同期しませんでした。Sさんシマノはカンパで動きません! それよりも大変だったのがこの後。カンパのシフターに取り付けたシマノのインナーケーブルが外せない。カンパはシマノに対しシフトケーブルの太鼓が僅かに細いんです。ただシフトダウンで引っ張る力で入ってしまうのです。樹脂製のラチェットパーツに固く入り込んだ太鼓を抜くのは至難の技で、最終的におっかなびっくりでシフターを分解。たかがシフトケーブル1本抜くのに1時間以上も格闘することに。

皆さーん、カンパにシマノのケーブルもあきまへん!


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