DAHONメンテナンス

DAHON のカーボンシートポストが下がる件 その5 【橋輪Blog】

    60kg 以下の体重の人だったらこれで行ける

1797405_633337153409672_7647991643579005617_n[1]

「加わる衝撃にもよると思うが、60kg 以下の体重の人だったらこれで行ける」 「でも、これで良いのであれば削り出しで製作する必要はないよ」と教わった裏ワザがこれ、


DSC_1662
ホームセンターで入手できる「NITOMS 厚手ステンレステープ」
(必ずステンレスを使う事。アルミテープはすぐに鞣されてしまう)
厚さ0.12mm ×幅38mm ×5m てことは、1周巻けばMさんが製作してくれたシムと、ほぼ同寸法だ。


    ダメと解っていながら、負けず嫌いな暗技研

DSC_1661
おもむろにTIOGA 34.9mm のシートクランプを旋盤にセット。



DSC_1660
 「カーボンロード用でダブルクランプてのがあってね」



DSC_1665
通常シートチューブの天辺に引っかかるツバを落しちゃいます



DSC_1666
            これでスポスポです



DSC_1667
  最初にシートポストをこいつでクランプしちゃって、



DSC_1668
             ”ダブルクランプ”
「こうすれば捩じれはしても下がらないよ」 「これを一体物で作れればいいね」 「ただね、長年の使用には耐えるかな?」

CRANK BROTHERS のスプリットスキュワーみたいだ! 
       ただこれは、ちと大がかりですね。

暗技研 M さんには大変お世話になったが、全面解決には至らぬまま片道54kmの帰路についた。
車中、頭の中で一つ、解決とはいかないものの結果を出した。

           やることはやった!

             明日につづく、

DAHON のカーボンシートポストが下がる件 その4 【橋輪Blog】

  薄いシートポストシムをアルミむく材より切り出す

シートチューブにオリジナルのシムを入れた組付寸法(内径)は、33.95mm。市販のアルミパイプを調べたら内径Φ34 / 外径Φ38(パイの変換もMさんに教わった。パイπではなくファイでΦ)が好都合で、外周を削ればいいかと思っていたが、「内径も外径もピッタリ合わせたいのでムクから削り出します」と適当な長さにカットし製作開始。

10313855_633336760076378_4211217481114949552_n[1]
       アルミムクの円柱を長めにカット



DSC_1664
     いやー機関車みたいな大きな旋盤です



10155451_633336846743036_7954955376580245894_n[1]
       材料をチャックに噛ませます



10174923_634514443291943_4091593349407238118_n[1]
          まずは、センタリング



10294275_634514463291941_4350567426735495868_n[1]
         ポチッとセンターが出ました



10253930_633336943409693_3779503197196919109_n[1]
するといきなり極太キリで穴開け(こんな太いキリ初めて見た。高いんだろうなー)



1017133_634514613291926_3822028272458712344_n[1]
 次に中ぐりバイトをセット。慎重に掘り広げていきます



10339669_633663530043701_3895392361088622399_n[1]
正確に測定した内外径に合わせた丸パイプになりましたが、



10269395_634514606625260_7807292248940194711_n[1]
          な何と先端しか入りません



10314734_634514563291931_782716540194884738_n[1]
メインフレームと交わる所に溶接歪みが出ているそうです。
さてMさん、これをどう回避するか。シムで解決しようとしているのだからシートチューブ内側にストレートリーマを掛けるわけにはいきません。(多分持ってると思うが)


10245524_634514513291936_8351050412722078798_n[1]
クランプ圧が掛かっているのは、この部分だけなのでとバイトを送り、ここでストップ。



10258141_634514616625259_1326589142018987683_n[1]
       首下を0.2mm ほど落したシム



10366303_634514629958591_5449808296684493023_n[1]
      今度は、段差までしっくり入りました。



10313581_634514659958588_5835424354022796102_n[1]
挿入を確認したところでツバの部分を削り出し余分な部分をカット



10298941_634514703291917_3996333348911715868_n[1]
面取りしています。ちなみに旋盤加工では、このような深穴で薄手の物は最も加工が難しい形のようです。



10171622_634514696625251_5137773105014701185_n[1]
    割を入れます。こんな機械見たことない。



10299522_634514719958582_2297952093539761298_n[1]
        奇麗なスリットが開きました



1797405_633337153409672_7647991643579005617_n[1]
    スペシャルハンドメイドシムの完成でーす!



1526715_633337386742982_3970156469958767806_n[1]
1017744_633337466742974_2043741729834752366_n[1]



         カーボンシートポスト挿入

10277034_633337503409637_1329392588894463405_n[1]
「グニュー」て感じで入っていくシートポスト。流石です。

「喜ぶのはまだ早いよ」とMさん、「O君、ちょっとブルホーン押さえといて」と言い、サドルを掴んで抉ると、「ほらね、回ちゃうてことは下がるてことなんだよ」

最初に、「多分、上手くいかないと思いますが、作ってみましょう」と言ったのは、こうゆう事だったのか!

            明日につづく、

DAHON のカーボンシートポストが下がる件 その3 【橋輪Blog】

           暗黒技研の正体は?

DSC_1669
       こちらは奥様用に組んだBIKE FRIDAY tikit



DSC_1672
EASTON のカーボンフォークをカットして製作。折り畳み構造のコラム、ポストも自作していた。
バイクフライデーtikit はフロント回りに不具合が出て、対策品が支給されたそうだが、部品を見て呆れたMさんは全てを自ら作り直したという。(こんな事べらべらしゃべっていいのかオレ?)


DSC_1670
ドライブトレーンも凄い事になっている。バイクフライデーをまじまじと見るのは初めてだった。
Mさんのご厚意で試乗するチャンスを得たが、何故か加速というかスピードの乗りがKIMORI COLOSSUS に似た感触を覚えた。
エンドが固まっていないUの字のバックフレームパイプが撓むのだという。
ぺダリングの力が抜けたときに撓んだバックフレームが戻りチェーンを引っ張る力に変え加速していると教えてくれた。

自分の自転車は解るけど何で奥様用までこんなに?の問いかけに「一緒にポタリングしたときに差が付いて、しんどい思いをしたらもう乗りたくない!てなっちゃうでしょ。脚力のない女性の方こそチューニングして上げなきゃ」と、「優しい自転車を作ったのが暗黒技研の始まりであり、優しい自転車は結果的に早い自転車になるのです」
なるほど!


DSC_1680
飯場の二階(またまた失礼!)は当然昼寝スペースかと思いきやホイールアッセンブリー室だった。
パークの振れ取り台はうちのと同じだが、ダイヤルゲージ2個も付けちゃって、これ見よがしだなと思った。
振れ取りなんか昔っからアナログで、ホイールを回転させリムが擦ったところを探し、この辺だったかみたいな感じでニップルを締めて行く作業が普通で、完成までに500回転位は回すだろうか。
Mさん曰くダイヤルゲージを使うと横ブレ(左側のゲージ)は、ほぼ1回転で決まるという。縦ブレ中央のゲージの測定子には、ベアリングを仕込んでより使い勝手が良いようチューニングしていた。
振れ取りの時間を大幅に短縮できるダイヤルゲージ。
ちと値段は」張るが買いだな。凄く勉強になりました。

ワーキングデスクを見るとなにやら細かいギヤがいっぱい。
ここではDAIWA のリールのオーバーホール&チューニング。(基本リールは非分解らしい)
リングギヤとウォームギヤのバックラッシュをゼロに近づけると合わせたときの喰いが違うと熱く語っておりました。
(自転車はShimano だけど釣りはDAIWAなんだ)


       本業は、何やら物騒なこのマシーン

DSC_1681
サンダーバード2号の腹から出て来そうな重機(実際に緊急出動要請を受けた経験もあり)だがボーリングマシーンであります。
Mさんは、たまにこいつで近所をポタリングするらしい。
崖崩れが起きそうな現場に入りアンカーを打ち込むための穴を開けたり、発破を仕掛けるため岩盤を削ったりと大活躍らしい。
こちらもシリンダーをボアアップしたりとチューニングを施しているそうだ。(リールから重機、てどんなスケールだよ)
掘削技術は日本でNo.1であり、Mさん曰く「オレに開けられない穴は無い!」


         大分前置きが長くなったが、

DSC_1663
船長の”レッコ”フレームに適当な451ホイールをセットして準備完了。あっ、Mさんに聞いたのだがクレーン用語でも捨てる(放す)ことをレッコと言うらしい。


DSC_1664

      さて、いよいよオペの開始であります

              明日につづく、

DAHON のカーボンシートポストが下がる件 その2 【橋輪Blog】

      暗黒技術研究所「秘密基地」に潜入!

DSC_1658

暗黒技術研究所の「秘密基地」に潜入した。
秘密なので場所はお教え出来ないが、橋輪から54km 離れた、ある地点に存在する。
ナビにはポストコードと番地まで入れたのに50m手前で途切れた。流石は秘密基地。
たまたま遊びに来ていたO君とI さんは常連らしい。
そして右端が”闇の自転車お助け職人”Mさん。
この建物の中には、沢山の精密工作機械や電気ガス溶接機など全て揃っていたが、外見は良くある建設資材置場のいわゆる飯場(はんば)だ。(失礼しました)
これらの機械は現在殆ど自転車の改造にしか使ってないというが、Mさんの横に出来た切粉の山が、試行錯誤を繰り返している証だ。



DSC_1659
O君が来ると言うので注文されてたPOWER TOOLS のドでかチェーンリング62Tを配達。OX Peco に組むらしい。


DSC_1671
Mさんが釣りに使っているというDAHON Curv SL を見せてくれた。



DSC_1677
        何やらギミック満載のご様子。



DSC_1674
リヤディレーラーはShimano 105 に変えてあるようだが、



DSC_1676
なんとCapreo の10速バージョン。歯のスペーサーを削り10枚を等間隔に収めたという。Capreoハブ自体もグリスをコンパウンドに入れ替え旋盤で回し当たりを付、最高の回転を求めている。カップアンドコーンだがアメクラ位回ってるのではないか。


DSC_1673
度胆を抜かれたのはこれ、なんとカーブがフロントダブルに。
何処のメーカーの物を持ってきても収まる積のないフロントディレーラーは、昔のカンパにヒントを得て、スライド方式で自作したという。
真横にだけ動いているのかと思ったが、シートチューブクランプ部の製作にあたり斜めにボーリングしてあるそうだ。

確実な変速性能を持ち、しかもレバータッチが異常に軽い。
生まれたての赤ん坊でもアウターギヤへの変速が出来るだろう。(ちょっと言い回しがアラン・カスカート入った)
種証は(ばらして良いのか?)ディレーラーのリターンスプリングにあり、非常に柔らかいスプリングを使っていた。
アウターに上げる場合も親指の力が少なくて済むし、インナーに落とすのもただ切っ掛けを付けてやれば良い。
強いスプリングで引っ掛けられたシフターを解除するインナーへのシフト操作も自ずと軽減できる。
マイクロシフトなんか指が折れたのかと思うよ。
Shimano は何故これが出来ないのかな?小径車専用コンポーネント宜しく女性専用コンポーネントだ。


DSC_1679
お茶目なところも。軽量化で削ったシートポストに反転したカッティングシートを抜きサンドブラストで暗黒技研。



DSC_1678
ワイヤリングもフルチューニング(材料ではなく基本的な部分を押さえた)され、ブレーキのタッチはまるで電気スイッチのよう。ちなみにMさんはアウターケーブル内には絶対給油しないらしい。


おっと、もうこんな時間。明日のラジコンフライトの準備をせねば!

DSC_1669
      
 次は、もう一台 BIKEFRIDAY tikit を見せてもらおう

           随分引っ張るなーて

   ここ秘密基地には引っ張る要素があり過ぎる

DAHON のカーボンシートポストが下がる件【橋輪Blog】

          DAHON のカーボンシートポストが下がる件

IMG_3669
 DAHON 30th ANNIVERSARY & CONTROL TECH

33.9mm という特異のシートポストサイズを使うDAHON。
2013のスーパーライトモデルMu SLX にコントロールテック製のカーボンシートポストが採用された。 が、このシートポスト、軽量でルックスもgooなのだが、”下がる”のだ。アルミ製のシートポストと太さは全く同じ。やはりカーボンの方が摩擦係数が低いのか。カーボンロードバイクなどに使うファイバーグリップなるジェルも試したが、ポストを頻繁に上げ下げするフォールディングバイクには、向かない。


IMG_4231
3種類のカーボンシートポストを計測してみると、上から
2013 Mu SLX      33.84mm
2014 Mu SLX      33.92mm
ANNIVERSARY  34.08mm
※この径のポストで全て下がる

DAHON には2年越しで改善を求めた。「シートチューブの中に入っているシムを厚いものに変えたらどうか」 との問いかけに、2014モデルではなんとカーボンシートポスト径を太くしてきた。何で?シムを作り変えた方がずーと安く済むのに。それでは2013モデルに対して、何の対策にもなっていないじゃないか。

           クランプ力が弱いのか

IMG_4228
中央シルバーがMu P8 / P9用、右がSLXで刻印は共に41mm。左はアニバーサリーでクイックレバーがカーボン製のほかクランプ形状が他のどのモデルとも異なりフレームに嵌めるのが少しきついが41mm に属する。


IMG_4229
左はクロモリフレーム用40mm、右はroute のアルミ用40.8mm



IMG_4230
クランプには大きな差はないようだが、右のアニバーサリーより左のSLXの方が締める面積が広く有効な気がする。

 クイックレバーを倒すと何故、締まるのかは⇒こちら

IMG_3671
こちらtern も同じ33.9mm (現在はシムレス・ポストは全モデルアルミ)だがDAHON とはクリアランスが全く違う。DAHON ではクランプレバーを開くとポストはストンと自然落下するが、」tern は、(新車時)グニューて感じで押し込まないと下がらない。この差が圧着力に出るのだと踏んで次の対策を考えた。


この対策は、見すぼらし過ぎてWebには出したくなかったが

IMG_4186
シートチューブ内径はアルミ、スチールモデル共に36.30mm



IMG_1707
ここにシムが入るが、右がMu 以上のモデルに付くアルミパイプの外側を削り出したもので、中央がボードウォークなどのアルミ板プレス物。以前、左のような樹脂製もあったが、どれを試してもダメだった。



IMG_4233
その対策とは、シムの外側にカッティングシートを張るという何とも見すぼらしいもの。お客さんに見つからぬよう隠れて作業してました。


IMG_3670
あとは、クイックレバーのカムが少しでも力を発揮できるようブラスブッシュにグリスを塗布するのが関の山。

一瞬、簡単ながら絶大な効果が発揮されたかと思ったが、履かなく消え去った。体重で煽られるカッティングシートはグラデーションの如く減って行った。DAHON が対策しないのなら、何とか作るしかないのか。


          ”
闇の自転車お助け職人”

この世には”闇の
自転車お助け職人”が居ると聞いた。試に神社裏のお稲荷さんにお願いしてみた(電話もしたが)ところ、前触れもなく突然その人はやって来た。

IMG_3660
「多分、上手くいかないと思いますが、作ってみましょう」

と言う事で”レッコ”された船長のアニバーサリーフレームとカーボンシートポストを持ち込むそこは、

  暗黒技術研究所 「秘密基地」

             明日につづく、
記事検索
  • ライブドアブログ