DAHONメンテナンス

BIG APPLE 14 売れ行き絶好調で完売【橋輪Blog】

BIG APPLE 14 売れ行き絶好調で完売

DSC_3994

DAHON Dove Plus にBIG APPLE 14装着のため遠方よりお車で来店されたお客さん「リヤホイールの回転が重いんですよね」「チェーン張り過ぎじゃないですか?」「あれそうでもないな」「何これ、漕ぐの止めるとエンジンブレーキが掛るみたい」手で回しても1回転ぐらいしか回りません。「タイヤ交換の際に見てみますよ」

IMG_0216
確かにフリーが重い。


IMG_0217
シャフトの出代を測って置いた。7.55mm。


IMG_0215
左側のロックナットを17mm スパナ2本で緩めます。



IMG_0218
するとアルミシャフトごとフリーが出てきました。何かオイルシールが波打ってるような?



IMG_0219
オイルシールを外してみましょう。



IMG_0220
全然良く回ります。



IMG_0221
もうちょっとばらしてみましょうか。5mm アレーンキーと17mm スパナです。


IMG_0222
後は、フリーの爪とスプリングだけです。

シールドベアリングですのでシャフトを抜く必要はありませんでした。それと出代の測定も関係なし。原因は、オイルシールの組み付け不良でした。溝にきちんと嵌めてグリスアップするだけでかなり良くなりますよ。元々そんなに回転の良いハブではありませんが、手で回して1回転ほどで止まってしまう場合は、是非点検を!

DSC_4555
こんだけ回ればいいだろう!



DSC_4557



DSC_4558




DSC_4556

グランドネイビーの BIG APPLE もカッコいいですね!
あ、そうそう SCHWALBE BIG APPLE 14×2.00 ですが、お蔭様で売れ行き絶好調でファーストロット完売しました。次の入荷は、8月を予定しています。

明後日水曜日の【橋輪Blog】も BIG APPLE ネタで!


DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する その4【橋輪Blog】

DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する その4

DSC_0246

早速試してみたエリートオーナーいますかね。フロント変速重たいからあまり使ってなかったのに今度はインナーギヤ頻繁に使い始めたんじゃないですか。でもアウターローやトップでチェーンのチャラチャラ音が気になっているのでは。トリム機構って便利なものがありますので使ってみて下さいね。そうそう、シフターは、1ストロークで決まった量のワイヤーを巻き上げますが、シフターを変えてないのに何でストローク量が増えたのでしょう?

DSC_0247
DSC_0248
トリム操作とは、フロントシフターをフルストロークさせるのではなく、ちょこっとだけ動かすとフロントディレーラーがちょこっとだけ動く(小移動)機構。チェーンが触ってうるさかったら小移動で放してやるって装置です。


IMG_1741
ラジコン大型アクロ機用ハイトルクサーボJR NX8921 です。これはエルロンに使っていますが、1ヶで36.5kg・cm のトルクを発揮します。サーボアームは社外品のロングタイプでボールリンクを返したタイロッドで動翼と結んでいます。


IMG_1743
こんなことばっかりやっていますので、レバー比にあっては普段から研究しております。



IMG_1744
このサーボで動かすサーボホーンを105フロントディレーラーのロングアームに見立てて説明します。



IMG_1745
この汚い絵(すいませんケージとアウターギヤの距離が近すぎました)は、上が700c フルサイズのクロモリフレーム。下がDAHON Mu Elite のアルミフレームです。センターラインからインナーアウターギヤの距離は同じです。クロモリの場合フロントディレーラーを取り付けてからケージの位置をアウターリングに合わせるためアジャストスクリューを回して行きますとアームがこのように内側に寝てきます。DAHON は、太いシートチューブにフロントディレーラーが付くためアジャストスクリューを解放した状態でもここまで迫って来ています。ですから Hi Lo スクリューなどいらないと書いたのです。

IMG_1746
付箋を使って説明しましょう。



IMG_1747
ボールペンで書いた点をロングアームの支点とします。



IMG_1748
ピンクの付箋がアームが旋回する角度を示します。



IMG_1750
これがほぼ真っ直ぐ立ってしまっているDAHON のアームです。



IMG_1749
タイロッドはワイヤーと考えて下さい。



IMG_1751
ワイヤーの先端に横線を引きました。



IMG_1752
ピンクのストローク分動かしましてみますとここまで下がりました。



IMG_1753
次にピンクの付箋をクロモリフレームの位置に移動します。



IMG_1754
クロモリフレームの方は、最初から角度が寝てますからこの位置からスタート。



IMG_1755
同じ分だけストロークしてみました。するとどうでしょうこの差。



IMG_1756

同じストロークでもDAHON は、6mm のワイヤー移動。クロモリは、その倍以上の14mm 動きました。時計の針で言うと12時付近(11時55分と12時5分の間では殆ど動かない)では、ワイヤーの動きが少なく、3時付近で最大となることが分かります。これを逆に見てワイヤーの引き量が同じとするならば、アームの取付角でストロークが増減するのです。

IMG_1757

12時と11時の大きな違い、分かりましたか?

DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する その3【橋輪Blog】

DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する その3

さて、昨日の”その2”までの作業は、皆さん購入頂いた各販売店で既に調整済だろうと考えます。それでは本題の Mu Elite のフロント変速操作力の軽減方法をレクチャーしましょう。その方法は至って簡単。取付ボルトへのワイヤーを掛けかえるだけ。本当にインチキ技なので自己責任で!

IMG_1725
最早、ロングアームフロントディレーラーの付いた DAHON アルミフレームでは、はっきり言って Hi / Lo アジャストスクリューなどいらないと言っても良いくらいです。


IMG_1721
それではケーブルが、どのように張られていたのか見てみましょう。これはDAHON の工場でアッセンブリーされていた張り方です。コンバーターは、当然有利に働く ON 状態。


DSC_0232
アジャスターの付くアウター受けから斜め下に伸びたインナーケーブルは、半分見えているプーリーを返して上方へ、


DSC_0235
プーリーからアームのワイヤー止めに向かいます。



IMG_1724
これは真後ろから見た光景です。フロントディレーラーのパンタグラフの4ツの支点作用点のほぼ真ん中をケーブルが貫いています。これは何を意味するかと言いますと、アームは、ほぼ真下方向に引かれるケーブルにより右に傾こうか、それとも左か迷っている状態です。


DSC_0242
アームを指で内側に押すと、いとも簡単に倒れてくれますが、



DSC_0240
真下に押したのでは、ビクともしません。



DSC_0280
頭上に重たいものを乗せても背骨は曲がりませんが、



DSC_0281
片手で持つとすぐよろけますね。戦闘機パイロットも必死です。



IMG_1728
その2で上げたシマノマニュアル。上の図がコンバーターONで、下がOFF。一番左の上下が正解で中央と右の掛け方がダメ。ところが今回ON でも OFF でも関係ないほどに距離が足りない。


IMG_1729
そこでこの「間違ったセッティング」をやっちゃいます。なるべく遠く(内側)から引けるようにするのです。「でもワイヤーが喰う溝に入らないのでは?」安心して下さいワイヤーは真下に引っ張られるより斜め横から引かれた方がよっぽど楽ちんですから。


DSC_0243
ワイヤーを取り付ける前にケーブルアジャスターは、縮めておきましょう。



DSC_0202
ケーブルは、既に工場で短く切られてしまってますので、インナーワイヤープライヤーは使えません。



DSC_0246
取付ボルトの後ろ側を回したワイヤーをノズルプライヤーでつまみます。クランクアームに手の甲を付け、こじるようにすると結構引けます。このままもう一方の手を使い六角レンチで締めれば一人で出来ますね。これでもかなりのテンションが掛けられます。


DSC_0254
更に、ワイヤーにテンションを掛けようとアジャストスクリューを緩めようとしますが元が共回りしてしまいます。


ここでまた一人でやれる画期的な方法。自分の趣味なのに奥様に手伝ってもらうわけには行きませんよね。

DSC_0273
先ず、左手で強制的にアームを倒します。



DSC_0255
浮き上がったケージとシートチューブの間に、すかさずカエルなどを挟み込みます。



DSC_0264
アームを押す手を放すと、


DSC_0265
挟まれたカエルは、たまらず目を赤く光らせました。



DSC_0256
カエルのお蔭でワイヤーに遊びが出ました。



DSC_0258
ワイヤーにはテンションが掛っておらず、しかも両手が使えます。テンション調整が出来たらカエルを外すのをお忘れなく。



DSC_0274
DSC_0275
フレームの個体差や年式によるクランクセットの違いでワイヤーがフレームと干渉する個体があります。



DSC_0276
DSC_0277
干渉するようであれば保護シールなどを張っておきましょう。



DSC_0248
格段に軽くなっているはず。一度試してみる価値ありですぞ!



DSC_0247

あれ? 今まで使ってなかったのに今度はトップ&ローでトリム操作しなきゃだめだな! そうなんですストローク量も確実に増えているのです。

次回はその辺を


DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する その2【橋輪Blog】

DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する その2

DSC_0211

昨日のリヤメカの調整に続き本題のフロントメカの調整をご説明しましょう。こちらもシマノのマニュアル通りに進めてしまうととんでもないことになって行きます。小径車ならではのノウハウがてんこ盛りであります。

DSC_0212
インナーリングにシフトした後、こちらのケーブルも一端外してしまいましょう。



DSC_0213
取付ボルトの下にピンが見えます。これコンバーターと言います。



DSC_0215
ケーブルはピンの後ろを通りボルトの手前から上へ出ていました。このボルトの脇にもワイヤーが喰う溝があります。


DSC_0225
次の項目にアシストボルトの調整が出てきますが、これいくら締めこんでもシートチューブに掠りもしませんから無視です。


DSC_0216
新品のフロントディレーラーにはオレンジのテープが貼ってあり、これに印刷された山形にチェーンリングの歯を合わせろとあります。


DSC_0217
マニュアルによるとケージと歯の間隔が1〜3mm。


DSC_0219
次に、ケージとチェーンリングの平行度を出します。その後アウターリングとケージ外側が面一になるよう Lo 側アジャストボルトで調整せよとあるがこれは、とりあえず無視。


DSC_0224
シマノ指定のフロントディレーラー取付高さにセットできました。ここでも手動(てどう)変速が役に立ちます。ロングアームならでは利点ですね。10速以前のフロントディレーラーでしたら硬くて動きません。それではアウターリングに手動で変速してみましょう。


DSC_0220
チェーンの上側がケージにぶつかりカタカタいっております。フロントディレーラーが後方に大きく傾くDAHONの宿命です。


DSC_0221
チェーンがケージと干渉しなくなるには、これほどフロントディレーラーを高い位置に持って行かねばなりません。



DSC_0229
次に、このTL-FD68 というツールを使います。



IMG_1726
完成車には付属しませんがフロントディレーラー単体で購入すると付いてくるゲージです。



IMG_1727
先ほどのピン(コンバーター)を入れ替え(ON / OFF)て、このフレームではどちら側にケーブルを通すか見極めるためのゲージです。


IMG_1728
上の図がコンバーターONで、下がOFF。



DSC_0231

エリートの場合このツールさえもフレームと干渉してしまいセット出来ないのです。例えセット出来たとしてもこのツールを使う際、アウターリングとケージ外側が面一になるよう調整しなさいとあるので、当てにはなりませんが・・・・・・

明日につづく、

DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する【橋輪Blog】

DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する

DSC_0186

2015 / 2016 年モデルのDAHON Mu Elite オーナーの方、フロント変速の操作が重いなと感じる方いませんか。11速モデルのフロントディレーラー Shimano 105 FD-5800 にちょっとだけ手を加えるだけで変速操作力を大幅に軽減できますよ。でもこれインチキなやり方なので自己責任で!

DSC_0209
高価な 105 ST-5800 のデュアルコントロールレバーを標準装備とするエリートですが、頚椎ヘルニアを患ってから握力が落ち込んだぼくにとって左変速がSORA より重いんじゃないか?てな疑問が湧いて来るわけですよ。


DSC_0187
新車の組み立て中なので、リヤ変速から先に調整しちゃいますね。リヤメカの調整もシマノのマニュアルにはないぼくオリジナルのやり方です。他のリヤディレーラーでも基本同じです。



DSC_0204
先ずは、トップギヤに変速しておきます。これ忘れるともう1回楽しみが増えることとなりますよ。



DSC_0206
次にケーブルアジャスターを目いっぱい縮めておきます。



IMG_1692
DAHON の工場で適当にアッセンブリーしてあるだけなので、シフトケーブルは一度外してしまいましょう。



IMG_1695
インナーケーブルが何処に挟まっていたのか見ておいてください。ケーブルが通る部分に溝が見えますね。



IMG_1698
白いマーキングもあります。取付けボルトの上側を通せとの指示です。



DSC_0189
ここから右手でクランクを回しつつ、ディレーラーを手で押し込みロー側に手動( ”しゅどう” ではなく ”てどう” )変速させるわけです。



DSC_0210
ちょっとガイドプーリーがロースプロケットより奥(左側)に行き過ぎてますね。



IMG_1705
この場合は、Lo 側ストップスクリューを締め込んで行きロースプロケットとガイドプーリーが一直線状に並ぶように調整します。おっとディレーラーを押し込む手は緩めないで下さいね。逆に行き足りない場合は緩めます。



DSC_0192
同じくクランクを回しながらディレーラーを押している力を緩めて行き、トップに変速します。



DSC_0191
今度は Hi 側 ストップスクリューでトップ側をアジャスト。



DSC_0193
DSC_0194
DSC_0195
DSC_0194
DSC_0193
Hi Lo の位置が決まったら、手動変速でローに押し込みディレーラーのリターンスプリングに任せトップに変速させるを繰り返し様子をみます。ハイとローの位置でギヤ鳴りがするようであれば、ストップスクリューを再調整します。


DSC_0201
ここで初めてケーブルをロック。なるたけ引っ張った状態で取付けて下さい。



IMG_1703
正しいケーブルの通し方です。



DSC_0203
トップの位置からシフトレバーを1クリック。



DSC_0205
クランクを回しても次のギヤへは上がって行かないでしょう。ケーブルのテンションが張れていないからです。



DSC_0206
クランクを回しながらアジャストスクリューを緩めて行くとケーブルが張って行き、やがて次のギヤに変速します。張りすぎるとシフトダウンの変速スピードは上がって行きますが、アップの際小さなギヤに落ちづらくなりますのでギヤ鳴りが出ない位置を探りましょう。


DSC_0207

最後に全てのスプロケットギヤの変速状態を確認して調整は完了です。ワイヤーを外した状態で行う手動(てどう)変速調整は、フルアウターを使うフォールディングバイクや年数の経ったバイクには、非常に有利な方法で、ディレーラーのパンタグラフの動きが渋かったり、リターンスプリングの張力が弱まっていたりすれば、シフトアップに支障が出ます。この状態で完璧に動き、ケーブルを繋いだ後に支障がでれば、アウターケーブルの取り回しが悪く、摺動抵抗が大きいか又はケーブルの錆び付き、その先はシフター自体の故障が考えられます。モールトンTSR のSRAM DD3 リヤディレーラーとのマッチングの悪さもこの方法で発見できました。


DSC_0208

長くなりましたので本題は、明日に、



DSC_6364

2017 DAHON Mu Elite もリキットブラックがラスト1台となっております。(レーシーレッドは、完売しました)

2017 DAHON Mu Elite







営業日カレンダー
2023年11月
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
2023年12月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
記事検索
Archives
  • ライブドアブログ