匠の作った巧みな工具
破損した8mm アタッチメントの代品が送られてきた。さて製品不良だったのかそれともそれなりの工具で強度不足なのか、もう一度トライしてみる。
アタッチメント先端のサイズ的にはピッタリ。ブッシュにセットした後にスピンドルを締め込み割がつぼまらぬよう広げる。
そしてあの重たいスライディングハンマーをセットしガンガン引くがまたしてもビクともしない。

前回は、この爪が耐えられずに引きちぎれたので違う方法を試みる。
M8 のボルトを用意。
今度はプーラーの先端を叩いて抜いてみる。ハンマーでボルトの先端をガンガン叩いてみたがダメ。これはまた壊すな。
木森さんに相談してみた。「DUブッシュだけどあれどんなプーラーで抜いてんの?」すると木森さん「あれなキモリってとこが作ってん」「高いけど在庫1本あるで〜」で届いたのがこちら。
荷物の中身はこれ。
別途注文したパーツ。こちらKS ブッシュで1個2.870円。以前と色が違うけど材質変えたのかな。
こちらがテフロン加工されたDUブッシュで1個800円。
木森製DUブッシュ抜取専用工具で、税別の24.000円也!

こちら10ピースのアタッチメントとスライディングハンマーが入って19.800円だったのに!
簡単な2ピース構造で叩くと音叉のように響くのは、きっちり焼き入れされている証拠。しかも何時も通り説明はない。
しばし眺める。
これどうやって加工したのだろうか?こんなきゃしゃな構造で壊れないのだろうか?
後ほど説明するが実際にブッシュに力を作用するのはこの部分だけ。
ではブッシュを入れてみよう。
スリットの入った「カリ」(いかんいかん木森さんの説明になるとどうも言葉が卑猥)の部分がつぼまりブッシュを通過。
そして叩き棒を挿入。
テーパーな先端は、スリットを広げ、
ここで一体化。なので実際に叩いた衝撃が伝わるのはこの部分だけと言うことになる。
このようにセットした後でもブッシュがスライド出来るぐらいだ。
それでは実際に装着してみよう。
先ず先端がつぼまりブッシュ内に入る。
ブッシュを通過した先端がパチンと広がる。
反対側から差し込んだ叩き棒が先端がつぼまらないように制御。
これで叩き棒にハンマーの一撃。
は〜良く考えてあるなー全く! これなら抜ける気がしてきた。
次回につづく、