2017年10月

KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その23)【橋輪Blog】

奥が深かった新型フロントディレーラー

FD-R9100 DURA-ACE、FD-R8000 ULTEGRA、FD-5801 105 シリーズ新型フロントディレーラーは、かなり奥が深かった。それでは、ちょこっとだけリヤディレーラーの調整に触れてから新型フロントディレーラーを見て行きましょう。これから新型コンポ組もうって方は必見ですぞ!

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シャドーとなった新型RD-R8000 リヤディレーラーですが調整方法は従来型と変わりません。



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トップとローの位置はチェーンを取り付ける前に設定していますので大幅な調整はいらないと思います。先ずは、トップ位置からシフターをダウン方向へ1クリック。


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クランキングしながら次のギヤに登るまでケーブル調整ボルトを緩めて行きます。



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まれに最大スプロケットへの変速が固く感じられる場合があります。



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チェーンを装着する前の調整では、ロー側スプロケとガイドプーリーの刃先同士を一直線に合わせていますので、シフターが最後の1クリックまで行かない状態になる場合があります。この時はLO アジャストスクリューを時計の針で10分ほど緩めて若干のオーバーストロークを作ってあげましょう。勿論作りすぎるとスポークの間に落ちてしまいます。

細かな解説はこちらで ⇒ こちら


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さて新型フロントディレーラーを見て行きましょう。



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リンクカバーに付いては、「もやい結びなフロントディレーラー」の行で説明しましたので、インナーケーブの張調整が出来るアジャストバレルを分解してみましょう。


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奥の黒い部品がアジャストバレルで手前がワイヤー取付ボルト。この二つは、ボルトを締め付けることで一体になる。


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右から刺さる六角レンチでワイヤー調整ボルトを締めこむとアジャストバレルを押す仕組み。



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アジャストバレルに締めこまれたワイヤーが回転し張を調整。



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外す必要もありませんが、ボルトも抜いてみます。



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雌ねじ部分に白いグリスが付いているように見えますが?



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何かポロッとプラスチック片が出てきました。



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グリスではなく部品だったのですね。ピンセットで元に戻します。




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緩み止めのナイロンナットの働きをさせていたんですね。テーブルの上で良かったです。バイクスタンドだったら完全に無くすどころかその存在すら知らないままでした。ま、ここまで外す人もいないと思いますが・・・・・

明日につづく、


【2018 FUJI 入荷情報】
本日、以下のモデルが入荷しました
BALLAD R ブリティッシュグリーン
BALLAD R シャンパンゴールド
HELION R ブラック
HELION R シャンパンゴールド

KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その22)【橋輪Blog】

カンパでシマノは動くのか?

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さーここで、I さんの KIMORI COLOSSUS HR 5号機に誠に勝手ではありますが、一つ実験に参加して頂きましょう。手前は、お馴染み S さんの DAHON Mu SLX です。レーコンカプレオ11速カセットに興味深々の S さん、カンパで動かせるのなら取り付けたいと希望。早速テストしてみました。さて結果は如何に?

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ブレーキレバーに DIA-COMPE GC07H を使用していましたが、つい最近カンパの ATHENA 11 Speed に変更しました。


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ブレーキレバーとしての機能しか持たせてありませんが、シルバーのレバーが気に入っているのと赤のブラケットカバーが付けたかっただけです。


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シフトは、シマノのバーコンで操作。せっかくブレーキレバーにシフター機能があるのなら使いたいという心境であります。



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リヤディレーラーは、マイクロシフトです。



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カセットは勿論トップ9T のカプレオ。



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カンパのケーブルもあったのですが、どうせ1回で捨ててしまうのなら沢山あるシマノのシフトケーブルでテスト。(これが後の祭りとなる)



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インナーケーブルはシフター下側より挿入。



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アウターケーブルを装着。



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2台一つに纏めるので長めのケーブルで。



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これを5号機のリヤディレーラーRD-R8000 へ繋ぐ。



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カプレオ9速カセットを10速105 のコンポで動かせた経験から、僅かな期待を込めて実験に臨んだが、結果は惨敗。全く同期しませんでした。Sさんシマノはカンパで動きません! それよりも大変だったのがこの後。カンパのシフターに取り付けたシマノのインナーケーブルが外せない。カンパはシマノに対しシフトケーブルの太鼓が僅かに細いんです。ただシフトダウンで引っ張る力で入ってしまうのです。樹脂製のラチェットパーツに固く入り込んだ太鼓を抜くのは至難の技で、最終的におっかなびっくりでシフターを分解。たかがシフトケーブル1本抜くのに1時間以上も格闘することに。

皆さーん、カンパにシマノのケーブルもあきまへん!


KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その21)【橋輪Blog】

カプレオトップ9T のいたずら

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突然10速からトップの11速へチェンジした所でチェーンがいきなりロック! 何が起きたんだ?

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チェーンが完全によじれた状態でロックしています。



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手で回しているだけなので傷は付いていませんが、ディレーラー取付ボルトのネジ山とチェーンのアウターリンクのシェイプしてある部分が、かみ合ってしまってます。流石トップ9T のカプレオですね。こんな狭いところに入り込むなんて。



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チェーンはディレイル(変速のための脱線)の際、こんなにも傾くんですよ。



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さて、ディレーラー取付ボルトをどれだけ抜け出せば面一になるのか?



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こいつの出番ですね。Sugino チェーンリングスペーサー。



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0.5mm 厚が3枚は入りそうです。



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んんん、3枚1.5mm で丁度面一になりました。



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今度は当たらないですね。



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もう一度トップ、ローの位置を再調整後に手動チェンジしてみましょう。



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良かった今度は問題無し。この手動変速テストは、重要です。シフターとの同期は分かりませんが、特にディレーラーのスプリング力だけでローからトップまで綺麗に変速するか見極めます。シフターの故障やワイヤーの摺動抵抗が無いわけですからディレーラー単体の故障やセッティング不良を判断することが出来ます。




KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その20)【橋輪Blog】

チェーンの長さの決定

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このシマノのディラーマニュアル何回読んでも理解出来ない。【1】の2リンク加えた長さにセットするってのは良いが【2】の1〜3リンク加えたって何!インナーリンク、アウターリンク同士が合っちゃってんだから奇数ってのは分かるけど1リンクと3リンクでは違い過ぎるよね。しかも1リンクでゴロ付が出たらもう2リンク加えなさいって切っちゃったチェーン繋ぐのかよっ!それにこのイラストのように右から来たチェーンと左から来たチェーンがぴったり合うなんて確率はそうそう無いと思うのだが。

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チェーンリングの位置は、チェーンが一番短くなる縦長の位置。




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左から来ているインナーリンクの穴に右から来ているインナーリンクのピンが届いていませんから、



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そこを含めて2リンクとは言えませんね。




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カットするピンはここ。



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CN-HG701-11 に付属するクイックリンクを使いますからクイックリンクが1リンク、右となりのインナーリンクが1リンク、そしてアウターリンクが0.8リンクの2.8リンク加えた事になります。



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アウタートップでプーリーの位置もいいですね。



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クイックリンクをセット。



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まだ前後とも手動チェンジですが動かしてみましょう。



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カセットを最大スプロケットに変速してみます。



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流石は28T、スプロケットとガイドプーリーの間にチェーンが挟まれゴロゴロしています。



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RD-R8000 の対応スプロケットは、11-25〜11-30T。キャパシティーオーバーはしていないはずです。今6速で最大にケージが下がっています。これをGSロングケージにしたら地面にヒット間違いなしですね。



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チェーンテンションを上げてやります。P テンションボルト(B テンションではない)を締め込んで行きます。



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離れて来ましたね。




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次にインナー、トップに変速。



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最小ギヤ同士でチェーンテンションが保たれているか確認します。いいですね。これ1リンクでやったら絶対足りなかったよ。



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更にケーブルの抵抗が無いこの状態で何度か手動変速して確認します。これ大事です。




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すると突然10速からトップの11速へチェンジした所でチェーンがいきなりロック!

何が起きた?


KIMORI COLOSSUS HR 5号機(その19)【橋輪Blog】

楕円チェーンリングでチェーンの長さは変わるのか?

さて、フロントディレーラーの調整は、チェーンが無ければインナー側のスタート位置が決まりません。初めにチェーンを組付けますが、長さの調整はフロントアウターリングで行いますよね。でも今フロントディレーラーにワイヤーが繋がってませんからフロントディレーラーは、インナーに居ます。旧タイプであればアウター位置までストッパーボルトで出しちゃうって手もあるのですが、新型ではやらない方が良いです。(アームも削れるし、最悪イモネジがズッコケます)そこで・・・・・・

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何でもいいんです。



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ケージをアウター側まで引っ張り、そこに挟み込むのです。カエルは可哀そうって意見からやめました。これでフロントディレーラーはアウターにシフトしたままです。



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最大スプロケットが27T 以下でしたらフロントアウター、リヤ最少でプーリーにチェーンを掛け、ガイドプーリーとテンションプーリーが一直線上になるようチェーンの長さを調整します。


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今回最大が28T ですので MTB 方式の「大大+2リンク」(アウターと最大スプロケットでケージは通さずのプラス2リンク)


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最近シマノは、こんな言い回しを始めました。「1〜3リンクを加えた長さにセットします」って訳わかりません。



楕円だけど丁数は同じだからチェーンの長さは変わらないのでは?

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先ずは最も扁平率の高い部分を進行方向前に持ってきます。



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三つ目のピンとほぼ一致してますね。



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今度は一番低い部分を前に、



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ピン半分ぐらい短くなりました。



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変わるんですよ。チェーンリング右半分にチェーンが掛ってますから、上が大二つに小一つ、下が大一つに小二つですから。

明日につづく、

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