2012年10月

ロンスイ取付編 その3 KIMORI プロジェクト 21 【橋輪Blog】

ロンスイ取付編 その3 KIMORI プロジェクト 21

メッキモリは大変だ!


ここで問題発生! アルミカラーが入って行かない

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奥がオリジナルで中に入っているアルミカラーが圧入すること無く、ここまで入るには意味がある手前がロンスイだが入りが浅い。

「ぼくのCOLOSSUS をメッキで作りたい」と言ったとき、木森さんが嫌がったのはこの事だったのか !

キモリはクリアランスの塊で出来ている。塗装する場合こうゆう部分は全てマスキングしている。
しかしメッキではマスキングができないために中まで入り込んでしまうのだ。
    
内径を”さらう”にしろストレートリーマーなる道具はうちには無い

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オリジナルの内径を測ってみたら8mmジヤスト

ドリルのキリがドンピシャだ!  


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これでなんとかクリアーできた


キモリは親切 ! 
この機構は全てのフロントセクションでも使われています

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アルミカラーは、プッシュロッドに圧入されつつエラストマーブロック内のベアリングに入りますが、乗っけから圧入が始まってしまうと、その奥のプレーンベアリングの穴にピッタリ合わせるのは至難の業。
ボルトナットで圧入していきますが、、穴がずれた状態で力任せに締め付けるとアルミカラーが潰れる可能性があります。


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アルミカラーの先端に注目
上部が先細りになっているのがお分かりだろうか。この部分は圧入されないため飛び出し、ガイドとなって奥のプレーンベアリングに導くのであります。その下の1本筋はグリス溜りの溝。


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アルミカラーのネジ穴より細いM5 のボルトナットで圧入していきますが、先ほどの機構により迷うことなく作業できます。最後のボルトナットでの固定は分解で述べた通りです。


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プッシュロットエンドにピロボールを取り付けますがナイロンナットの向きが通常の使い方と反対ですね。
これは、大きな力が架かったときにナイロンが潰れて力を逃がし、ネジ部の”せん断”を防止する狙いがあるそうです。


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ピロボールでスイングアームとプッシュロットを連結させます。



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ピロボールは傾くことなく一番動ける位置でで固定。



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これにてロンスイ取り付け作業終了。


実に楽しい作業が終了した

KIMORI プロジェクトで長々と書いてきましたが、アッセンブリーされたCOLOSSUS に乗るののも楽しい、眺めるのも楽しい、しかしCOLOSSUS を”いじる”ことはもっと楽しい。

外見からすると取っ付きにくそうなシャーシだが、設計の良さから「機械いじりが好き」なレベルで分解組立てができてしまう。

そんなメカ好きがCOLOSSUS に触れるときのサービスマニュアルになってくれればとの思いで綴っています。


なんてカッコつ付けてる場合ではない
明日はサイクルモードの会場幕張メッセに搬入だ !

つづく

ロンスイ取付編 その2 KIMORI プロジェクト 20 【橋輪Blog】

ロンスイ取付編 その2 KIMORI プロジェクト 20


取付にあたりちょっと下処理を

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リヤアームのピロボール取付穴にタップを通しておく。
メッキも塗装と同じなので、流石にM5の穴には入り込んでしまう。



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出来上がったロンスイのピポット部にブラスブッシュを圧入しグリスを塗布して取り付けます。



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「中空ピポットボルトにも秘密がある」と書いたが、説明しよう。

BBからリヤアーム取付の為に生えている二つのフランジは、手前が穴で向こう側(チェーンリング側)には雌ネジが切ってあります。

ピポットボルトは、写真の位置までブラスブッシュの存在を感じながら手で押し込むことが出来ます。どん付に当たったところがフランジの雌ネジ。

ここからピポットボルトをねじ込んでいきますが、一山二山進むまでは、軽く回りますがその後は取り外す時に使ったアレーンキーで回さないと抵抗が多くて進みません。

ピポットボルトとブラスブッシュはベアリングとなって働き、向こう側のフランジとはネジで固定されます。
このままだと、完全に締めきっても手前側のフランジにガタが出ちゃいますよね。

そこでピポットボルトのフランジに架かる首下の部分だけを0.00何mm?太くして、ネジが一山二山架かったところから、ネジの進みによる圧入が始まるようになっているんです。凄いでしょう。


(画像クリックで拡大)
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フランジ部は塗装前にマスキングされています。



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最終的にピポットボルトはアヘットステムのプリロード調整の様に、ガタが無く若干の抵抗を掛けたあたりで止め、チェーンリング側のスペシャルナットにロックタイトを塗布してロックします。




エラストマーのブロックにプッシュロッドを繋ぐ

ここで問題発生! アルミカラーが入って行かない

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大ピンチ!・・・・・間に合うのか?

明日につづく

ロンスイ取付編 KIMORI プロジェクト 19 【橋輪Blog】

ロンスイ取付編 KIMORI プロジェクト 19

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まずはKIMORI  COLOSSUS をひっくり返します。



プッシュロッド(シートステー)とダンパーユニットを切り離す

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エラストマーのブロックとプッシュロッドを分離するのに必要なキモリお手製のSST。(特殊工具)


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スライディングハンマーの要領でアルミカラーを引っ張り出す。


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アルミカラーにはM6 のネジが切ってあり、この様な形で出てきます。


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アルミカラー(中央)は、プッシュロッド(下)に圧入されつつエラストマーブロック内のベアリングに入りますが、そのプレーンベアリングがホワイトメタルにテフロン加工されたもので、凄くいい感触(ちょっと”やらしい”感触・・・木森さんが絡むとすぐエッチな方向にいくが?・・・ん、いい表現だ)で回転方向とスラストを保持しています。最終的にはボルトナット(上)で固定しますが、プッシュロッドが開かないように制限しているだけなので締付すぎは厳禁です。(故にウレタンワッシャーにナイロンナット)


スイングアームの取り外し

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予めチェーンリング側のスペシャルナットを外してからピポットボルトの頭にアレーンキーを掛けて緩めていきます。ここもブラスブッシュにプリロードを掛けているだけなので軽く緩みます。



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ネジ山が過ぎたところからは手で引き抜けます。



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どうです、この精度。ブラスブッシュがちょっとしか架かってないのに自然落下せず、スムーズに動く。



KIMORI を買うとこんなものが付いてくる

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保証書(しかも2年)と取説以外にフレームをアッセンブリーした後に常盤の上でアライメントを測定した検査証。精度への拘りと自信の証だ。



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フロントのダンパーユニットしかり、これらのパーツを全て1から作り出しているところがキモリフレームの凄いところ。市販の部品といえばボルトナットの類、ピロボール、オイルシールにエアバルブ位のもんだろう。



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チェーンリング側のスペシャルナットとアルミ中空ピポットボルト。ネジ山の精度が抜群で、けしてシャラシャラとは回らず、軽いセルフロックナットのようにニュルニュル回る。中空ピポットボルトにも秘密がある。




さてロンスイにすると、どれだけ重量が嵩むのか?

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オリジナルのリヤアーム:560g


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ロンスイはスケールのキャパオーバーなので二つに分けて計ります
スイングアーム:722g

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プッシュロット:308g

ロンスイ合計1030g TOTAL 469g の増加・・・・・なるほど


明日、火曜定休日は藤井氏の出番の予定でしたが、サイクルモード搬入まで後二日。休み返上で組み立てねば。

ということで明日につづく

ロンスイが出来上がってきました KIMORI プロジェクト18 【橋輪Blog】

ロンスイが出来上がってきました KIMORI プロジェクト 18

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普通に見えてきたスイングアーム(チェーンステー)。世の自転車がみんな先細りのパイプを使ったこの形状にしてある。最もシンプルで強度を持ち、いかに軽量で製作できることを後で知る。



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このフロントフォークをそのままリヤアームに出来ないかと考えた


ぼくのリクエストに応えKIMORI の技術の推移を結集した作品が届いた

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hasirin スペシャル・ロンスイ



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ぼくが書いたスケッチと寸法は一緒だが何やら補強が?



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ロンスイ前半にクロスに取られたパイプは

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メインフレームにある左右非対称のキモリお得意のクロスメンバーと同じ。




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後半、縦に取られた補強も左右非対称。意図はあるのだろうが、「最後パイプが足りなくなった訳ではないっすよね」  左右非対称好きですよね〜 SS か KH か・・・ Kawasaki かっ?



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プッシュロッド(シートステー)にも斜めの補強が、もしかしてKIMORI K


しかも「強度的に10mm パイプじゃあかんかも、14mmはないとな」って言ってたのにリクエスト通りの10mmだ!そのための補強だったのか・・・・・やってくれるね木森さん!



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「メッキのエンドはクイックが滑る」にも対処してくれたようでローレットがけでギザギザを付けてくれました。



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ほら、フロントフォークと全く同じ構造でしょ。



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これを、こう持ってくるわけよ。


ばらしに入る前にCOLOSSUS の身体測定を

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リヤ・センター : 345mm

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ホイールベース : 828mm

こんなにも軸距離が短いのに、あの直進安定性はどこから生まれてくるんだろう。

さてロンスイですが、一昔前キムタクがドラマで乗り回していたロンスイバイク、あの一世を風靡し「YAMAHA TW200 改」を思い浮かべる人は多いと思いますが・・・

こんな競技もあるんです



アメリカでは大昔からこんなことやってんですよ
ハーレーダビットソンやインディアンに”ロンスイ”付けて

酔った勢いで考えた事 KIMORI プロジェクト 17 【橋輪Blog】

KIMORI COLOSSUS hasirin ロンスイ スペシャル

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斬新かつ強烈なインパクトのフレームワークを持つキモリ コロッサス。が故にリヤアームが普通に見えてきた。

そこで考え付いたのがフロントフォークをそのままリヤアームとして使えないだろうか?

シートチューブを除く全てのパイプを10mmで統一したら、もっとサイエンスチックなスペースフレームになるんじゃないか?

フロントセンター・リヤセンターを極限まで詰めたキモリフレームだが、ロングホイールベースのキモリも見てみたい。

そうだ、どうせやるなら超ロンスイ(ロングスイングアーム)で行こう!
 

早速、木森さんにメールしてみた


2012 / 02 / 26

また製作依頼です。(そんなもん絶対作らねーて言われそうですが?)
だいたい酔っ払って考え付いたことって、翌朝冷静になると「なにバカなことを」と思うものですが今回はスケッチ書いちゃいました。

製作依頼はCOLOSSUSのリヤアーム(hasirin スペシャル・ロンスイ)

趣旨は、

〇多靴つ強烈なインパクトのフレームワークが故にリヤアームが普通に見えてきた。

▲掘璽肇船紂璽屬鮟く全てのパイプを10mmで統一したい。

ジオメトリーは全く無視して(ごめんなさい)ショーカー(故に500mm)に徹してみたい。

い燭世笋辰討澆燭ぁ

以上です。

ご相談に乗って頂けるでしょうか。?

ラフスケッチFAXしておきます。


橋 輪 (はしりん)

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ぼくが方眼紙に書いたラフスケッチ(画像クリックで拡大)


木森さんからの返信

過去に 考えていた事 あります。。
おそらく 問題なく つくれます。
ブレーキも 下に付ける 細身のタイプなら大丈夫と 思います。
僕も 作ってみたいと 思っていました。。
んが。。

強度は よくわかりません。
それと シートステーが たわむ。。( 超ロンスイなので。)
このあたり ちょいと テストしながら 考えます。

納期は 出来たとき。。。激汗。。。
になるかと。。。。

いっつも たのしげな お仕事 ありがとさんです。。

木森


てな具合で「長い目で行きましょう」的な展開だったのですが、夏に木森さんと藤井氏3人で飲んだ席でこの話題で大盛り上がり。

木森さんが「よし今年のCYCLE MODE に展示して、みんなの度胆を抜いてやろう」などと言い出す始末。
これも酔った勢いか・・・?


しばらくして、「木森さん本当に間に合うんですか?メッキ屋さんも1週間かかるし。」

今、図面引いてるけど強度的に10mm パイプじゃあかんかも、14mmはないとな。



2012 / 10 / 24

本日、出荷しました。組み付け宜しくたのんます。

木森


超ギリや!


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