BS MOULTON フロントサスペンション修理依頼(その7)

ヘットパーツ規格に最大の誤算が発覚。オーバーサイズではなく、スーパーオーバーサイズであった。

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左のヘッドパーツが、持込の TANGE スレッド1インチ JIS で、右が在庫にあった TANGE FL270 1 1/8 JIS オーバーサイズ。


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さて組み込もうと思ったらロアーが小さいぞ!



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寸法を書き出してみた。



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1インチが、27.0 で、1 1/8 が、30.0、BS-M は、33.0だった。



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CANE CREEK の HEAD SET SIZE GIDE を見ると33.0は、1 1/4 で、オーバーサイズより大きいスーパーオーバーサイズだった。何か大きいなとは思っていたがテーパードヘッドチューブだから違和感なかった。


ブリヂストンサイクルに問合せしてみたが、ヘットパーツは、在庫なし。TANGESEIKI パッセージの品番だったようだ。ちなみに TANGESEIKI にも問い合わせたが廃版だという。1 1/4 は、現在殆ど作らてていない。やるとすれば、クリスキングのスレッドレスかな。でも35.000円以上もするヘットパーツのロアーだけ使うってのも何なので、しょぼいパーツだが再利用することに。

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磨いてみた。



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ボールが当たる部分に多少の傷は残るものの使えない範囲ではない。



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せっかく外したクラウンレースを元に戻すが、うちにあるレースインストゥーラーがオーバーサイズまでしか対応していない。


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これ入らねーな。



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そこでベスパ屋に GO 。ベスパのフォークコラム用工具がピッタリだった。



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むなしく下ワンを戻します。



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上ワンは、TANGE の新品だが、これ全然圧入できない。



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外径を測ってみると29.98mm。



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元々付いていたやつは、29.93mm。0.05mm ぐらい行けそうだけど?



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最初の入りが全然違う。BS-M のヘッドパイプは、ものすごく肉厚だ。広がるゆとりが全然ないのだろう。ここは、無理せずアッパーも再利用する。


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こちらも磨いてみた。



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すんなりと圧入できた。



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何か振出しに戻った感じで疲労感だけが残った。おそらくこの TANGE 製と思われるしょぼいヘットパーツじゃないと圧入できないのかもしれない。

次回につづく、