KIMORI COLOSSUS ディスク計画(その18)

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KIMORI ファクトリーからサスペンションフォークが戻ってきた。オイル漏れの原因なんですけど、オイルシールの下に O リングが入っていて、アウターチューブの内側にその溝が掘ってあるんですよ。そこに加工した際の小さな切粉が残っていたんだって。ハンドメイドならではのミスだったようです。

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フォークを組んで行きます。



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元々ついていたボルトより少し長い 5mm 全ネジボルト、ナットを用意。



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アルミブロックに圧入されているのが、DU ブッシュで、側面内面は、黒いテフロン加工が施されているプレーンベアリングです。


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これがスルっと入って滑っているわけです。



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でもって KIMORI の凄いところが、この軸、微妙に先細りになってるんです。



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これフレーム側では圧入となるんですが、



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いきなり圧入が始まるのではなく、



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ここまでは、指で押せば入っちゃうんです。そしてここから圧入が始まるんですよ。てことは、この時点でもう相手方の DU ブッシュに首突っ込んでるってこと。


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六角レンチで引っ掛けておいて、



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ロワーアームのピロボール(大)と繋ぎます。



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そして軸を挿入。



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実際は、この状態ですから始めから圧入が開始されたら軸が DU ブッシュにピッタリ一致してるかなんて判断できないんです。少しでもずれている状態から圧入すれば「あれ硬くなったけど入って行かないな」なんて思った時には、DU ブッシュ側面にキズが出来てますね。しかもこの軸は全部で10か所もあります。これが誰が組んでも簡単正確に組付けられる理由なんです。


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全ネジ片側には、ナイロンダブルナット。



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ここまで圧入出来ました。



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更に締め込んで完全に圧入します。



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これでフレームに対してアルミブロックの回転運動が成立している状態。



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ただ大きな力が加わった時にこのフレームが開かないように、



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ボルトナットで制御しているんですよ。ナイロンワッシャー、平ワッシャーの順ね。



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フレームが開くのを制御してるだけなので、ここはナイロンナットが止まったところでストップし、締め込まない。


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サスペンションフォークの取り付け完了。



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はい元に戻りました。お騒がせを致しました!

次回につづく、