モーションレスエンドについて

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アルミフレームでは、まずないんですが、何かブレーキ擦ってるなと思ったらリヤエンドがずれてたってこと。これを解消してくれたのがキモリ特許のモーションレスエンドなんです。

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下のリヤアームは、KIMORI オリジナル20インチ用です。



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Motionles-end(特許取得)。耳のような形に秘密あり。



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それでは見比べてみましょう。



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微妙な違いでクイックを付けていたら分からないほどです。



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この20インチオリジナルリヤアームをメッキ加工した時から始まった。



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ごく普通のリヤエンドですが、メッキを掛けると非常に滑りやすくなります。



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毎回ずれるのでクイックをかなり強く締めてました。クロモリにメッキですがクイックが噛みついた跡が若干見れますね。


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こちらぼくの COLOSSUS HR プロトタイプリヤアーム。



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このプロトでは、木森さんが滑り止めのローレット加工をしてくれました。この加工を施している時にモーションレスエンドのアイディアが浮かんだそうです。


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20インチオリジナルリヤアームで説明します。



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今、10mm シャフトにエンドが乗っている状態。



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ロースプロケットを青で書き込みました。



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赤のチェーンを掛けます。



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はい、思い切り漕いでください。



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ハブは、前方に引っ張られますが、



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スプロケットからシャフトまでの落差がありますからハブを下に押し出す力が働きます。



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見事にエンドの開いた方に力が掛かるわけです。



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左側にはチェーンがありませんのでこのモーメントは働きません。よってホイールのセンターがずれブレーキが引きずり始めるのです。


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もう一度モーションレスエンドを観察してみましょう。



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この角度だとよく見えますね。耳が10mm シャフトを包み込んでいます。


なのでモーションレスエンドでは、クイックを開放したままでも走れちゃうんですよ。ハブベアリングにも余計なストレス掛けないしね。全てのスポーツ自転車に採用してほしいです。コロッサスフレームには、こんなギミックが満載なのであります。

明日につづく、