MOULTON TSR-9 SP 初期整備の依頼(その6)

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さて分厚い塗装を剥がしたフランジ内々は痩せてきて今度は、スピンドルがスカスカです。どのくらいの隙間かシックネスゲージで測ってみましょう。

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これくらいか、



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0.5mm です。



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今度は、スピンドルを入れて仮組します。



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ラバーコーンもセット。



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ピポットボルトは、ネジ山が掛かってるくらい。そしてメインフレームよりリヤアームを手前に引き寄せます。


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シックネスゲージでフランジとブラスブッシュの隙間を測定します。(その5)で述べたように下側は、半月状に塗装が残っているので測れませんので両サイドに差し込みます。


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両サイドは、少しきついですが、



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上方は、スッパっと入りました。



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隙間は、0.5mm です。てことは、フランジが少し上方に開いているってことですが、今回修正せず無視します。(少し勉強した)(上方に開いていた方がシムを張り付けたままセットしやすい)


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精密シムリングのストック。



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測定通りであれば、スピンドル外径のシム(右側)で0.5mm を作りブッシュ側0.8mm でぴったりですが、


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平行度の出たフランジに複数のシムを挟み込むのは大変なんです。



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そこで内径8mm 外径19mm のスピンドルもブッシュも両方カバーできる0.2mm 厚のシム2枚で0.4mm とします。


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スピンドルをセットします。



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当然0.1mm の隙間が出来ますが、この方がセットしやすく、セットした後ピポットボルトを締め込めば(締め込んだ時だけ)両側0.05mm づつ修正され平行度が出るとの目論見。


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このセットでもう一度仮組します。



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ピポットボルトをガチで本締めします。今ピポットボルトとフランジ、シム、スピンドルが一体になった状態。


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ブラスブッシュの中をスピンドルが滑っている状態ですので軸方向に隙間分動けます。



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勿論スイングアームも上下にスルスル動けます。



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このフランジが修正された状態でリヤアームを引き寄せます。



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フランジとブッシュのクリアランスは、0.3mm。これ新たに考え出した方法です。グットアイディアでしょ!


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ブッシュ側は、0.3mm シム1枚で済みます。



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グリスで張り付けます。



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全然セットしやすいですね。



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それでも0.2mm シムが1枚はみ出てきました。マイナスドライバーで押し込みます。



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ピポットボルトを本締め。



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さてリヤアームの動きは如何に?



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スタンド、リヤキャリパー、リヤディレーラー、チェーンなどの重量物が付けたままなので自然落下してきますが、空荷だったら落ちてこないほどにフリクションが掛かっています。ガタがゼロでスムースな動きのベストセッティングとなりました。この作業も回を重ねるたびに多少は上達してきます。

明日は、完成納車編を