本日は、ちと忙しかったのでバックナンバーより(その2)

昨日の続きが気になるって問い合わせが沢山来まして(本当は誰も読んでない)その2をどうぞ!


前回の記事では、「船長のHR-1 フレームは、この後、BB 取付けのため愛知にあるジェットエンジンのタービン軸受け製作所へと送られることとなる」てな件で終ったが、その会社である近藤機械製作所(GOKISO)の展示会に行ってきました。

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決して大きなブースではありませんでしたが、大変興味ある内容が詰まった展示でした。中央右に背を向けるのが代表の近藤さん。



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これが噂のGKISOハブ。右のシルバーのハブが第一号のプロトタイプだそうだ。



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GOKISO 完組カーボンホイールの新たなラインナップGD₂(ジーディースクエアー)。ハブも含め決して軽くはないホイールだが、22%以内の勾配であれば、確実に効率が上がるそうだ。



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リムのワイド化とビードのフックに拘りがあるようだ。



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これが一般的なフック部。



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タイヤのビードの形に完全に一致するよう機械研磨されている。



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ほらねと力説を受けた。



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やはりワイド化はトレンドのようだ。



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リムテープの代わりにスポーク穴一つ一つに嵌め込む樹脂製のベロプラグ(1.000税別)これにもノウハウがあった。これに変えると僅かながらの軽量化になるのかな位の認識しかなかったが、GOKISO オリジナルリムとベロプラグの組み合わせだと殆どチューブにダメージが見られない。例えばどんなに丈夫なリムテープでもタイヤに大きな荷重や衝撃が掛かった祭、スポーク穴部分が膨らむそうだ。これが24ホールもあれば、かなりの圧力がリム本体内に逃げるそうだ。これにより、リム打ちパンクの防止にもなるってこと。初耳でした。


このカットモデルを手に取って見てみたかった

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ハブのフローティング構造が良く分かる。



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ベアリングのボールも通常約4mmのものを半分の2mm としている。



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フリーラチェットの爪が見える。



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シマノ、カンパなどのフリーが並ぶ中、スバ抜けて静かでスムースな回転であった。



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4っの爪が12時6時と3時9時で交互に噛み、92ノッチを実現している。これは最早、ワンウェーローラークラッチの域である。


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これがGOKISO フラックシップのチタンスーパークライマー。
前後セットでなんと702.000円也。



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近藤社長の話を聞いている間、ずーと回り続けていたGOKISO ホイール。ちなみに社長の話は長い。



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こちらが船長のKIMORI COLOSSUS HR に組み込もうとしているGOKISO BB。現在モニター販売中で80.000円也。チタンスーパークライマーハブのとてつもない価格と比べると安いと錯覚してしまうが8万円もするBBなんて見たことも聞いたこともない。船長のBB いつ出来上がるのかと聞いたところ専用の精密工作機械が1機しかなく、出来上がり次第のご連絡だそうだ。かなり遅れてます。


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ジェットエンジンメーカーRolls-Royce社の認定を取得とある。



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昨日の件だが、このエンジンの写真を見て頂きたい。エンジンナセルから覗くファンブレードの角度から左に回らなければ空気を吸い込まないことが解る。アメリカのプラット&ホイットニーなどに代表される世界中のジェットエンジンは、正面から見て反時計回りに回転するが、伝統を重んじるイギリスロールスロイス社は、反対の時計回りなんですよ。(近藤さん)「それは知りませんでした、お詳しいですね」と余計なこと言ってしまったが、軸受けだからどちらに回っても一緒か。

自慢!