OX PECO の SRAM i-3 変速不良

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2020年に自転車部門から撤退したオーエックスエンジニアリング。その生産中止となった PECO の変速不良の修理依頼がきました。変速機は、SRAM の内装3段変速 i-3。シフター,任蓮普通に駆動できるが、◆↓にシフトするとハブがロックしてしまう症状。ネット検索でマニュアル的なものを探してみたが SRAM の PDF で車体への取り付け取外しが出てきただけで、内部のオーバーホールに関するものは見つけるに至らなかった。恐る恐る分解してみることに。

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大まかに洗浄してから分解開始。



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油にまみれていたスプロケット周りは、C クリップで固定されていたのが分かった。



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先ず手で外せるものから。ダストカバーとベアリングリテーナー。



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ハブシェルを覗き込むと奥と中央にフリーの爪が掛かるギザギザが。



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フリーラチェットの爪の上部、アクスルからサークリップを外す。



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回り止め付のスラストワッシャーを抜くと、



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スプリングの力で押し上げられる感じ。



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何か見えてきたぞ。三つのギヤが噛み合うプラネタリギヤ(遊星歯車)だ。



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何か仕組まれたスプリングがピョ〜ンと飛び出してくるんじゃないかとおっかなびっくり引き抜いてみる。映画 THE ROCK で弾頭からチップを抜き取るため VX GAS の数珠玉を取り出すニコラス・ケイジの気分。


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爆発することなくプラネタリギヤユニット(勝手に命名)を取り出せた。



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中には、スラストワッシャーが1枚。



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取り外したプラネタリギヤユニットの裏にもラチェットが。



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どうやらこの奥にも爪が仕込んであるようだが、この先は一先ず置いておく。



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ここまでの構造を把握するべく部品を洗浄する。



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三つの遊星歯車は減速装置で、フリーの爪はハブシェルの奥に見えたラチェットに噛む。これを保持する鋼線製のリターンスプリングリングも異常なし。


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最後に出てきたスラストワッシャーだが、洗浄してみると表裏で形状が違う。



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部品の当たりを見ると向きは、こうだ。



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この辺は、写真が大事。



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次にプラネタリギヤハウジング(これも勝手に命名)を抜きに掛かる。何の抵抗もなく持ち上がってくるその下には?


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何か落ちてる!



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細かいスプリング状のエキスパンダスプリングが切れフリーの爪が脱落していた。



現状が見えたところで今夜はここまで。

明日につづく、