SAITO エンジンのプロフェッサー A 氏に会いに

今夜は、社長室より。一昨日火曜の定休日(第一なので火・水連休)は、勿論飛行場へ。数日前オイル漏れでエンジンメーカーへ送った SAITO FG-40 は、オイル漏れ修理に加えてバルブクリアランス調整、テストベンチにて1時間の運転と調整を受け戻ってきた。今日は、完璧なフライトになるだろうと喜び勇んでプロペラフィリップ。

でも調子がなんかイマイチ?ってか全然ダメじゃん。メーカーで調整されたキャブのニードルをマニュアル通りの基準値に戻し最高回転は、6900 rpm でアイドリングは 1700 rpm。これで Hi ニードルは決まり。Lo も文句ないアイドリングを保っている。だがフルスロットルから最スローにスティックを下げても3000 rpm 付近で維持してしまい15秒数えてから初めて1700 rpm に落ちる症状が続く。これでは着陸進入はできてもランウェイエンドまで浮き続け着陸できないだろう。

Lo ニードル調整と戦うこと2時間。一向に改善は認められない。何故こんなほぼ無風の良い天気に永遠とエンジン調整なんかしてるんだろう。2:30 こんな日に1回ぐらいは飛びたいと強行してテイクオフ。タイマーが8分を知らせる頃いきなり横風が吹き始めた。さー問題の着陸だ。絶対伸びるのは分かっていたので低めに進入。相変わらず最スローにはならない。すると横風にテールが押され機は斜めにスライド。完全なサイドスリップ状態での進入。(サイドスリップ進入などと高度なテクニックは持ち合わせてないが結果そうなった)ランウェイ半ばを過ぎたころ丁度15秒が経過したのかエンジンがアイドルとなりタイヤが接地した。

見物人がいたのならば「素晴らし横風着陸の操縦ですね」と褒められたであろう。もしサイドスリップ状態で最スローにしていたら即座に失速していたはずだ。本来サイドスリップ着陸のセオリーは、スリップさせながらエンジンパワーを残しつつランウェイに進入。タッチダウン寸前で機速が落ちたところでラダーで直進させ同時にエンジン最スローで接地。これが結果オートマチックで出来てしまったのであります。(もし無風だったらランウェイエンドまでオーバーランして突っ込んでいたであろう)

帰宅しメーカーが完璧に調整してこれだもん、ぼくなんかがやってもこれ以上に良くなるわけがない。このエンジンお蔵入りかとふさぎ込んでいたところ、ある方が脳裏に浮かんだ。SAITO エンジンのプロフェッサー A 氏だ。A 氏とは、15年ほど前になるか Yak という機体が元で知り合いとなった。面識はないのだが、最近 Facebook で友達になっている。恐る恐る電話してみると淡々とエンジンの症状を聞いてくる。まるでお医者さんの問診だ。「それでは明日1:00 飛行場で」と今日の明日で、ぼくのわがままに付き合ってくれるという。てなわけで千葉県印旛沼湖畔にある千葉フライングクラブへと向かったのであります。


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ここが印旛沼湖畔にある千葉フライングクラブの飛行場。素晴らしいロケーションである。



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会則が掲げられた看板。甲高い音が出る2サイクルガソリンエンジンの飛行は禁止のようだ。



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何とランウェイ中央から沼に向かって桟橋が作られており水上機やボートも楽しめるようだ。



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そして A 氏登場。「初めましてよろしくお願いします」と燃料(人間の)入った手見上げを渡すと「そんなのいいのに」と握手を交わして頂いた。「ワルブロキャブレターとの付き合いは浅くはないのですが、4ストローク専用のやつは初めてでどう対処したらいいやらで」「Hi と Lo が密接に関わってるからね。早速調整してみましょうか」と自作のニードルドライバーで調整開始。


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すると模型エンジンの調整セオリーを覆す見たことも聞いたこともない手法で、ものの5分でこのエンジンを完璧に仕上げたではないか!何このオッサン神? 魔術師?


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「調子よくなって良かったですね橋本さん」と記念写真をパシャ。A 氏は、燃料タンクの配管についてもアドバイスをくれた。


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帰宅後、先生のアドバイスに従いエンジンを下ろしてチュービングを見直した。



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これは A 氏が「記念に一枚いいですか」と撮影し後に Facebook にアップされた写真だ。絶好調になった SAITO FG-40 に微笑みを隠せない自分がいる。

本当にありがとうございました!あなたは神です!