DAHON K3 フリーホイール不具合について(その3)
この記事を書いている間に6台目の不具合が出てしまいました。完全走行不能となり近所だったのでラジコンカー緊急出動で回収に当たりました。
現場に到着。如何にも走り込みそうな K3 ですね。
フリーは、たまに引っかからないなんてレベルではなくクランク正回転で全くフリーの完全走行不能状態。
A さんこの日は、茨城の筑波山へアタック。走行距離は、150.11km でした。違和感は、何時もならば右クランク時計で言うと2時にセットしてから漕ぎ出しますが、3時まで落ちてから駆動が掛かるようになってきたそうです。その後ここで飲み物休憩の後、走行不能に。
実は、K3 のフリーは、GOKISO ハブに匹敵するぐらいノッチ数が細かい!
ラチェットの山数は、29山。何だ大したことねーじゃん?と思いきや。
29山に対して爪が3本ってとこがミソ。
70万円以上する GOKISO スーパークライマーハブは、ラチェットが46山ですが、爪が4個あります。今対角線上の上下にある A の爪がラチェットに掛かっています。
そして左右にある B の爪は、ラチェット斜面でスタンバっています。A が次の山の斜面を登りきる前に B が掛かりますから A B A B・・・・と等間隔で交互に掛かっていくので46山×2(AB)=92ノッチとなります。
次に K3 ですが、ラチェット29山は、爪三つで割り切れません。爪と爪の間隔は、120°でこの間9.6666・・・山となってしまいますね。計算上は、一つの爪しか掛からないことになりますから先ほどの GOKISO 同じく、次、次と掛かりが移るとなれば29山×3(爪三つ)=87ノッチとなります。
リヤハブを分解しなくともラチェット何山か分かる
リヤを浮かせてペダルではなくタイヤを掴んで進行方向に回してください。バルブ位置を目安に1回転させると確かに29回「チリ、チリ、チリ・・・」と鳴ります。
今度は、超微速で耳を傾けてみて下さい。これ実は、「チチチーーーチチチーーーチチチーーー」が29回鳴っているんですよ。
これは三つの爪が同時に近いが、微妙に遅れた間隔で谷に落ちてることになります。何故この「チチチーーーチチチーーーチチチーーー」の周期になるのか算数の弱いぼくにはわかりません。(この辺詳しい方おりましたら是非教えてください)
一つの爪だけで駆動するのは難が有ると思われます。漕ぎ始めのパワーが掛かる瞬間の爪の動きを目視するのは不可能ですが、もしかするとベアリングやアクスルのたわみ等で最終的に三つ掛かっているのかもしれません。ですが、A さんの症状からすると初めに1個ないし2個のリーフスプリングが経たり、ペダル位置が2時から3時に落ちたのは、確実です。
結論から言いますと勿論積算走行距離にもよりますが、K3 をゆったりとポタリング程度で乗られてる方は、割と大丈夫です。A さんの場合、普段からガンガン乗り込み今回の山登り、150km の内70km は、高速フリー回転で下っているわけです。あの小さな車輪、1回転で29回一つのリーフスプリングが伸び縮みしています。35km /h の速度で70km 下ったら何十万回かもしれません。これ確実に金属疲労が起きスプリングが鋼ではなくなります。
でも本来自転車ってもんは、これに耐えなければいけませんよね。ポタリングでも踏み込んだ際にスカッっと抜けたら転倒の可能性もありますから遠慮なく無償交換に来店してください。でも要予約でお願いします。なんせ170台以上ですから。そうそうお出かけの際は、万が一に備えてスリップバック Mini(輪行バック)を忘れずに!
K3 フリーリーフスプリング無償交換の際のお勧めパーツ。
RIDEA 橋輪オリジナル
ES2D-74/86mm Ti Quick Release 6.490円(税込)
DAHON K3 専用
詳細は、⇒ こちら
手前みそとなりました
【夏季休暇のお知らせ】
8月13日〜19日お休みします
この記事を書いている間に6台目の不具合が出てしまいました。完全走行不能となり近所だったのでラジコンカー緊急出動で回収に当たりました。
現場に到着。如何にも走り込みそうな K3 ですね。
フリーは、たまに引っかからないなんてレベルではなくクランク正回転で全くフリーの完全走行不能状態。
A さんこの日は、茨城の筑波山へアタック。走行距離は、150.11km でした。違和感は、何時もならば右クランク時計で言うと2時にセットしてから漕ぎ出しますが、3時まで落ちてから駆動が掛かるようになってきたそうです。その後ここで飲み物休憩の後、走行不能に。
実は、K3 のフリーは、GOKISO ハブに匹敵するぐらいノッチ数が細かい!
ラチェットの山数は、29山。何だ大したことねーじゃん?と思いきや。
29山に対して爪が3本ってとこがミソ。
70万円以上する GOKISO スーパークライマーハブは、ラチェットが46山ですが、爪が4個あります。今対角線上の上下にある A の爪がラチェットに掛かっています。
そして左右にある B の爪は、ラチェット斜面でスタンバっています。A が次の山の斜面を登りきる前に B が掛かりますから A B A B・・・・と等間隔で交互に掛かっていくので46山×2(AB)=92ノッチとなります。
次に K3 ですが、ラチェット29山は、爪三つで割り切れません。爪と爪の間隔は、120°でこの間9.6666・・・山となってしまいますね。計算上は、一つの爪しか掛からないことになりますから先ほどの GOKISO 同じく、次、次と掛かりが移るとなれば29山×3(爪三つ)=87ノッチとなります。
リヤハブを分解しなくともラチェット何山か分かる
リヤを浮かせてペダルではなくタイヤを掴んで進行方向に回してください。バルブ位置を目安に1回転させると確かに29回「チリ、チリ、チリ・・・」と鳴ります。
今度は、超微速で耳を傾けてみて下さい。これ実は、「チチチーーーチチチーーーチチチーーー」が29回鳴っているんですよ。
これは三つの爪が同時に近いが、微妙に遅れた間隔で谷に落ちてることになります。何故この「チチチーーーチチチーーーチチチーーー」の周期になるのか算数の弱いぼくにはわかりません。(この辺詳しい方おりましたら是非教えてください)
一つの爪だけで駆動するのは難が有ると思われます。漕ぎ始めのパワーが掛かる瞬間の爪の動きを目視するのは不可能ですが、もしかするとベアリングやアクスルのたわみ等で最終的に三つ掛かっているのかもしれません。ですが、A さんの症状からすると初めに1個ないし2個のリーフスプリングが経たり、ペダル位置が2時から3時に落ちたのは、確実です。
結論から言いますと勿論積算走行距離にもよりますが、K3 をゆったりとポタリング程度で乗られてる方は、割と大丈夫です。A さんの場合、普段からガンガン乗り込み今回の山登り、150km の内70km は、高速フリー回転で下っているわけです。あの小さな車輪、1回転で29回一つのリーフスプリングが伸び縮みしています。35km /h の速度で70km 下ったら何十万回かもしれません。これ確実に金属疲労が起きスプリングが鋼ではなくなります。
でも本来自転車ってもんは、これに耐えなければいけませんよね。ポタリングでも踏み込んだ際にスカッっと抜けたら転倒の可能性もありますから遠慮なく無償交換に来店してください。でも要予約でお願いします。なんせ170台以上ですから。そうそうお出かけの際は、万が一に備えてスリップバック Mini(輪行バック)を忘れずに!
K3 フリーリーフスプリング無償交換の際のお勧めパーツ。
RIDEA 橋輪オリジナル
ES2D-74/86mm Ti Quick Release 6.490円(税込)
DAHON K3 専用
詳細は、⇒ こちら
手前みそとなりました
【夏季休暇のお知らせ】
8月13日〜19日お休みします