RECON 11s トップ 9T の歯飛びの原因に迫る(その2)

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はいこちら9T トップギヤ歯飛び対策室です。検証に入る前に歯数の少ないトップギヤとチェーンの掛かり代について説明したいと思います。

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極端な表現ですが上の写真が105のリヤディレーラーで下がカプレオディレーラーを表現しています。105では、チェーンのローラーが4個しか歯に噛んでいませんが、カプレオでは、5個噛んでいるのが分かります。シマノがカプレオカセットは、カプレオディレーラーでお使いくださいと推奨するのはこのことです。

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更にもう一つは、上の写真が700c フルサイズの自転車で下が小径車です。自転車を良く観察すると分かりますが、700c では上側のチェーンが地面と平行に引っ張られています。それに比べ小径車は、BB の位置が高いので斜め上から引くこととなります。小径車の方がローラーの掛かりが1個少ないのが分かりますね。これらが歯飛びの原因となりますが、今回はミッシングリンクが悪さをしているのは間違いないのでローラーの当たりを見ていきましょう。


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ローラーが直視できるようチェーンをバラします。



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こんな感じでローラーと歯の当たり具合を観察したかったからです。



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疑ったのは、ミッシングリンクと通常外プレートとの形状の違いです。



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ミッシングリンクの片側が長いプレートがトップギヤと2速ギヤの谷間に当たっているのでは疑惑です。


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つまりこうゆうことです。よってミッシングリンクによってローラーが押し上げられ歯飛びが起こる。



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片側のミッシングリンクのピンを抜きジョイントを連結しました。



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これで丸見えです。



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ラインを引きスプロケットの頂点から引っ張ってみます。



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こう見ると真上のローラーではなく一つ手前(左側)が強く噛んでいることが分かりますね。



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一つ進むと浮いてきたような?



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でもこれ後に続くチェーンが無いので不公平かも。



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3リンク程伸ばしてみます。



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結果は、はっきり言って全く判別が付きません。



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何故なら歯の形が全て同じではないからです。チェーンを架け替えて同じ観察をすると浮いてくる場所が都度違ってきます。これでは判別不能であります。


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もしやトップギヤの外側?



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ロックリングの外側からチェーンを掛けると確かにミッシングリンクの部分が浮き上がる!




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通常の外プレートで囲んだトップギヤ、



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ロックリングがポトンと入ります。



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ミッシングリンクを含むと、



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入らない-------------!!!



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これだ!



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こんなに沢山実験用のリンク作ったのに原因・・・・原因は、RECON Fe 11s カセットに付属してくるロックリングだったのね。


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対策としては、チェーンをミッシングリンクではなくアンプルピンで繋ぐか、シマノ純正カプレオ用ロックリング(P No. Y1Z701000  780円税別)を使うと解決します。

RECON 11s トップ 9T の歯飛びの原因掴んだり!