ロールス先生の SUPER SPEED 大転倒!その3

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コンポーネントのクリーニングが終わりステンレスフレームのクリーニングに移ります。真っ黒に変色していたロウ付け部分は、丁度3ヶ月前の3月6日にトマトケチャップ作戦でビカビカにしたが、やはり3ヶ月ぐらい経過すると黒ずんでくるようだ。これはフレームのステンレスと銀ロウの電位差によるもので仕方ないようだ。この錆びを防ぐには1ヶ月に一度は磨くこと。モールトンの楽しみの中でステンレスフレーム磨きもその一つなんだけど先生はライダーであってメカニックではないようだ。さて今回黒ずみ始めた初期の段階でもっと簡単に落とせる方法はないだろうか。近年、車やバイクのレストアで注目されている「ウエットソーダブラスト」。これを身近にある物でテストしてみた。

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黒ずみ始めたロウ付け部。



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調達はホームセンター。



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購入したのは、DCM ナチュラル重曹パウダー 1kg 327円、透明チューブ1m 88円、ポリ容器1L 382円。



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これは橋輪に昔からあったエンジンクリーナーで、今でも3.000円ほどで購入可能。安いものだ900ほどでAmazonで見かけた。エアガンのノズルにホースが付いていて灯油やガソリン、洗浄液などを吸い上げ噴射できるもの。


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内部が見えるようホースを新品に交換。



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先端にラジコン燃料タンクの重りを装着。



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こんな感じ。



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これでウエットソーダブラスターの準備が揃った。その絶大なる効果に胸躍る。



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重曹と水の分量は、とりあえず適当。



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先ずは、Vespa 用の新品でも1週間も雨ざらしにすれば錆びてくるしょうもないメッキのフロントキャリアでテスト。


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いい具合で錆びています。ウエットソーダブラスと噴射!



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多少はおちるが奇麗さっぱりとはいかず。



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交換したスーパースピードのフォークで試してみる。



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1分ほど噴射してこれが限界かな。

結果から言うと大失敗。先ず水の中で重曹がすぐに沈殿してきてしまいホースが濃いところから吸い上げるとノズルが詰まってしまい強く噴射しない。かといって上ばみの薄いところから吸うと全く錆が落ちない。ドライブラストではキャビネットが必要だが、ウエットなら大丈夫と思いきやとんでもない。店裏の道路わきで作業したのだが、白いミストが道路いっぱい充満し通行人はいい迷惑。重曹イコール炭酸水素ナトリウムで人畜無害ではあるが、街中で出来るものではなかったことを報告します。

大着は出来ね〜な!今夜は大失敗の巻き!