ロールス先生のスーパースピード(その14)

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オーバーホールが完了し最後にシンクロモードの設定を行います。この SUPER SPEED に搭載したコンポ DURA-ACE Di2 9070シリーズではシンクロモードの設定はできませんでした。その後発売されたマウンテンコンポの XTR Di2 が最初です。ですがバッテリーホルダーを最新の BM-DN100 に変えることによりアップグレードし、シンクロモードが設定できるようになります。

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それでは、E-TUBE に接続します。


 
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先ずは、各機器を最新のバージョンにアップデート。



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次にカスタマイズからシフトモード設定。チェーンリングの丁数55-42、カセットの丁数11-25を入力。フロント変速時の自動リヤ変速幅は、デフォルトの2段。するとシマノ11-25の歯数11,12,13,14,15,16,17,18,19,21,23,25T が縦 42、55 のチェーンリングが横に並ぶこのシフトマップが表示されます。そしてアウタートップからインナーローまでの順序正しく無駄のないフロントリヤの掛け合わせを自動で計算してくれるのです。(ブルーがシフトダウンの変速タイミングでグリーンがアップ)何とも便利なもんです。


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ところが KIMORI の場合はそうは行きませんでした。17インチホイール仕様の COLOSSUS HR は、11-23T のカセットを装着していました。現在シマノでは、唯一 DURA-ACE にあった11-23T のカセットを廃版にしています。なので E-TUBE にも11-23の設定がないのです。


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そこで必要になってくるのがこのオリジナルシフトマップです。エクセルで一日がかりで製作しましたが、残念なことに数式は入っていません。(入っていないではなく出来ないが正解)一番上の赤文字がシフト段数でその下がカセットの歯数。左にチェーンリングインナーアウターの歯数。グリーンとブルーの帯には、電卓で計算したギヤ比を入れました。ここから最適なシフトパターンを見出すわけです。


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ここで有力な助っ人登場!お客さんがちゃちゃっと作ってくれました。(彼は、クロモリロードインプレッションで後日、橋輪Blog に登場頂く)



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勿論数式も入っていますので今後も使いまわせるわけです。しかもぼくが12時間掛かったものが、たったの12分という早業で!ありがとうございました。


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勿論シンクロモード設定の際、自分でも使うのですがお客さんに手渡しできれば親切かなと。



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これが KIMORI 11-23 のシフトマップ。ブルーのラインがアウタートップの11速からシフトダウン開始。ローギヤ1速の2.38からもう1速ダウンするとフロントがインナーに変速。その直後急激に軽くなる分カセットが3速の2.21まで戻る。(2.39の次は、2.33ですがあまり差がないのと全体に約0.2の幅で繋がってるため)さらにダウンすると1速1.83のインナーローに到達する。グリーンのシフトアップも同じ工程を辿りアウターローへと戻るが全行程で一切左 STI レバースイッチに触れていないのがフルシンクロモードです。(セミシンクロでは、右 STI はマニュアルで、左 STI レバースイッチ操作でフロントを変速させた時のみこのマップ通りリヤ自動変速となる)


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こちらは、MOULTON SUPER SPEED のシフトマップ。



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こちらがブルーとグリーンがぴったり重なる奇妙な COLOSSUS HR 11-23シンクロモード設定画面。

どうやって11-23 を設定するのかって? E-TUBE をだますのであります。興味のある方は、⇒ こちらで

明日は完成編を