センターマウントは、ポジションチェンジが簡単になったのか?

従来型のの ROTOR クランクは、アウターとインナーリングをスパイダーアームに固定する五つのチェーンリングボルトを全て入れ替えてポジション変更していた。新型アルデューでは、センターマウントのスプラインを入れ替えるだけでポジション変更が可能とあるが? では各ポジションに入れ替えてみよう。

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先ずはポジション1から。ドライブ側のクランクアームの向きは、OCP ライン上に。


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10mm アレーンキーで締め込めば、右クランクアーム取付終了。


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これで OCP No.1 にセット出来た。


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次にもう一度右クランクアームを外し、隣の3を飛ばして5へ。クランクアームは元の位置へ取付。


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一気に1〜5へ変更出来た。



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分かりやすいよう二つを並べてみた。OCP No.1 は、クランクアームが時計の針で15時。最大オーバル率が既に頂点に迫っておりパワー型ライダー向けだ。これに比べ No.5 は、最大オーバル率が頂点に来るころはクランクアームは、14時を指しているだろう。一番パワーが出やすいと言われる4時だ。この範囲で自分に合ったポジションを選べば良い。なるほど簡単、これなら10mm アレーンキー1本あれば出先でもポジション変更が即出来る。


でもノンドライブサイド(左クランクアーム)は?

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OCP No.5、3、1 は、右クランクアーム取付位置が同じ位置にくる。



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プリロードアジャスター付きの左クランクアームは、右側同様にアクスルにフィキシングボルトを締め込むことにより固定する。完全固定後にプリロードアジャスターでガタを取り除いてあげる方式。


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これで左クランクの取付完了。この後現在のポジション / OCP No.(以下 P)P3からP1又は、P5へチェンジしても右クランクの位置は変わらない。


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次に180°反対側の P4にしてみると、


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あらクランクアームが同じ方向を向いてしまった。


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もう一度左クランクを入れ替えるのが面倒ならば、


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チェーン噛み込防止ピンを抜いて、



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反対側に移動し、


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こちらに右クランクアームをセットすれば良い。



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だが QRINGS のロゴが反対に。まあテストだから気にしなければ良いのだが。




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なるほどスパイダーリングには、ROTOR のロゴが追加され上下が無いようにしたんだ。



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最後に P+0.5。


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これは気にしないわけにもいかない。

結果は、左クランクアームを外さずポジションチェンジできるのは、P1、2、3、4、5(正しP2、4は、チェーン噛み込防止ピンの入れ替えが必要) で、0.25単位の細かなチェンジは、左クランクも外す必要がある。一度プリロード調整しても他のスプライインと勘合させた場合同じプリロードになるとは思えないので調整は都度となるだろう。

チェーンリングボルトを外すのと左右のクランクアームを外すのと、どっちが早いか分からんようになってきた?