Tiger moth 買いました!(その7)

すいません新春早々ネタがなく社長室よりお届けします。
A さん早く tern SURGE PRO DELTA フレームセットの組み立てレポートお願いします。

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ということで今回はこの尾翼の改造計画を。



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尾翼の取付ですが、水平尾翼は取り外し可能で、垂直尾翼は接着となっています。



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垂直尾翼が、嵌るよう加工されています。ここに2液性のエポキシ接着剤で固定する簡単な構造です。




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こんな風にね。



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方向舵を付ければこんな見栄え。



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水平尾翼は、カーボンかんざしパイプを入れて、



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水平尾翼を差し込み下側のボルト2本で固定します。




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ところがこの部分、飛行機を修理して表面のフィルムを張替える際に難所となるのです。ですからフィルムの張替が容易に出来るよう垂直尾翼も着脱可能に改造します。(やだね〜初飛行する前から墜落修理のこと考える趣味なんて)


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指で押してみると良い塩梅のところに肉抜き加工穴がありそうです。



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はんだ小手でフィルムを溶かしてみると良さげなアクセスホールが出来ました。でもこの穴からネジを締めるなんて出来るはずもないんですが、内部の構造を確認出来ます。よしこの手で行こう!


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先ず垂直尾翼の接着面にポイントとなる2点を見つけ穴あけ加工。楊枝を差したら余分な長さをカット。カットした先端は、丸めるように仕上げておきます。


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仕上げた楊枝の先端に朱肉をこすり付け胴体側に転写しようってわけです。



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垂直尾翼を押し付ければ、



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楊枝の痕がぴったり転写。我ながらグッドアイディア!



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前側に刺した楊枝の穴は、6mm に広げ固木のダウエルピンを接着。



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後ろ側は、4mm の鬼目ナットを仕込みました。



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こんな感じです。



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胴体側もセンターが出ていますからダウエルピンがしっくりと収まるよう穴を広げます。後ろ側は4mm のボルトが通るようにしておきます。ここの板意外と薄い(接着の設計ですから)ので、裏から(胴体内部から)補強しておきましょう。


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開けたサービスホールからベニヤ片を入れ接着しました。



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今度は、機体をひっくり返し4mm ボルトを締めるレンチが入る穴を開けます。



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テールランディングギヤの取付位置も考慮しておきましょう。



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4mm ボルトに入れた平ワッシャーが通る少し大きめの穴を開けました。ここは敢えて塞がず、何時でもボルトが緩んでいないか点検できるサービスホールとします。予想されるテールヘビーにも少し軽量化になるか。



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穴位置はぴったり!ドライバーで垂直尾翼を締め付けます。



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側面に開けたサービスホールからドライバーの先端が見える。



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こちらは保険でもう一発穴を開け、



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タッピングスクリューを打っておきました。これで垂直尾翼の着脱が可能となったわけです。



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テールギヤは、付属のヘビー級のスプリング式のもは使わずアクロ機に付属していた軽量のカーボンリーフタイプを取り付けました。タイガーモスの時代にカーボン製品はそぐいませんが、なるたけお尻を軽くするためです。


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方向舵と共にステアする尾輪との連動は、ボールリンクを返したこの最軽量方式としました。



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側面に開けたサービスホールは、



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水平尾翼を取り付ければ隠れて見えなくなります。



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3mm ボルト左右2本づつで取付簡単。



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デハビランド社独特の尾翼が完成です。

この章、我ながら完璧!