DAHON Mu SLX に JK カーボンホイールを(組替編 2 )
フロント V ブレーキアームの交換の際、取付ボルトが締まっていなのに気付いた。これは生産ラインにおいて締め忘れたのではなく締めなかったのだ。
これはどういう事かというと。
アルミフォークの台座にスチール製のスタットがねじ込まれている。その回りをブレーキアームに圧入されたブラスブッシュのプレーンベアリングが滑っているわけだが、スタット先端よりブラスブッシュの方が飛び出している。
ブラスブッシュは、スタットの段差でそれ以上奥には行けない。
ここを締めてしまうのだから当然アームは固定されてしまう。
これは随分前に書いた絵だが、要はこういう構造。
この断面図を拡大して見て頂ければ一目瞭然。ブラスブッシュが長すぎるのだ。昔 Mu P8 で良くあったトラブルだが、それからは改善されめっきり見なくなったのに残念だ。どうせ構造など理解する気もない工員が組み立てたのだろう。これは報告しておきましょう。
高精度シールドベアリングを仕込んだ RIDEA CLV は、動きが滑らかだけではないのですぞ!
この CLV の場合は、逆に矢印の部分がスタットより出ていなければ意味が無い。線で繋いだ金色の部分は一体物で、ボルトを締めることで金色部品、スタット、フォーク台座が完全一体化する。アームを回転させるのはベアリングのみとなりガタがない。これがブラスブッシュのプレーンベアリングではどうしてもガタが出てしまう。
皆さんブレーキ鳴きってどうして発生すると思いますか? ブレーキシューは、回転するリムに引っ張られて V ブレーキアームを振動させます。これがブレーキ鳴きです。ガタが少ないってことは鳴きづらいってことなのです。
これにてフロントブレーキアームの交換終了!
アルミ CNC 削り出しでカッコいいってだけじゃ〜ねーんす!
明日につづく、