ラバーコーンの取付

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モールトンでソリッドタイプのラバーコーンでは、シートチューブにあるカップの穴に合わせてラバーコーンにネジ穴を開けなければならない。何故にこの工程を省いてくるのか? スーパースムースな動きをするフロントサスペンションに合わせるべく硬度を調整し、日本で製作された DV-1 のラバーコーンでも同じだ。ここは一つ神経質位に慎重に進めたい。

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モールトンでも長年そうであるが DV-1 もこれに習い取付にはタッピングビスを使用している。(モールトンは、4本止めで DV-1 は、2本止め)ところがこの作業が一番嫌いで、勿論セルフタッピングなのでタッピングのネジを立てるタップなんてのも見たことない。よってギリギリの下穴を開けてタッピングビスをドライバーでねじ込んでいくのだが、相手が木材ならともかくアルミなもんでとにかく固い。そのうちドライバーが滑って指に刺さり流血する始末。ねじ込みを容易にするために大きめな下穴を開け、ドライバーを押し付ける力を抜いてしまうとアルミがズルッと舐めラバーコーンがパーになる。


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フレームの穴は、3.15mm なので、



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M3 のキャップボルトで取り付けてみたい。M3 では、極細ピッチの0.5となるが、圧縮方向には力が掛らず、要は荷重が抜ける際ラバーコーンが離れなければ良いわけで事足りると思われる。上は、付属するマイナス頭のタッピングビス。とてもじゃないがマイナスドライバーではねじ込めない。


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ロストワックス製法で作られたフロントディレーラーブラケット。



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今回は、フロントシングルで行くのでリヤアームを取り付ける前に外してしまいます。



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先ずは、カップとラバーコーンを密着させるためにラチエット式のタイダウンロープで締め上げます。



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完全に密着しました。



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マジックインキでマーキング。



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直径2mm ほどのマーキング黒点の真中心にポンチマークを打つのは難しく、小さなキリ、1mm ピンバイス、極細ポンチの順で進めた。ハズキルーペが欲しくなった。


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穴を開ける前にもう一度確認のためタイダウンを締め上げた。



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右側を見ると、おおピッタリ中心。このまま1mm ドリルで貫通させた。



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1mm のキリを差して直角度を見る。いい塩梅かな。ところが反対の左側を見ると微妙にずれている。これはいかん。そしてポンチマークを打たなくともドンピシャセンターに穴を開ける方法を思いついた。


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それは全行程をタイダウンで締め上げて一体にした状態で全ての作業をするやり方で、先ずカップの3.15mm 穴をガイドとし、3mm ドリルでラバーコーンのアルミ側に僅かなすり鉢状の谷を作る。


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今度はその谷に1.5mm ドリルで穴を開ける方法。



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これなら老眼のぼくでも確実にセンターに穴が開く。



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垂直度を確認して斜めだったら修正。



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2.5mm の下穴まで広げる。



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そこにM3 のタップを立てる。



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綺麗なネジが立ちました。



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オーバートルクは禁物。



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出来たけど・・・



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カッコ付けたキャップボルトを選んだのでちょっと引っ掛かるな。



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怪我の原因となるので普通のステンM3キャップボルトに交換しました。



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色々とやってみるべきだね、勉強になりました。