MOULTON DOUBLE PYLON を組む 4

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さて、どうしてくれようダブルパイロンのリアアームピポット。幸いスピンドルシャフトもフランジ幅も足りない方向での問題なので、何時もの様にアジャストシム増量作戦で行こうと思います。しかし何時も思うが何で販売店がこんな作業を強いられるのであろうか。きちんと完成されたフレームセットをデリバリーして欲しいものだ。

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先ずは、フランジとスピンドルシャフトだけの関係を見てみる。



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スピンドルシャフトをフランジにピポットボルトでセットするが、決して締め込んではならない。



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スピンドルシャフトを左右に寄せるとこれだけの隙間が出来る。この状態でピポットボルトを締め込んでしまうとフランジ上側がつぼまり O リングの上側だけが強く押し潰されることとなる。



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隙間ゲージで測ってみると、



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0.40mm あった。



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スピンドルシャフト内径は、8.01mm。



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外径は、12.66mm なので、内径8mm の厚さ0.40mm のシムを入れれば寸法はピッタリ。外径は、スラストベアリングの役目も持たせたいので、フランジの大きさに近い20mm が好ましい。



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次にメインフレームピポット部とリヤアームフランジとの関係。




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O リング無しで片側に寄せるとこんなにもの隙間が。これだけの隙間を O リングの潰れでカバーしようなどと馬鹿げてるとしか言いようがない。



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こちらも隙間ゲージで測ってみると1.3mm もあった。



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計測した寸法を集計してみるとスピンドルとフランジの隙間は、0.4mm。BRS 008 020 020 の品番で内径8mm 外径20mm 厚さ0.2mm のシムが出ている。これを2枚購入して0.4mm とする。反対側のメインフレームピポット部とリヤアームフランジ間の1.3mm の隙間は、先ほどの0.4mm を差し引いた0.9mm のシムが必要。これはスピンドルシャフト外径に当たる内径13mm 外径19mm のベアリング用アジャストシムを沢山持っているので組み合わせて0.9mm を作ればよい。


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問題は、O リングで、これを潰して帳尻を合わせていたところにシムなど入る積が無い。太さを測ってみるとΦ2.58 あった。シムでクリアランスを詰めれば O リングの必要性は無くなるが、外部からの水の浸入、外部へのグリスの流出防止には効果絶大であることは確か。サイズを変えて装着することとする。O リングのサイズ表を見てみると内径が大きくなるにしたがって太さも太くなる傾向に並んでいるが、イレギュラーなものもあった。内径12.30mm を見ると太さ(線径)がΦ2.4となり、その上の12.42mm を見るとΦ1.78 と逆に細くなっている。これだ! 品番 AS568-014A 内径12.42mm の線径Φ1.78 を2ヶ購入する。


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ブラスブッシュの埋め込み量を測ってみると、



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1.88mm だった。これをΦ1.78 の O リングがほんの僅か潰れるまでブッシュを引き出してあげれば良い。支持する距離が広いほどねじり剛性も上がる。


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一番の幸いは、スピンドルとブッシュのクリアランス。二つのブッシュの平行度もいいし指でグググっと入って行く感じも良い。


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シムと O リング到着まであと三日、今月中に完成できるだろうか?

本日19:00より当東パル街商店会の柏まつりお疲れ様会がありますのでこれにて失礼致します。

呑み過ぎ注意報発令中!



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