ボール紙で70mm シェルを作ってみる

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70mm の位置にマーキング。



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紙でもかっきり約?70mm。



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なんだか中に入っている真ん中のカラーの収まりが悪いですね。



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どういう事なんでしょう?



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良く見ると左側は段付きになっていてそこでストップ。右は動けるようになってます。



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左側を段付きまで入れてしまうと、



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カラーの長さが足りないよ。紙の70mm シェル幅では、右側のOリングに触りません。



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対策方法としては、段付きまで入れず、どちら側も何となく寄り添い最後は、両方のOリングが押され合うみたいな。せこいなSRAM。68mm BSA のカラーを兼用して使ってやがる。


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さて、お手製の70mm シェルに組んだイタリアンBB を組んでみましょう。



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フィキシングボルトを規定トルクで締めます。



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上下の画像を良くご覧ください。紙シェルを上下に動かすとBBの間に隙間が出ますね。紙だといえ0.5mm はありますよ。これでは締めきれてないってことですね。


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ウェーブワッシャーやシムで例の作戦に出るしかないみたいですね。



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もう一つ気になる点は、普通のクランクでしたら左右のBBが乗る場所を太い部分から仕上げてありますが、これは右側(チェーンリング側)のみしか仕上げてませんね。



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右側は、ある程度の抵抗がありながら入って行きガタがありません。



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左側と言うとこのスプラインの切ってあるところに入りますので、



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ガタが出てしまいます。



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実際の70mm シェルで試してみましょう。イタリアンBBですから左右共に正ネジです。



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ウェーブワッシャーやシムを入れないで組めば0.5mm の遊びが出ると想定。



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シャフトを挿入します。


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若干の抵抗がありながらもストンと入りました。



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ここで一気に締め込まないのがポイント。



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ガタがあるうちに一端締めるのを止めて、



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BB にロードが掛っていな状態でどれくらい回るのか確認。



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さらに規定トルクまで締めこんでみると。あららガタが無くなったぞ!



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回転も最高だ! またもや偶然が起きたのか?


それは偶然ではなかった。シャフトと左クランクを結合するフィキシングボルトを規定トルクで締めさえすれば、全く構造を把握してない誰が締めたのであろうともガタが止まり、BB ベアリングには一切のストレスが掛ることのない適切な位置をもたらす素晴らしい機構が備わっていることを次に組むロードバイクフレームに搭載する SRAM RED POWER METER クランクとWISHBON BB86-GXP ボトムブラケットが教えてくれたのです。

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明日につづく、