Vektron S10 試乗インプレッション
高速で軽快に走るロードバイクを想像してはいけない。ストップ&ゴーを繰り返すタウンライド、坂の多い街などでべクトロンの本領は発揮される。
ペダルに足を掛けただけではアシストは全く働かない。クランクの回転が始まった途端、スムースにそのパワーは溢れ出してくる感じだ。その加速感は非常に気持ち良いものがあり快適である。20km までは、あっという間に加速してしまうので平地の市街地ではフリーに任せてクランキングしていない時間の方が長いぐらい。
これなら夏場の通勤に使っても全く汗をかくことなく目的地に到着できるだろう。ただ高速走行を期待してはいけない。日本の規制があるので仕方ないが20km/h を超えたあたりから加速感が弱くなり足にロードを感じてくる。速度19km/h、Tiagra のシフターはトップから二つ大きい8速目、ケイデンスは60〜70。これで流して走るのがべクトロンに最も合っている感じだった。目的地に早く着くのではなく、全く疲れずに到着するのだ。
それでは、みなさんお待ちかねの坂に行ってみたいと思います。
Intuvia(イントゥーヴィア)と呼ばれるコントロールパネル。右下の光のマークがライトのオンオフスイッチ。
取り外しが出来るコントロールパネル。
サイクルコンピューターと同じで外した状態でもログは見れます。
真ん中が I モード切替ボタンで、+−がアシスト強弱操作ボタン。
側面にあるこちらのボタンは、WALK モードで自転車を押して歩く際のアシストボタンだが日本の規制からプログラムされていない。
真ん中の I ボタンで以下の表示に切り替わります。
+−ボタンでTURBO からOFFまで5段階でアシストモードを切替えることが出来ます。センター上がバッテリー残量を示します。
これと併用して外装変速10 Speed のTiagra シフターを操作します。
先ずはここから。線路を渡るループ橋です。荷物満載のおねーさんが赤い自転車で挑みますが、
10m ほどでリタイヤ。
おにーちゃんはスタンディングで頑張っています。さてべクトロンで登ってみましょう。
アシストは、TURBO モードですが、変速は8速(トップ11T から二つだけ大きいギヤの15T)で筋力をまるで使うことなくクランクを回しているだけで平地のように登り切れました。
今度は反対側の直線。
こちらの方が距離が短いので勾配がきついですが7速(17T)で同じように登れます。
こうなると普段は避けて通る坂道に好んで行きたくなる。
某チャペルの裏路地にある橋輪近くでは一番の勾配に挑むべくロー(32T)まで落として坂下でUターン。狭い場所でのUターン時では、TURBO モードでローギヤだとアシストが強すぎてリヤブレーキをバイクのクラッチ代わりに使った。この坂も難なくクリアー。
激坂を登るなら激坂も下るわけで、制動力が強く安定するディスクブレーキは心強い味方だ。写真はShimano だがやはりスペック通りのMAGRA が付くらしい。
SCHWALBE BIG APPLE の極太タイヤは正解で、19.8kg という自重の重さと太さ2.15のエアボリュームが相まってサスペンション効果が生まれ荒れた路面でも全くストレスを感じない。
極太タイヤに付いて追記する。ロードバイクに細いタイヤが装着されることから一般に太いタイヤは抵抗が大きくなると思われがちだが実はその逆。タイヤの転がり抵抗は、路面とタイヤの接地面が凹み接地面から離れれば元に戻り、また次が凹むの繰り返しのタイヤ変形が抵抗となってくる。同じ空気圧で使うのなら太いタイヤの方が接地面が広いためタイヤの変形が少なくなるので転がり抵抗は少なくなるってわけ。デメリットは、空気抵抗と重量の増加である。べクトロンの場合、空気抵抗は20インチの小径ホイールでクリア。重量増しは電動アシストでクリア出来る。明日は、このSCHWALBE BIG APPLE を装着した DAHON のボーイズレーサーをご紹介しよう。
高速で軽快に走るロードバイクを想像してはいけない。ストップ&ゴーを繰り返すタウンライド、坂の多い街などでべクトロンの本領は発揮される。
ペダルに足を掛けただけではアシストは全く働かない。クランクの回転が始まった途端、スムースにそのパワーは溢れ出してくる感じだ。その加速感は非常に気持ち良いものがあり快適である。20km までは、あっという間に加速してしまうので平地の市街地ではフリーに任せてクランキングしていない時間の方が長いぐらい。
これなら夏場の通勤に使っても全く汗をかくことなく目的地に到着できるだろう。ただ高速走行を期待してはいけない。日本の規制があるので仕方ないが20km/h を超えたあたりから加速感が弱くなり足にロードを感じてくる。速度19km/h、Tiagra のシフターはトップから二つ大きい8速目、ケイデンスは60〜70。これで流して走るのがべクトロンに最も合っている感じだった。目的地に早く着くのではなく、全く疲れずに到着するのだ。
それでは、みなさんお待ちかねの坂に行ってみたいと思います。
Intuvia(イントゥーヴィア)と呼ばれるコントロールパネル。右下の光のマークがライトのオンオフスイッチ。
取り外しが出来るコントロールパネル。
サイクルコンピューターと同じで外した状態でもログは見れます。
真ん中が I モード切替ボタンで、+−がアシスト強弱操作ボタン。
側面にあるこちらのボタンは、WALK モードで自転車を押して歩く際のアシストボタンだが日本の規制からプログラムされていない。
真ん中の I ボタンで以下の表示に切り替わります。
+−ボタンでTURBO からOFFまで5段階でアシストモードを切替えることが出来ます。センター上がバッテリー残量を示します。
これと併用して外装変速10 Speed のTiagra シフターを操作します。
先ずはここから。線路を渡るループ橋です。荷物満載のおねーさんが赤い自転車で挑みますが、
10m ほどでリタイヤ。
おにーちゃんはスタンディングで頑張っています。さてべクトロンで登ってみましょう。
アシストは、TURBO モードですが、変速は8速(トップ11T から二つだけ大きいギヤの15T)で筋力をまるで使うことなくクランクを回しているだけで平地のように登り切れました。
今度は反対側の直線。
こちらの方が距離が短いので勾配がきついですが7速(17T)で同じように登れます。
こうなると普段は避けて通る坂道に好んで行きたくなる。
某チャペルの裏路地にある橋輪近くでは一番の勾配に挑むべくロー(32T)まで落として坂下でUターン。狭い場所でのUターン時では、TURBO モードでローギヤだとアシストが強すぎてリヤブレーキをバイクのクラッチ代わりに使った。この坂も難なくクリアー。
激坂を登るなら激坂も下るわけで、制動力が強く安定するディスクブレーキは心強い味方だ。写真はShimano だがやはりスペック通りのMAGRA が付くらしい。
SCHWALBE BIG APPLE の極太タイヤは正解で、19.8kg という自重の重さと太さ2.15のエアボリュームが相まってサスペンション効果が生まれ荒れた路面でも全くストレスを感じない。
極太タイヤに付いて追記する。ロードバイクに細いタイヤが装着されることから一般に太いタイヤは抵抗が大きくなると思われがちだが実はその逆。タイヤの転がり抵抗は、路面とタイヤの接地面が凹み接地面から離れれば元に戻り、また次が凹むの繰り返しのタイヤ変形が抵抗となってくる。同じ空気圧で使うのなら太いタイヤの方が接地面が広いためタイヤの変形が少なくなるので転がり抵抗は少なくなるってわけ。デメリットは、空気抵抗と重量の増加である。べクトロンの場合、空気抵抗は20インチの小径ホイールでクリア。重量増しは電動アシストでクリア出来る。明日は、このSCHWALBE BIG APPLE を装着した DAHON のボーイズレーサーをご紹介しよう。