Shimano ローラーブレーキの分解

油をさすブレーキって知ってますか? ママチャリ用のリヤブレーキですが安物に付いてくるのが外部収縮式と言ってドラムをバンドで締め付けて制動力を得るやつです。ブレーキ掛けると「キーーーー」と鳴くやつですね。そしてちょっとお高いママチャリに付いてくるのが音鳴りがないローラーブレーキです。「ちょっとこの自転車漕いでて重いんですけど」という修理依頼。普段は分解しないでアッセンブリー交換になるのですが、ちょっとバラしてみました。

DSC_2885
これがローラーブレーキ。メッキのカバーはカシメてありますので当然非分解式であります。



DSC_2880
分解した際は、グリスまみれでドロドロですので何が悪さして引きずっていたのか分かりません。



DSC_2882
ドラムの中に三つの金属製ブレーキシュー。六つのローラーが中央に入るカムにより広げられシューをドラムに押し付けます。ローラーは回転しながらシューを押しますから倍力装置の役目をします。モーターサイクルのエンジンでセルモーターのワンウェークラッチとして使われるのと同じですね。


DSC_2883
ところがこれ大した部品点数でもないのに組込みは知恵の輪で結構大変です。



DSC_2884
最後に専用グリスを充填してダストシールを付ければ分解終了。

引きずりの原因は分かりませんでしたが組み直したら治っちゃったってやつ。分かったことが一つ、なぜ非分解式なのか。アッセンブリー交換するより分解、洗浄、組立の工賃の方が遥かに高く付くからであります。

明日の火曜日は定休日。そして水曜日からは、tern Vektron S10 の試乗会開催です。

みなさん乗りに来てね!