Dynavector DV-1

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モールトンの輸入元ダイナベクターの富成次郎氏が10年の歳月をかけ完成させたDynavector DV-1。量産型がやっと完成したとの連絡を受け神田にあるダイナベクター本社に行ってみた。量産型第一号機が出来上がって来たのが9月4日の月曜日。翌日の火曜日には、CYCLO GRAPH 誌の撮影があったそうです。ぼくがダイナベクター本社に訪問したのが、その三日後ですから量産型を目の当たりにされた方はそう何人もいないはずです。


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このSRAM e Tap 搭載の赤フレームが最終プロトタイプ。メカニズム的には完成の域に近づいているもののここまで来るのに幾度となく試作フレームを作り続けたという。図面をおこしCAD に落としてみて今度は行ける!と思っても実際に作ってみてホイールを組むまで分からない世界。斬新なフレームデザインでありながら、ぼくも初めてこの赤フレームの画像を見た時、何かピンとがずれてる何かやる気が無い(メカニズム的な話ではなくフォルム)なと感じてしまった。この日、ダイナベクター本社にて初めて現車とお目に掛ったのだがやはりキレの無さは隠せない。


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こちらカンパのメカニカルコンポーネント搭載の量産型Dynavector DV-1。カラーは、セラコートのサンドグレー。赤フレームからの変更点は、リヤアーム三角の頂点を10mm 上げラバーコーンの位置を高く設定。ダウンチューブの起点をBBから15mm 上げた。延長したヘットチューブからBBに向かうクロスメンバーパイプを直線で配置。・・・・・etc。この量産型を見た瞬間ぼくが次郎さんに掛けた言葉はこうだ 「シュッっとしてますね!」 パイプの配置、流れを変えただけなのに同じフレームとは思えない。残念ながら9月30日のCYCLO GRAPH 誌(Dynavector DV-1 が表紙でモールトン特集)が発売になるまでは画像公開できないが、感のいい人ならこれだけモザイクを掛けた画像でも、たどり着いた繊細なフォルムに気が付くだろう。ああ、たまらなく見せたい見てもらいたい。

ぼくは思う。開発コードは、「Dynavector Moulton DV-1」だったが、これはモールトンを遥かに超えたダイナベクターブランドの「Dynavector DV-1」で良いのではないかと。

気になる価格だがフレームセットで50万円前後を予定!

※赤フレームの最終プロトをお借りして来ましたので、1週間ほど橋輪に展示します。このチャンスに是非ご来店下さいませ。