DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する その4

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早速試してみたエリートオーナーいますかね。フロント変速重たいからあまり使ってなかったのに今度はインナーギヤ頻繁に使い始めたんじゃないですか。でもアウターローやトップでチェーンのチャラチャラ音が気になっているのでは。トリム機構って便利なものがありますので使ってみて下さいね。そうそう、シフターは、1ストロークで決まった量のワイヤーを巻き上げますが、シフターを変えてないのに何でストローク量が増えたのでしょう?

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トリム操作とは、フロントシフターをフルストロークさせるのではなく、ちょこっとだけ動かすとフロントディレーラーがちょこっとだけ動く(小移動)機構。チェーンが触ってうるさかったら小移動で放してやるって装置です。


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ラジコン大型アクロ機用ハイトルクサーボJR NX8921 です。これはエルロンに使っていますが、1ヶで36.5kg・cm のトルクを発揮します。サーボアームは社外品のロングタイプでボールリンクを返したタイロッドで動翼と結んでいます。


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こんなことばっかりやっていますので、レバー比にあっては普段から研究しております。



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このサーボで動かすサーボホーンを105フロントディレーラーのロングアームに見立てて説明します。



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この汚い絵(すいませんケージとアウターギヤの距離が近すぎました)は、上が700c フルサイズのクロモリフレーム。下がDAHON Mu Elite のアルミフレームです。センターラインからインナーアウターギヤの距離は同じです。クロモリの場合フロントディレーラーを取り付けてからケージの位置をアウターリングに合わせるためアジャストスクリューを回して行きますとアームがこのように内側に寝てきます。DAHON は、太いシートチューブにフロントディレーラーが付くためアジャストスクリューを解放した状態でもここまで迫って来ています。ですから Hi Lo スクリューなどいらないと書いたのです。

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付箋を使って説明しましょう。



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ボールペンで書いた点をロングアームの支点とします。



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ピンクの付箋がアームが旋回する角度を示します。



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これがほぼ真っ直ぐ立ってしまっているDAHON のアームです。



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タイロッドはワイヤーと考えて下さい。



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ワイヤーの先端に横線を引きました。



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ピンクのストローク分動かしましてみますとここまで下がりました。



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次にピンクの付箋をクロモリフレームの位置に移動します。



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クロモリフレームの方は、最初から角度が寝てますからこの位置からスタート。



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同じ分だけストロークしてみました。するとどうでしょうこの差。



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同じストロークでもDAHON は、6mm のワイヤー移動。クロモリは、その倍以上の14mm 動きました。時計の針で言うと12時付近(11時55分と12時5分の間では殆ど動かない)では、ワイヤーの動きが少なく、3時付近で最大となることが分かります。これを逆に見てワイヤーの引き量が同じとするならば、アームの取付角でストロークが増減するのです。

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12時と11時の大きな違い、分かりましたか?