DAHON Mu Elite フロント変速操作力を軽減する

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2015 / 2016 年モデルのDAHON Mu Elite オーナーの方、フロント変速の操作が重いなと感じる方いませんか。11速モデルのフロントディレーラー Shimano 105 FD-5800 にちょっとだけ手を加えるだけで変速操作力を大幅に軽減できますよ。でもこれインチキなやり方なので自己責任で!

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高価な 105 ST-5800 のデュアルコントロールレバーを標準装備とするエリートですが、頚椎ヘルニアを患ってから握力が落ち込んだぼくにとって左変速がSORA より重いんじゃないか?てな疑問が湧いて来るわけですよ。


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新車の組み立て中なので、リヤ変速から先に調整しちゃいますね。リヤメカの調整もシマノのマニュアルにはないぼくオリジナルのやり方です。他のリヤディレーラーでも基本同じです。



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先ずは、トップギヤに変速しておきます。これ忘れるともう1回楽しみが増えることとなりますよ。



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次にケーブルアジャスターを目いっぱい縮めておきます。



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DAHON の工場で適当にアッセンブリーしてあるだけなので、シフトケーブルは一度外してしまいましょう。



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インナーケーブルが何処に挟まっていたのか見ておいてください。ケーブルが通る部分に溝が見えますね。



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白いマーキングもあります。取付けボルトの上側を通せとの指示です。



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ここから右手でクランクを回しつつ、ディレーラーを手で押し込みロー側に手動( ”しゅどう” ではなく ”てどう” )変速させるわけです。



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ちょっとガイドプーリーがロースプロケットより奥(左側)に行き過ぎてますね。



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この場合は、Lo 側ストップスクリューを締め込んで行きロースプロケットとガイドプーリーが一直線状に並ぶように調整します。おっとディレーラーを押し込む手は緩めないで下さいね。逆に行き足りない場合は緩めます。



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同じくクランクを回しながらディレーラーを押している力を緩めて行き、トップに変速します。



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今度は Hi 側 ストップスクリューでトップ側をアジャスト。



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Hi Lo の位置が決まったら、手動変速でローに押し込みディレーラーのリターンスプリングに任せトップに変速させるを繰り返し様子をみます。ハイとローの位置でギヤ鳴りがするようであれば、ストップスクリューを再調整します。


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ここで初めてケーブルをロック。なるたけ引っ張った状態で取付けて下さい。



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正しいケーブルの通し方です。



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トップの位置からシフトレバーを1クリック。



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クランクを回しても次のギヤへは上がって行かないでしょう。ケーブルのテンションが張れていないからです。



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クランクを回しながらアジャストスクリューを緩めて行くとケーブルが張って行き、やがて次のギヤに変速します。張りすぎるとシフトダウンの変速スピードは上がって行きますが、アップの際小さなギヤに落ちづらくなりますのでギヤ鳴りが出ない位置を探りましょう。


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最後に全てのスプロケットギヤの変速状態を確認して調整は完了です。ワイヤーを外した状態で行う手動(てどう)変速調整は、フルアウターを使うフォールディングバイクや年数の経ったバイクには、非常に有利な方法で、ディレーラーのパンタグラフの動きが渋かったり、リターンスプリングの張力が弱まっていたりすれば、シフトアップに支障が出ます。この状態で完璧に動き、ケーブルを繋いだ後に支障がでれば、アウターケーブルの取り回しが悪く、摺動抵抗が大きいか又はケーブルの錆び付き、その先はシフター自体の故障が考えられます。モールトンTSR のSRAM DD3 リヤディレーラーとのマッチングの悪さもこの方法で発見できました。


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長くなりましたので本題は、明日に、



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2017 DAHON Mu Elite もリキットブラックがラスト1台となっております。(レーシーレッドは、完売しました)

2017 DAHON Mu Elite