船長のDAHON Mu SLX Di2 ブルホーンメンテナンス 3

さて素晴らしいクランクをご紹介しよう。基本構造は、K 君がMu SLX に組んだ 3D FLOW と同じだが更なる軽量化が図られている。進化を遂げるROTOR のクランクは、この世に流通する中で最も理想的な形だと言えよう。

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ROTOR BSA30 BOTOM BRACKETS  25.200円(税別)
セラミックベアリング仕様で、24mmスレッドBBフレームにROTOR製30mm規格クランクを使用できる可変BB。


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専用のレンチが付属。(四角い穴はトルクレンチ用)



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しっかりと掛ってくれます。



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重量は、85g。



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オイルシールのリップ部は、紙のように薄く、抵抗を最小限にしてセラミックベアリングの性能をスポイルしない構造。


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ROTOR 3D+ CRANK 54.000円(税別)
110 PCD  30mm アクスル



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重量を計測してみる。FSA SLK カーボンが531.0g。


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ROTOR 3D+ は、485.0g とカーボンを超えた!



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これがドリルホールによって肉抜きされた痕。クランクアーム先端から2本、アクスル側から1本、計3本が貫通している。


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フィキシングボルトを外すとドリルホールが見える。



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これがプリロードナットで、ノンドライブサイド(左クランクアーム)の根本に配置されたデバイス。(デバイスの割りとキャップボルトに注目)



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内部がネジ加工され、回していくとBBに近づく方向に動くのだ。



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仮想の組付けをシュミレーションしてみよう。



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ドライブサイド側のクランクアームをはめ込む。



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フィキシングボルトを締めこんで行きBBに近づいて行く。更に勘合が強くなりやがて止まる。



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これでピッタリくるBBシェル幅を持つフレームなど無いに等しい。逆に言えばフィキシングボルトを締めただけで全体が一体化してしまったらクランクアームがベアリングのインナーレースを強く押し付けてしまっているかもしれない。


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これが正解!今開いている隙間は、BBシェルの製造工程にもよるし、どれだけフェイスカットしたかにもより、バラつきが出て当然である。隙間があるっていう事は当然横方向にガタが出るがベアリングには何のストレスも掛っていない状態だ。


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ここからプリロードナットを緩めて行くと、(レンチは使用しない)



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ガタが無くなりほんの僅かだけベアリングにプリロードを掛けた状態で止められるのだ。



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プリロードが決まったら2mm アレンキーでプリロードナットを固定。アヘッドステムと同じです。なんと素晴らしいんでしょう!


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このような機構を持たない他のクランクは、これをウェーブワッシャーでごまかしているだけなのです。



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こんな薄いウェーブワッシャーでも鋼(はがね)ですから接触し始めと平たくなるまで潰れたのではベアリングに掛るストレスが大きく違うこととなります。


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さて車体への取付のために分解します。


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フィキシングボルトを外します。


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がっつり勘合してますからそう簡単には外せません。


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次にスチールナットを外しますが、シマノのロックリングツール(TL-R15)が使えます。



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スチールナットを緩めます。



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はい外れました。



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カップ形になってますね。



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今度はこれを裏返して使います。


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先にフィキシングボルトを入れてしまいます。



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先ほどのスチールナット裏返して挿入。レンチで緩めてくれば、



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セルフリテーニング!


優秀なクランク機構が分かったところで組み込んで行きましょう

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撮影用のバックも段ボールからプラ段にアップグレード。



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BB を組付け、


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クランクを挿入しますが、左右それぞれ0.5mm のプラスチックスペーサーが入ります。


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フィキシングボルトを規定トルクで締め付けます。



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あれ? プリロードナットが動きません? これはドライブサイドのクランクとシャフトの勘合が終わる前にベアリングを潰ししまっている状態です。当然クランクの回りも重い。


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ノンドライブサイドのプラスチックスペーサーを抜きます。



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まだ動きません。



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ドライブサイド側も抜いちゃいましょう。ここまで来るのに先ほどのセルフレテーニングの作業を3回ほどやりました。めんどくさいと思うでしょう? いや優れたパーツは、こういう作業が楽しいのです。



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今度は動きだしました。



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適切なプリロードを掛けます。



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2mm アレンキーでプリロードナットを固定すれば終了。



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さて滑らかな回転は得られたのかな?フィリップしてみます。



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早すぎて見えない!