出ている物を削るのではなく、足りない物を足す

大きな間違いに気付いて良かった。これでブッシュの幅に合わせてスピンドルを削っていたら使い物にならなかった。スピンドルの長さが合っているのだからブッシュの厚みを増やせば良い。出ている物を削るのではなく、足りない物を足すのだ!

DSC_9008
ピッタリ合ったスピンドルを入れて仮組したリヤアーム。ピポットボルトは締めていない。



DSC_9018
スラスト方向にはかなりのガタがある。



DSC_9019
DSC_9020
左右に振ってみるとブッシュとフランジの隙間が変わるのが分かる。



DSC_9033
スラスト方向にガタがある状態でリヤアーム先端がどれくらい動くか測ってみる。



DSC_9030
一番左に寄せた状態で20mm の位置にセット。



DSC_9032
ここから右に振ってやると、約4.5mm 動いた。この数値は、この先見て行くことになろうダブルパイロンや一部AM シリーズでは倍以上数値となって現れるだろうと推測する。


DSC_9012
これはシックネスゲージと言う隙間を測定する工具で、自動車関係ではエンジンのバルブクリアランスの測定などに用いられる工具。


DSC_9028
0.05 / 0.10 / 0.15 / 0.20 / 0.30 〜1.00mm と続き5/100mm 単位と、ノギスと同じ精度で隙間が測れる。もっと細かいのもあるが、ここではこれで十分。


DSC_9021
フレームを押さえてリヤアームをこっちに。スラストのクリアランスを全部こっち側に取る。



DSC_9022
0.10mm のゲージを差してみよう。



DSC_9023
0.10mm はここまで入る。フランジに隠れて見えないが、



DSC_9034
スピンドルに当たるここまで入っているってこと。



DSC_9024
0.80mm は入らず。



DSC_9025
0.70mm はサクッと入る。



DSC_9026
0.60 と 0.15 を重ねて0.75mm を作る。



DSC_9027
ぐにゃって感じではいった。良くバターをナイフで切る感じなどと言う。測定した0.70〜0.75mm のシムを左右に振り分けて入れれば良いことになる。


シムを探してみた


mono34919166-100519-02
岩田製作所ベアリング対応シムリング 定価850円

シムを調べてみると内径表示が12mm の次が14mm で一枚80円ほど。スピンドルの太さに合う内径13mm のシムを探すとこれが出てきた。ベアリングのインナーとアウターレースの側面に使う高精度のシムリングだ。0.3mm 厚までが定価850円で、0.5mm が1.050円、1.0mm が1.250円と大変高価である。高精度で内径がピッタリの13mm であれば致し方ない。厚みの違いを混ぜて全部で10枚注文してみた。

DSC_9038
来た。



DSC_9029
あれ〜何これ? それも全部で100枚。



DSC_9036

10枚パックだった!