SRAM DD3 リヤディレーラーのチューニング

TSR-9 に付いてくるSRAM DD3 のトップ側変速スピードの遅さが許せないと ”その4” で書いたが、変速スピードが遅いのは、SRAM DD3 のせいでは無かった。それではそのチューニング方法を伝授しよう。

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リヤディレーラーのパンタグラフスプリングだが、ロー側にシフトするほど引っ張られスプリングの力が強くなる。逆にトップになるほど弱くなり最後はバネが線接触して動かなくなる。この最後まで行かなくともシフトケーブルによる摺動抵抗が勝って戻りきれない(トップに上がらない)状態にある。Hi 側ストッパーボルトを完全に開放してもだ。ここで視点を変えてみる。



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リヤディレーラーを外すが、SRAM はチェーンテンションが強いので予めチェーンを開放しておかないとケッチン食らいますよ。



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にしてもこのBB 良く回るな。




DSC_9042 - コピー
リヤディレーラーを外すとワッシャーが1枚。これはSRAM に付いてくるのだろうか、それともパシュレー社がアッセンブリーする際、入れた物なのか? その右にあるフック式のBテンションは、エンドが極端に薄いモールトンには有利だ。



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リヤは、4mm エンド厚ではなかった。



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測ってみると約5.7mm。



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それでも普通のエンドと比べると2mm ほど薄い。モールトンのエンド厚も7.7mm あればSRAM DD3 も本来の性能を発揮するはず。



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Sugino チェーンリングスペーサー BK 1.600円(税別)
内径10 / 外径15 / 厚み0.5mm  5枚セット



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いいもん知ってるもんね。



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元々入っていたワッシャーが、パシュレーが入れた物として1mm。



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これに0.5mm チェーンリングスペーサー2枚を追加すれば2mm の違いをカバーできる。これで Hi 側アジャストスクリューも有効に使えるはず。 



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トップ側の変速スピードが格段に上がった。これはもう絶好調!目〜つぶってでシフトしたらRED と勘違いするかもよ?

次回は、リヤサスペンションを