tern SURGE ltd に 105 ショートリーチブレーキキャリパーは装着できる?

本日の【橋輪Blog】は、”お城で作っていないモールトンはダメなのか?” その8 の予定でしたが、メールトラブルによりこちらの話題に変更させて頂きます。昨日26日にお問い合わせメールが来ていて、その内容は 「tern SURGE に、Shimano 105 のブレーキキャリパーは装着出来ますか?」 との内容でした。今朝早速テストし、結果を返信しようとしたらいきなりメールが消えたのです。(申し訳ございません)メール頂いた方、もし【橋輪Blog】をご覧頂けているならば、テスト結果は以下の通りでした。

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tern SURGE ltd

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テストに使用したのは、DURA-ACE BR-9000。DURA のアーチサイズは、49mm。105(BR-5800と仮定)が、51mm です。49mm のDURA が行ければ、105は楽勝ってことですね。


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キャリパーブレーキにおけるアーチサイズとは、キャリパー取付ボルトとシューを一番遠くにセットしたときの距離。(ブレーキを掛けてリムを掴んだ状態で測定。故にワイドリムとナローでは、若干異なる)


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オリジナルのロングアーチブレーキキャリパー。



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実はこれサージの場合、前後ともリヤ用が装着されてます。



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通常取付のようにフォーククラウンに付けるのではなく、フォーク間に設けたフリッジに装着されているからなんです。慌てて前後セットで買ってはいけませんよ。ぼくのKIMORI みたいになりますから。(KIMORI も前後リヤ用の設計)


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DURA のキャリパーが付いた SURGE ltd カッコいいですね。さてパットの当たりはどうか?



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行けてるように見えますがフルカーボンホイールの ltd では無理ですね。



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アルミリムのSURGE で、105でしたらプラス2mm でギリ行けるかもしれません。SURGE の現車が今ありませんので、月末再入荷した際にもう一度テストしてみます。


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救世主現る。



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BOMA オフセットブレーキシュー(amazon で購入可)



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これならフルカーボンホイールのベストポジションにセット出来ました。ただロングアーチ化したことでレバー比が変わりDURA 本来の制動力から劣っているのは確かです。でも流石にDURA のリヤ用キャリパーを2ヶ買ってテストするには、リスクが高いですね。この仕様での制動力が無名オリジナルのロングアーチキャリパーより勝っていることを祈るばかりです。



そんなリスクを背負ってまでやる人はいないでしょうね?



ねー、住職!



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tern SURGE ltd 9100 DURA-ACE