リーディングリンク式フロントサスペンション 3

スプリングを仕込む前にこちらも見ておきましょう。クロモリ塗装フォークの場合コラム内に塗装が入り込んでいて、サブフォークを一度抜いたら入らない又は、入るが動きが渋いとかあるようです。

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ボトムリンクを仮組し、サブフォークをストロークさせましたが全然スムースに動きますね。今のTSR は、OKみたいです。


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これがフルボトム状態。



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ブレーキキャリパー取付のブロックが際どい所まで接近すんのね。



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これがダイナベクターから送られてきたステンネジセット。



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オリジナルは、内側ボトムリンクに打ち込まれたピポットがナットになっている。



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オリジナルのボルトとプレーンワシャーの間にスプリングワッシャー(皿ばね座金って言うみたい)が入っています。規定トルクで締めれば効きますが任意のフリクションで止めたいときには心持たないですね。増してフロントフォークですもの緩みは禁物です。


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ステンネジセットは、6本のM5ボタンキャップスクリューと平ワッシャー、ナイロンナット。



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これをピポットナット側から入れ、ロックタイトで固定。



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セルフロックナットで微調整する。



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パイプの中は常に動いているところなのでグリスを塗布。



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そして例の締め上げの技。



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この方法ダサくてあまり人に見られたくないんだが・・・・



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サブフォークを上下させることでピポットの距離を調整できるのが良い。



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フリクションプレートには、ステンレス製と同様にグリスを塗布せず組んでみる。



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先生や I さんのモールトンは、ナイロンナットが外に来るように組んであったが、(ボトムリンクプレートが元の位置)


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左右逆にしてボタンキャップの頭が外に来るように組んでみる。この方が自然に見えると思うのだが、ナットを外にするのは何か理由があるのだあろうか?


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左右のボトムリンクの組み付け完了。



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締め付け具合は、レンチが止まったところから5分程の締め付け。



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ステンレス製の場合15分締めてもスムースな動きだったのに対し、5分でも渋くなった。



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やはりこの梨地の抵抗が大きいのだろうか?



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再度分解してみる。



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グリスを塗布してみよう。



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メイン、サブフォークの梨地部分にグリスを塗布して組み付けたがまだ渋い。



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今度は、摩擦が少ないであろうボトムリンク側にもグリスを塗布。ようやくスムースな動きとなった。



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ボタンキャップが表でオリジナルのようにスッキリしたボトムリンク部。



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そうそう最後にスプリングプリロードを調整後は、ロックナットを確実に締めることをお忘れなく。



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クロモリ塗装フォークの場合フリクションプレート両側グリス塗布と締め代5分でステンレス製と同じく良い動きとなった。TSR のリーディングリンク式フロントサスペンションは、”お城製”と全く同じ仕事を熟すことが解った。違うのはステンレス製と比べてちょっとだけ重いってこと。

次回は、下半身を攻めてみようかな