船長のKIMORI COLOSSUS HR 16

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今、船長の HR-1 は、ロー側で非常にチェーンラインがきつい状態です。さて、位置が変わらなくともチェーンリングを大きくして行くと何故チェーンラインが辛くなるのか? ですが小さなチェーンリングに付け替えて説明するのは大変なので、リヤ変速のトップとローを入れ替えてフロントギヤとチェーンの関係を見てみよう。トップの小ギヤに掛ければフロントギヤが大きくなった事となり、ローの大ギヤに掛ければ小さくなります。

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ここに注目して欲しい。



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シフトはローギヤー。チェーンリング小の仮定では、シートチューブの後ろ側から数えて2個目のチェーンローラーがギヤから浮いています。


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次にトップにシフト。チェーンリング大の仮定では、4個目のローラーまで下がりました。



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極端に小さなフロントチェーンリングを付けて、カセットスプロケットと同じ大きさだとすれば、ほぼチェーンリングの真上となり、チェーンの斜め掛け部分とリヤセンター(クランク中心からリヤハブ中心の距離)が、ほぼ一致。(フルサイズ700C のフレームであればBB 下がりがあるため自然とこうなります)


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超大ギヤを付けたと想定すると、ここまでチェーンが噛むわけです。



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フロントギヤに掛かっているチェーンは曲げられませんから先ほどのローラーの浮いている部分からローギヤに向かって曲げが始まります。これだけ差が出るわけです。

ビックギヤ搭載のCOLOSSUS HR は、400mm のロングリヤアームを持ち、435mm とフルサイズフレームより30mm ほど長いリヤセンターでありながら実際の斜め掛けチェーン部分の長さは、380mm ほどしかないって事になります。これが小径車の性であり最も難しく、楽しい部分であります。「ああ、ロード屋さんには味わえないんだろうな」(苦)


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GOKISO BB の着脱には、GOKISO専用工具が必要です。木森さんにオフセットシェルに加工して貰うため、近藤機械製作所(GOKISO)に送ります。