船長のKIMORI COLOSSUS HR 15

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昨日の重大な問題ってのは、まさかのチェーン落ちなんです。リヤディレーラーの調整をしようとローギヤに変速したところ 「あらららら、内側に落ちそうになるではないですか」 ここまで来て、コイツはただ事ではないですぞ!

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ぼくのコロッサスHR も同じ62T が付いているので、2台並べて検証します。しかしこのツーショットたまりませんな。そんな事言ってる場合ではありませんが是非、画像クリックで拡大。


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ぼくのコロッサスHR を「HR プロト」船長のは、フレームナンバーから「HR-1」とします。HR-1 の方がチェーンラインがきついのが解ります。


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HR-1 はチェーンリングの歯がもろに見えてますよね。



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まずは、カセットスプロケ。HR-1 は、DURA-ACE 11Speed です。HR プロトも 11速対応のHED ハブですが、9速カセットを組むために付属の9・10速用1.85mm スペーサーをハブとカセットの間に入れています。ここで既にHR-1 は、1.85mm 苦しくなっています。

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BB の違い。クランクはどちらも同じ、Sugino マイティーコンプですが、HR プロトのBBは、Sugino CBB AL-103 で、軸長103mm。インテグラルタイプのGOKISO BB(軸長113mm) は、どう見ても外に飛び出していますよね。


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シートチューブ側面からチェーンリング内側の距離を測ってみます。



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HR プロトが29mm。HR-1 は32mm と3mm 外に出ていることが解ります。



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実は、フレームに仕様変更があったのです。こちらHR プロトのハンガーですが右側(チェーンリング側)だけに3mm スペーサーを入れてアッセンブリーしてあります。


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AとBの隙間が違いますよね。(シェル幅は65+3で、68mm)初期のコロッサスは、異常なほどリヤセンター(クランク中心とリヤホイール中心の距離)が短かったので、Sサイズのフレームでもチェーンラインがアジャスト出来るようオフセットしていたのです。


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後のコロッサスは、HR と同じ400mm ロングリヤアームとしたことで、この心配が無くなりAB均等の68mm シェル幅となったのです。

「ああァ、ビックシングルが使いたい人のためにこのオフセット機構は残して頂きたかった」(今思ったのだが)(笑) 3mm スペーサーを右から左に入れ替えれば、BB が飛び出た3mm を簡単にキャンセル出来たのに。まあこれも経験しないと分からない小径車の悩みだよね。

さて、位置が変わらなくともチェーンリングを大きくして行くと何故チェーンラインが辛くなるのか?


明日は、スタジオから解説する