フィキシングボルトで締め切るタイプの2ピースクランクについて(その2)

もうここまで来るとDAHON に Di2  フロントディレーラーを如何に取り付けるかではなく、2ピースクランクそのもの分析に迫る必要が出てきた。クランク /  BB 互換チャートなどを見て、68mm ENGLISH であればそのまま取り付けても良いのかって疑問が湧いてくる。今夜は、クランクを一旦外してその関係性を調べてみよう。

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DAHON Mu SLX のハンガー(BB シェル)幅は、公称68mm。実寸では、68.32mm だった。



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CONTROLTTECH のカーボンクランクに付属のBB。



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左クランクとの結合部分。問題になるのは軸長ではなく完全に勘合された時の距離だ。



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取付けはこのフィキシングボルトを規定トルクで締めるだけ。CONTROLTECH の文字があるキャップは、セルフりテーリングキャップで緩めればそのままプラーとなりクランクが抜けてくる。


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これが裏側の断面でBB ベアリングに密着する。



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さて規定トルクで締めこむと何処まで入り込むのだろう。



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フィキシングボルトを締めこんで行く。力を入れなくともスルスルと進む左クランク。

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ここで一旦ストップ。

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ここから力を入れ規定トルク(本当はトルクレンチなど使っていないが、そこはある程度解ります)まで締めこむとここまで入る。これで締め代は分かった。BB を入れてしまうとこの締め代は見えなくなってしまうが、ここまで締まって初めて2ピースクランクが一体になるってことだ。


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次に測定のためにチェーンリングを外す。



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ポジション確認のためにマーキングをしておく。



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これで分解できた。



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今度はBBを入れて何処までクランクに押されるかやってみましょう。



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先ずは、右のBB をクランクに完全に密着するまで入れます。



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次にスペーサー1枚。



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そして左のBB をそっと被せます。



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左クランクを乗せます。あ〜、この左右クランクの距離がQ ファクターね。



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規定トルクになるまで左BBは、左クランクに押され中ほどに進んで行く。



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BB シェル幅は、実寸では、68.32mm でしたよね。



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2ピースクランクが完全に一体になった寸法が67.33mm ですよ。

68.32 − 67.33 = 0.99mm

約1mm 足りないってことですよ!

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これでは、BB シェルに納まりませんね。これは何を意味するかと言うと、過大なトルクで左右のベアリングを圧縮しつつ、左クランクは、固定されていない状態。これでは高性能クランク&BB に変えた意味が全くない。


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Di2  フロントディレーラーのことを忘れたとして2.46mm の付属スペーサーを外したら軸方向に約1.5mm ガタが出ることになります。


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0.99mm に近づけるべく、BBシェル削れってか? こんなクランクセットで良いのか自転車業界。

次回につづく、


船長通信

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・10/19日、瀬戸内海向けで太平洋側南下中、西向け航行中ですが、南伊豆町の石廊埼沖約8海里、伊豆諸島新島側から昇る朝日です。...今日も、良く晴れそうですね。...朝晩の気温も低くなり、秋の紅葉も間もなくですね。