バックミラーは、電子で見る時代か?
ビンテージロールスでお馴染みの先生ですが、現在GAMIN サイコンやアイウエアーに情報を表示できるデバイスなど様々な電子機器に嵌っておられまして、「これ面白いから色々といじって遊んでみて下さい」とフルセットお預かりしています。(自分でも使うのだから2セットづつ購入したのか?)そのお預かりしている機器の内、前回のパワーメーターに続き、GAMIN バリア・リヤビューレーダーなるものをご紹介したいと思います。
メンテナンスのため2台お預かりしている先生のアレックス・モールトン。うち1台のコンポをDURA-ACE Di2 に変更中!
先生、この間まで「自転車に電動はちょっとね」なんて言ってたのに電子に凝りまくってるではないですか。
それでは。Yubo 解説お願いします
こんにちは、Yuboです!
今回は前回の予告通り、GARMIN Varia シリーズのレビューの第1回として、Varia Rearview Radar をご紹介させて頂きたいと思います。
主要な機能については、上記のサイトに記載されている説明を参照頂くとして、ここでは機能詳細をじっくり検討してみたいと思います。
もう一つ気になったのは、「最大8台までの車両を検知」という記述の台数です。ちなみに、私の車にもACC(Adaptive Cruise Control)という機能がついていて、確か7台までの車を同時に認識することができたと記憶しておりまして、台数も近いですね。ただ、「車両」というのは誤訳のようで、英語版のオーナーズ・マニュアルには「eight vehicles」と記載されておりました。つまり、バイクや自転車も含めて8台ということだと思います。
今回お借りしているのは、リアビューレーダーセット、つまり、リア方向のレーダーと、それをモニターするデバイスのセットです。Varia シリーズに対応しているサイコン(Edge 1000, 810, 520など)をお持ちの方は、このセットに含まれるモニター部分をサイコンに置き換えることができますので、その場合はリア・レーダーのみ調達すれば足ります。
Varia シリーズが発表された当初は、Edge 520 は互換性のあるサイコンではなく、ソフトウェア・アップデートにより対応するという形になっておりました。したがって、そのような後から互換性のあるデバイスとなったサイコンと Varia シリーズを組み合わせて利用する場合には、サイコンのソフトウェアを最新版にアップデートしなければならないかも知れません。
箱の裏面にも、「Edge 1000J, Edge 25J、その他互換性のある Garmin Edge シリーズ」と記載されていますね。また本体の特徴について、「約140m後方から接近する車両を警告する世界初のリアビューレーダー。複数の接近車両を認識し専用ディスプレイに表示する事が可能。互換性のある Edge シリーズをお持ちの場合には Edge 画面上に接近する車両を確認する事が可能」とされています。この段階で、すでに期待を大きく膨らませてワクワクしてしまっているのは私だけでしょうか。。
中身は至ってシンプルです。本体となるセンサーとモニターを除けば、もはやGARMINセンサー類ではお約束のようになっている、様々なアタッチメントが含まれているだけです。
アタッチメントの形状は、サイコンと同じですね。なので、万が一付属品をなくしても、他のGARMINセンサー類に付属しているアタッチメントを流用できます。
お借りしているものですが、説明書にファームウェアを最新にするように、との指示があったため、PC につないで GARMIN Express を起動したところ、アップデーターがダウンロードできるようになっていたので、これを更新します。
バージョンは、3.40になりました。解説を読む限りでは、特に新しい機能が追加されているわけではなく、品質が向上しているようでした。
とりあえず、こんな感じでシートポストに取り付けてみました。
今回は、Edge 520 とのペアリングを行って、実際に一般道を走ってみたいと思います。ペアリングそのものは簡単で、VRR の電源を入れて、他のGARMINセンサーと同様の手続きで追加するだけです。しかし、今回はペアリング中に以下のような警告がでました。
内容としては、このセンサーが発する情報は、あくまでもライダーの認識を補完するだけであって、確認動作を置き換えるものではありません、状況次第では生命を脅かすほどの危険を伴う場合があります、ということが書かれているようですね。正直、この時点で私自身もセンサーの機能そのものに対して、疑心暗鬼になっていました。
ペアリングが完了すると、右上にWiFiのマークのようなアイコンが追加されます。
このように、走行中の画面、設定画面を問わず、右上にアイコンが表示されるようになりました。とにもかくにも、準備が整いましたので、いざ、出発です。
51号線を走り始めたところ、いきなり「ピッ!」、「ピッ!」また「ピッ!」と警告音が鳴り止みません(汗) 現在の設定ではボタンを操作したときのビープ音は止めているはずなのに、再びサイコンから音がするようになってしまいました。その音たるや、例えるならペアリング済みのセンサーを走行開始時に認識するときの音に似ています。
はてやマナーモード設定が無効になってしまったのかと思い、サイコンを観察していたところ、どうやらこの音は VRR の機能が出しているらしいことが分かってきました。この警告音は、上記の仕様に従えば、乗り物(Vehicle)を検知したときに出る音のようで、しかもサイコンのマナーモードを無視して、VRR を動作させている限り、必ず出力されるものでした。
問題は、その精度ですが、これ、かなりいけてます♪ 最初は、乗り物を検知して「ピッ!」という警告音が鳴る度に、なかなか信じられなくて、その都度後ろを振り向いてしまいましたが、よく見るとはるか遠くの方から、こちらに向かってくる車が本当に走っているではありませんか!
しかも、一台だけではなく、警告音が鳴る度に後方の車両が増えていき、以下のようにサイコンの右端には、丸いアイコンで複数台表示されるようになりました。
ちなみに、後ろからどんどん近づいてくる様子は、かなり実感に近いもので、一番トップの位置までたどり着いたときは、ちょうど右後ろ5mぐらいのところを車が走っているような感じです。
特に日中の明るい時間帯は、車のヘッドライトがついていないので、後方を確認する手段が、タイヤの走行音を耳をそばだてて聞くか、直接振り返って確認するしか方法がありませんでしたが、これなら相当高い確率で、後方車両の存在を振り返らずに認識できますね。
ただ、途中休憩した際に、VRR の電源を落とし、自転車に鍵を掛けて、サイコンを取り外した上でコンビニにはいったところ、戻ってからVRR の電源を入れても、以下のようなメッセージが表示されてうまく認識してくれないことがありました。
VRR の電源を入れ直しても問題が解決しなかったため、仕方なくサイコン上でいったんデバイスの状態を Enable から Disable に変更し、再度 Enable に戻したところ、ようやく再度後方の乗り物を認識してくれるようになりました。原因は不明ですが、近い将来アップデーターで改善してもらいたいものです。
とりあえず、一般道で試した限り、車両についてはしっかりと認識してくれることが分かりました。まだバイクと自転車についてはよく確認できていませんが、本家サイトの紹介ムービーによると、一緒に走っている(自転車に乗った)仲間については検知しない、と謳われていました。これはその速度によって識別されるものなのでしょうか。
最近発売された Edge 820 では Fleet という機能が追加されていて、集団走行の楽しさを引き立てるようになってしますが、こういった VRR 以外のセンサーとの連動ができるようになってくると、複数のセンサーを組み合わせることによる付加価値がより高まると思われます。
また今回は早朝にテストを行ったため、それほど問題は起こりませんでしたが、これが夜だったら別の問題が起きないか少し気になりました。たとえば、夜の道を走っていて、VRR 上で後方から迫ってきているという表示がなされているにもかかわらず、振り返って何も来てなかったら、ある意味すごく怖いなーとか思ってしまいました(笑)
VRR を信じられるなら、安全上の観点からも、できる限り振り返らない方がいいはずですが、振り返るなと言われると、逆に見たくなってしまうというのも、人間の嵯峨でしょう。その意味では、度胸試し?のセンサーに分類されるかも知れません(笑)
次回は、もう少し走行テストを行った上で、VRR の第2回をアップさせて頂きたいと思います。
ビンテージロールスでお馴染みの先生ですが、現在GAMIN サイコンやアイウエアーに情報を表示できるデバイスなど様々な電子機器に嵌っておられまして、「これ面白いから色々といじって遊んでみて下さい」とフルセットお預かりしています。(自分でも使うのだから2セットづつ購入したのか?)そのお預かりしている機器の内、前回のパワーメーターに続き、GAMIN バリア・リヤビューレーダーなるものをご紹介したいと思います。
メンテナンスのため2台お預かりしている先生のアレックス・モールトン。うち1台のコンポをDURA-ACE Di2 に変更中!
先生、この間まで「自転車に電動はちょっとね」なんて言ってたのに電子に凝りまくってるではないですか。
それでは。Yubo 解説お願いします
こんにちは、Yuboです!
今回は前回の予告通り、GARMIN Varia シリーズのレビューの第1回として、Varia Rearview Radar をご紹介させて頂きたいと思います。
主要な機能については、上記のサイトに記載されている説明を参照頂くとして、ここでは機能詳細をじっくり検討してみたいと思います。
【認識可能距離】
- 車両 最大140m後方から
- バイク 最大100m後方から
- 自転車 最大13m後方から
【車両検知範囲】
- 最大140メートル後方より検知
- テールライトから40°の範囲
- 自身と同じ速度の車両は検知不可
- 時速10〜160km/h以内
- 最大8台までの車両を検知
もう一つ気になったのは、「最大8台までの車両を検知」という記述の台数です。ちなみに、私の車にもACC(Adaptive Cruise Control)という機能がついていて、確か7台までの車を同時に認識することができたと記憶しておりまして、台数も近いですね。ただ、「車両」というのは誤訳のようで、英語版のオーナーズ・マニュアルには「eight vehicles」と記載されておりました。つまり、バイクや自転車も含めて8台ということだと思います。
今回お借りしているのは、リアビューレーダーセット、つまり、リア方向のレーダーと、それをモニターするデバイスのセットです。Varia シリーズに対応しているサイコン(Edge 1000, 810, 520など)をお持ちの方は、このセットに含まれるモニター部分をサイコンに置き換えることができますので、その場合はリア・レーダーのみ調達すれば足ります。
Varia シリーズが発表された当初は、Edge 520 は互換性のあるサイコンではなく、ソフトウェア・アップデートにより対応するという形になっておりました。したがって、そのような後から互換性のあるデバイスとなったサイコンと Varia シリーズを組み合わせて利用する場合には、サイコンのソフトウェアを最新版にアップデートしなければならないかも知れません。
箱の裏面にも、「Edge 1000J, Edge 25J、その他互換性のある Garmin Edge シリーズ」と記載されていますね。また本体の特徴について、「約140m後方から接近する車両を警告する世界初のリアビューレーダー。複数の接近車両を認識し専用ディスプレイに表示する事が可能。互換性のある Edge シリーズをお持ちの場合には Edge 画面上に接近する車両を確認する事が可能」とされています。この段階で、すでに期待を大きく膨らませてワクワクしてしまっているのは私だけでしょうか。。
中身は至ってシンプルです。本体となるセンサーとモニターを除けば、もはやGARMINセンサー類ではお約束のようになっている、様々なアタッチメントが含まれているだけです。
アタッチメントの形状は、サイコンと同じですね。なので、万が一付属品をなくしても、他のGARMINセンサー類に付属しているアタッチメントを流用できます。
お借りしているものですが、説明書にファームウェアを最新にするように、との指示があったため、PC につないで GARMIN Express を起動したところ、アップデーターがダウンロードできるようになっていたので、これを更新します。
バージョンは、3.40になりました。解説を読む限りでは、特に新しい機能が追加されているわけではなく、品質が向上しているようでした。
とりあえず、こんな感じでシートポストに取り付けてみました。
今回は、Edge 520 とのペアリングを行って、実際に一般道を走ってみたいと思います。ペアリングそのものは簡単で、VRR の電源を入れて、他のGARMINセンサーと同様の手続きで追加するだけです。しかし、今回はペアリング中に以下のような警告がでました。
内容としては、このセンサーが発する情報は、あくまでもライダーの認識を補完するだけであって、確認動作を置き換えるものではありません、状況次第では生命を脅かすほどの危険を伴う場合があります、ということが書かれているようですね。正直、この時点で私自身もセンサーの機能そのものに対して、疑心暗鬼になっていました。
ペアリングが完了すると、右上にWiFiのマークのようなアイコンが追加されます。
このように、走行中の画面、設定画面を問わず、右上にアイコンが表示されるようになりました。とにもかくにも、準備が整いましたので、いざ、出発です。
51号線を走り始めたところ、いきなり「ピッ!」、「ピッ!」また「ピッ!」と警告音が鳴り止みません(汗) 現在の設定ではボタンを操作したときのビープ音は止めているはずなのに、再びサイコンから音がするようになってしまいました。その音たるや、例えるならペアリング済みのセンサーを走行開始時に認識するときの音に似ています。
はてやマナーモード設定が無効になってしまったのかと思い、サイコンを観察していたところ、どうやらこの音は VRR の機能が出しているらしいことが分かってきました。この警告音は、上記の仕様に従えば、乗り物(Vehicle)を検知したときに出る音のようで、しかもサイコンのマナーモードを無視して、VRR を動作させている限り、必ず出力されるものでした。
問題は、その精度ですが、これ、かなりいけてます♪ 最初は、乗り物を検知して「ピッ!」という警告音が鳴る度に、なかなか信じられなくて、その都度後ろを振り向いてしまいましたが、よく見るとはるか遠くの方から、こちらに向かってくる車が本当に走っているではありませんか!
しかも、一台だけではなく、警告音が鳴る度に後方の車両が増えていき、以下のようにサイコンの右端には、丸いアイコンで複数台表示されるようになりました。
ちなみに、後ろからどんどん近づいてくる様子は、かなり実感に近いもので、一番トップの位置までたどり着いたときは、ちょうど右後ろ5mぐらいのところを車が走っているような感じです。
特に日中の明るい時間帯は、車のヘッドライトがついていないので、後方を確認する手段が、タイヤの走行音を耳をそばだてて聞くか、直接振り返って確認するしか方法がありませんでしたが、これなら相当高い確率で、後方車両の存在を振り返らずに認識できますね。
ただ、途中休憩した際に、VRR の電源を落とし、自転車に鍵を掛けて、サイコンを取り外した上でコンビニにはいったところ、戻ってからVRR の電源を入れても、以下のようなメッセージが表示されてうまく認識してくれないことがありました。
VRR の電源を入れ直しても問題が解決しなかったため、仕方なくサイコン上でいったんデバイスの状態を Enable から Disable に変更し、再度 Enable に戻したところ、ようやく再度後方の乗り物を認識してくれるようになりました。原因は不明ですが、近い将来アップデーターで改善してもらいたいものです。
とりあえず、一般道で試した限り、車両についてはしっかりと認識してくれることが分かりました。まだバイクと自転車についてはよく確認できていませんが、本家サイトの紹介ムービーによると、一緒に走っている(自転車に乗った)仲間については検知しない、と謳われていました。これはその速度によって識別されるものなのでしょうか。
最近発売された Edge 820 では Fleet という機能が追加されていて、集団走行の楽しさを引き立てるようになってしますが、こういった VRR 以外のセンサーとの連動ができるようになってくると、複数のセンサーを組み合わせることによる付加価値がより高まると思われます。
また今回は早朝にテストを行ったため、それほど問題は起こりませんでしたが、これが夜だったら別の問題が起きないか少し気になりました。たとえば、夜の道を走っていて、VRR 上で後方から迫ってきているという表示がなされているにもかかわらず、振り返って何も来てなかったら、ある意味すごく怖いなーとか思ってしまいました(笑)
VRR を信じられるなら、安全上の観点からも、できる限り振り返らない方がいいはずですが、振り返るなと言われると、逆に見たくなってしまうというのも、人間の嵯峨でしょう。その意味では、度胸試し?のセンサーに分類されるかも知れません(笑)
次回は、もう少し走行テストを行った上で、VRR の第2回をアップさせて頂きたいと思います。