憧れの聖地、鎌ヶ谷ワイドホイール

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ダンロップタイヤの看板を掲げているが、タイヤは1本も在庫していない。ショーウインドに飾られたアルミホイールも売り物ではないようだ。ヒットしてしまったアルミホイールの修正や、古くなってエアー洩れを起したスリーピースホイールの修理など主に請け負う。この日も既に入手困難なランボルギーニ純正ホイールの修理依頼が来ていた。ホイール修正技術も然る事ながら鎌ヶ谷ワイドホイールを一躍有名にしたのは、スチールホイールを使った巌いる加工ホイールだ。加工ホイールなんて若い人は聞いたことが無いかもしれないが、ノーマルホイール(鉄っちん)を持ち込めば、好きなだけワイドホイールに加工してくれるのだ。アルミホイールが高価だった時代に、お世話になった人も多いだろう。もう加工ホイールを作り続けて40年になるという。

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ぼくが持ち込んだタイヤとホイールを見る。「お茶やろーや」と話好きの気さくな親父さんだ。



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これが加工ホイールだ。初めからプレスされて作られてるようでしょ。



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ワイドタイヤをこれでもかとばかりにワイドホイールで引っ張る。



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その加工方法はこうだ。先ず、何J 出したいかを決め、その幅の鉄板を切り出す。それを丸めて溶接。出来た輪っかを切断したホイールの間に溶接。表側にも溶接ビードが出てしまうが、サンダーで均しパテで修正、最後に塗装して完成。これだけの手間が掛かっていながら加工費は塗装も含め1本15.000円(税別)と激安!しかも笑えるのが6J でも、10J でも値段は一緒。


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メッキバージョン。



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依頼された加工が終ったばかりのドカンのような超ワイドホイール。11.5J でブルーバードに付けるんだって。どんだけはみ出すんだ?


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超ドデカのくそ太タイヤ発見!



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コーヒーの缶と比べるとその太さが分かる。



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タイヤサイズは、295/50R15。取り付ける車体は、日産アトラス。1.5t のトラックで、ゴルフ場の散水車に取り付けるそうで、ダブルタイヤを1本にして芝を痛めないようにするんだってさ。そうゆう需要もあんのね。


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長年持ち続けていたENKEI のセンターキャップを置いてきた。ぼくの部屋より、ここにあった方が自然だ。



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3.5インチ幅にどれだけ足すかだが、3.0インチプラスでお願いした。トータル6.5J いや、6.5B だ。



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ノーマル3.5のオフセットが+40で、継ぎ足す3.0インチが76.2mm だから、76.2−40=マイナスオフセット36.2mm の超やんちゃなホイールとなるはず。155サイズの太さのタイヤで、標準4J あたりのリム幅に組めばフェンダー内に100%収まるが、表裏を逆に組んだような6.5J では、120%はみ出すのは想像が付く。

違法改造で捕まったら、こう答えよう「ちょっと旦那さんタイヤはみ出してますね」 「いいやタイヤは出てねーよ、ホイールが出てんだよ!」

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「よっしゃ!1週間〜10日で仕上げておくよ」

明日は、マシュマロマンの完成を!