ホイールうんちく申す!

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轍攻略法には、軽自動車である欠点がもう一つある。日曜日組のクラブ員が普通車で作った轍を火曜日にぼくが軽自動車で通る。するとトレッド(車輪と車輪の距離)の違いから片輪だけ轍に嵌ってしまう。これを避けるには、普通車と同じくらいのトレッドが欲しい。

_SL1500_[1]

ワイドトレッドスペーサーなるものが昔から販売されているが、出せても片側15mm。



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さて、届いたホイールだが、ホンダ純正のバモス用純正スチールホイール。巌いる「鉄っちん」ってやつだ。



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刻印には、12×3.50B とある。


一般的に見る刻印 例)15×5.5 J  4 100 50 で説明しよう


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15は、タイヤが乗っかる部分のリム径が15インチで、5.5は、タイヤが嵌る内々のリム幅が5.5インチ。



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その後のJ は、フランジ形状の呼び名で、アルミホイールの場合フランジ幅が13mm のJ。ぼくの鉄は、B で10mm だ。「オレのホイールは8J あんだよ」てな言い回しになっていますが、5.5とJ は本来別の意味だ。


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次に来る4は、クリップボルトが4本で、100は、そのボルト円周の直径が100mm。チェーンリングのPCD と同じだ。ここで気を付けなければいけないのが、真中のハブ径。純正ホイールでは、ハブにぴったりの穴が開いている。スズキは、54mm でホンダは、56mm 。ホンダのホイールはスズキに付くが、その逆はムリ。社外品のアルミホイールは、何でも付く大穴があいているので気にしなくてもいい。


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最後の50はボルト穴のある取付面が中心からどれだけオフセット(今はインセットと言うようだが)しているかの数値で、この場合赤矢印がホイールの外側として、黄色いラインの+50mm を表す。表から見て堀の浅いホイールとなる。大概のホイールは、このプラスオフセットで、フロントで言うとキングピンアングル(今はトラックしかキングピンは付いていないが、ハンドルを切る中心のこと)がホイール中心に取れて有利になる。センターの赤ラインがゼロオフセット。青ラインがマイナスオフセットで、キングピンアングルが大きく内側に移り、ハンドルを切ると弧を描くように動いてしまうので、大きなタイヤハウスを必要とするやんちゃなホイールとなる。最も見た目も深堀のやんちゃだが。

何でこんなに詳しいのかって?当時は今のように、ミニバン用とかの吊るしのホイールがあまり売っていなかったので、自分の車をよーく観察して、「例)15×5.5 J  4 100 50」の数字を叩きだし、カーショップにオーダーしたもんだ。てか昔、カーショップでバイトしてたし。(バイクの免許しか持っていない年のころ)


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明日は、憧れの聖地、鎌ヶ谷ワイドホイールに潜入する